川崎市多摩区の登戸駅周辺では、1988年より川崎市施行の登戸土地区画整理事業が行われています。
このたび、登戸駅の西側で街区ができあがりつつあったので報告します。
ちなみに、川崎市では、
駅周辺の商業集積エリアにおける移転補償対応において、想定を上回る事業費を要していることなど、既存の事業計画(総事業費)との乖離が生じていることや、区画整理を契機としたまちづくりがより一層求められていることなどから、事業完了に向けた着実な事業推進を図るとともに、地域生活拠点にふさわしいまちづくりを進めるため、事業計画の変更について、取組を進める
としています。
この結果、総事業費の増額 (770億円→936億円)、道路計画の一部変更するほか、新たに多様な都市機能が集積する中心市街地の形成・民間主導による共同化に向けた取組の推進等を土地利用計画に位置付けることにしています。
事業期間は平成37年度(2025年度)までの予定です。
登戸駅西側
土地区画整理事業にともない、2018年10月1日より、登戸駅西側の川崎3・5・8号登戸野川線の一部が供用開始されたほか、一部の街路が廃止されました。
今後も工事が続けられる見込みです。
設置されていた看板によると、この周辺の工事は3月28日までとなっています。
幅6mの街路が建設されました。
この土地区画整理事業は津久井道側から整備されているようで、小田急線側にはまだ整備が済んでいない個所が多くあります。
小田急線北側の街路(幅6m)も整備されました。
街路と小田急線の間のスペースは小田急線複々線化に向けた用地と思われ、今後土地区画整理事業の進捗によって、登戸駅~向ヶ丘遊園駅間の3線→複々線化も始まるのかなという気がします。
※現在の登戸駅は暫定形であると言われています。写真中央の小田急高架の出っ張りは将来を見越したものと思われます。
一部区間は現在も工事中で、年明けにも供用開始される見込みです。
小田急線の高架も道路のスペースが用意されているのがわかります。
小田急線をくぐった先には将来、交通広場ができる予定です(現在は暫定形)。
この道路は津久井道方面に続いていて、土地区画整理事業区域内はおおむね完成しています。(津久井道とは立体交差)
この辺りも年明けにも工事が完了するようです。
ここ数年で一気に変わりましたね。
2年位前まで商店街が広がっていたような気がするのですが。右側には確かサンクスがありました。
ここを進むと小田急線の出入口方面に行きます。
この道路自体はさほど位置は変わらないみたいですが、幅6mに拡幅されるようなので、この街並みももしかしたら変わるのかもしれません。
昔ながらの商店も残っています。
自治体施行の土地区画整理事業は非常に長い年月を要し、費用も掛かり、全面移転が必要な場合も多いので、色々と難しい事業だなと感じます。
個人的には登戸は食べる場所に苦労する町ですね。駅の規模のわりに何もない・・・。
改めて、街は生きているし、記録しておこうと思いました。デッキができる前の登戸駅の記憶もうっすらとしか残ってません。今後も変化の多そうな界隈です。
撮影日:2018年11月11日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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