横浜市旭区及び瀬谷区で事業が行われている横浜国際港都建設計画道路3・3・9号国道16号線(上川井・北地区)の進捗状況を見てきました。八王子街道(旧国道16号)を4車線化するものです。
隣接して事業が行われている旧上瀬谷通信施設地区土地区画整理事業の関連事業として行われているもので、かつGREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)の開催にむけて急ピッチで進められています。
2024年度から工事が一気に発注され、主に東側から工事が進んでいます。

事業概要
横浜国際港都建設計画道路3・3・9号国道16号線は、横浜市金沢区六浦東一丁目から横浜市瀬谷区五貫目町に至る延長約27,170mの都市計画道路です。このうち上記で示した区間では、道路を拡幅する事業を行っています。
施行者は横浜市で、都市計画法の事業認可は2024年4月2日です(神奈川県告示第257号)。幅員22mで4車線の道路となる計画です。事業認可区間には、上川井インター付近で交差する関連外郭部を含みます。
この事業にあたっては、上川井インター付近から卸センター南側交差点付近までの約640mの区間について、計画幅員を18mから22mに広げ、上川井インター付近から西側の区間で車線数を4と定める都市計画変更を行っています(2023年8月25日市告示第508号)
なお、この道路の拡幅は、旧上瀬谷通信施設地区土地区画整理事業と関連しており、横浜市脱炭素・GREEN×EXPO推進局が担当しています。
基本データ
| 施行者 | 横浜市 |
| 延長 | 約1900m |
| 幅員 | 22m |
| 車線数 | 4 |
| 事業施行期間 | 2024年4月2日~2029年3月31日 |
| 2024年4月2日時点 | |
最近の発注状況
| 工事 | |||
|---|---|---|---|
| 発注年度 | 工事名称 | 受注者 | 当初契約額(税込) |
| ※これ以前は情報収集していません | |||
| 2022年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)ほか1路線管理工事 | 株式会社細谷興業 | 7,033,950円 |
| 2023年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)ほか1路線管理工事(その2) | 株式会社紋寿 | 8,111,081円 |
| 2023年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)道路整備工事(その1) | 金子工業株式会社 | 85,527,326円 |
| 2023年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)電線共同溝試掘工事 | 有限会社湘英 | 15,004,000円 |
| 2023年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)道路整備工事(その2) | 宮内建設株式会社 | 239,594,085円 |
| 2024年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)ほか1路線管理工事(その3) | 有限会社萬代組 | 8,250,000円 |
| 2024年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)道路整備工事(その3) | 親和興業株式会社 | 185,900,000円 |
| 2024年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)道路整備工事(その4) | 株式会社岡田建設 | 169,026,108円 |
| 2024年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)道路整備工事(その5) | 株式会社泰山園 | 73,700,000円 |
| 2024年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)道路整備工事(その9) | 重田・旭建設共同企業体 | 357,848,036円 |
| 2024年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)道路整備工事(その6)(信号施設移設工) | ステーション工業株式会社 | 46,886,334円 |
| 2024年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)道路整備工事(その10)(通信施設移設工) | エヌ・ティ・ティ・インフラネット株式会社 | 27,203,000円 |
| 2024年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)道路整備工事(その7) | 岩野・紫雲建設共同企業体 | 237,239,649円 |
| 2025年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)道路整備工事(その11)(信号施設移設工) | 不調 | - |
| 2025年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)道路整備工事(その12) | 日舗建設株式会社 | 185,382,239円 |
| 2025年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)道路整備工事(その13) | 泰平・湘南建設共同企業体 | 215,683,163円 |
| 2025年度 | 市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)道路整備工事(その14) | 泰平建設株式会社 | 27,332,921円 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
この道路の記事一覧
進捗状況

撮影位置はこの通りです。(周辺のGoogleマップ)
東側から順に見ていきます。

この先が事業区間です。
2024年度~2025年度にかけて一気に工事が発注されています。(発注状況は「事業概要はこちら」をクリックのこと)

国道16号と交わる交差点の北西側角では、写真の通り工事が行われていました。この部分は半ば放置状態で草ぼうぼうの植樹帯があった箇所で、既に植樹帯は無くなっています。
この交差点には、このほか「市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)道路整備工事(その6)(信号施設移設工)」の看板が掲げられていました。
2025年12月26日までの予定で、ステーション工業株式会社が施工しています。
本来であれば情報公開請求などして図面を入手し、詳しい工事内容を調べたいところですが、横浜市の情報公開請求制度がクソッタレで高額になりかねないのでできません。
制度を近隣自治体並に変更するまで言い続けます。

上川井第二歩道橋の北側の、これまで擁壁や斜面が張り出していた部分では、道路予定地分をセットバックして新しい間知ブロック擁壁の整備工事が進められていました。

前回訪問時(2024年12月)には、丸昭自動車工業株式会社北側で行われていた擁壁の設置工事は完了していたようで、この状態となっていました。
将来の道路端部が左側の新しい擁壁部分となると思われます。現在の縦断線形と少し変わっているようにも見えます。
なお工事は、「市道五貫目第33号線(上川井・上瀬谷地区)道路整備工事(その2)」を宮内建設株式会社が施工しました。

この南側では、旧上瀬谷通信施設地区土地区画整理事業が施行中です。工事が大量に発注されています。
旧上瀬谷通信施設地区土地区画整理事業についてはこちら


⑥地点の南側では、写真の通り掘削などの工事が行われているようでした。
もともとこの部分は斜面地で、ツタで覆われているようなところでした。
既に路盤か路床面まで掘削がされています。電柱なども移設済みのようでした。

⑥地点の向かい側でも同様に、斜面を掘削する工事が行われていました。現場の状況から、ここも間知ブロック擁壁を整備するのではないかなと想像しています。
工事は先に掲載した「その4」工事の看板が掲げられていました。

用地が未取得か、あるいは退去が完了していない土地も見られました。

環状4号と交わる目黒交番前交差点の前後でも、道路整備工事が進められています。
交差点の東側では、道路南側の側溝や歩車道ブロックの整備工事が進められていたほか、車道の拡張部分の舗装なども行われていました。
2025年10月に発行された「旧上瀬谷通信施設地区 まちづくりニュース 第8号」には、11月に一部供用開始を目指している旨が記載されています。

目黒交番前交差点は、環状4号で立体交差化に向けた工事が進められています。
環状第4号についてはこちら


目黒交番前交差点西側でも、街渠の整備などが進められていました。工事は「その9」工事のようでした。

海軍道路入口交差点から西側はほとんど変わっていません。
東側と比べると混雑していない区間であることや、大部分が拡幅済みであることから、後回しにしているのでしょうか。

北町交差点西側は一部未拡幅ですが、いまのところあまり変わっていないように見えました。
工事契約済みであっても未だ現場未着手の工事が複数あることから、今後も工事はどんどん進んでいくと思われます。
撮影日:2025年10月12日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。












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