稲城市で広場のレイアウト変更を目的とした改修工事が予定されている京王よみうりランド駅南口駅前広場の様子を見て来ました。
既に2024年度に詳細設計が行われており、2025年度も設計を進め、2026年度から工事着手する予定と議会答弁があります。

事業概要
最近の発注状況
工事 | ||
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発注年度 | 工事名称 | 受注者 |
未発注 |
委託 | ||
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発注年度 | 委託名称 | 受注者 |
※これ以前は情報収集していません | ||
2023年度 | 京王よみうりランド駅南口駅前広場改良工事詳細設計委託 | 東日本総合計画株式会社 東京支店 |
2024年度 | 京王よみうりランド駅南口駅前広場改良工事地質調査委託 | 株式会社建設地盤 |
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写真等

京王よみうりランド駅南口駅前広場は、1970年代後半に行われた京王よみうりランド駅前土地区画整理事業に伴い整備が行われました。当時は西側の都道から伸びた道路が駅前広場で行き止まるような構造でしたが、2009年9月によみうりV通りが開通したことで、東西に行き来できる構造に変化しています。
京王電鉄資料によると、2023年度の駅の一日平均乗降人員は14,017人と、京王相模原線の中では最も少なく、平日日中は1列車あたり数人しか降りないことが多いです。土休日やとりわけイルミネーションの時期は人が増えますが、それでもそんなに混雑しているほどでもありません。
バスは読01系統(よみうりランド・読売ランド前駅・寺尾台団地行き)が平日32本・土曜33本・日曜34本、読01系統(矢野口駅行)が平日0本・土日祝1本、稲城iバスDコースが全日6本、Eコースが全日6本という状況です。だいたい1時間に1本~3本くらいで、2025年4月1日改正ダイヤでは規則性がありません。
このほか、6月の日祝に限り新宿駅西口~よみうりランド線が1往復(2024年実績)、多客時にはよみうりランドへの増発がされることがあります。
なお、5年くらい前までは1時間に3~4本(参考に2018年は平日61本)あったので、昨今の運転士不足もあり半減されました。
広場中央の交通島には、バスの待機場所が1枠設けられています。2017年か18年ごろに整備されたものです。
市議会答弁などによると、改修工事では、「バス停の増設やタクシーの待機場所の確保など、既存レイアウトの見直しを行う」としています。稲城駅駅前広場でも同様の工事を2024年度・2025年度に行っています(参考)。
市議会2025年第1回定例会3月14日予算特別委員会答弁では、
3月1日にオープンしたジャイアンツスタジアムへは、現在主に試合やイベント開催日に京王よみうりランド駅南口の社有地よりシャトルバスの運行がございますが、令和9年度には水族館等の開業が予定され、来訪者の増加が見込まれることから、読売グループからはシャトルバスの増便に向けたシャトルバス乗降場の増設を検討していると伺っております。このため、京王よみうりランド駅南口駅前広場改良工事詳細設計委託では、読売グループによるシャトルバス乗降場の増設を踏まえ、読売グループと連携しながら本委託を実施してまいりたいと考えております。
(※現時点で議事録が公開されていないため録画を文字お越ししたものです。公式の記録とは異なる可能性があります)
としており、南山東部土地区画整理事業の進捗による新たなまちづくりが行われ利用者数の増加が見込まれることも踏まえた工事であるとしていますが、正直なところ、このバスの本数や利用状況をみると、そこまで工事をする必要性を感じないのと、今後もバス運転士不足の解消の見通しが立たないなかで路線バスの増便も望み薄なのではないかというが私の感想です。
この答弁でははっきりとはしないものの、シャトルバスのための改良であるとするならば市費でやる必要があるのかも疑問です(そうではないと思うけど)。
市議会録を漁ると、まだ路線バスの本数が多かった2019年ごろから南口広場の改修について検討を進めている旨の答弁がありましたが、ここ5年ほどでバスの本数が半減していることに対応できているのかなと気になるところではあります。
これについて2025年第1回定例会3月19日予算特別委員会建設環境分科会では、
京王よみうりランド駅南口周辺では、3月1日にジャイアンツタウンスタジアムがオープンするなど、読売グループの施設などに向かう人や車両など交通の流れが大幅に増加することが見込まれるため、駅及び施設利用者や市民などの安全性や利便性の向上が不可欠でございます。そうしたことから市では、これまでにもこれらの対策を図るため、市長自ら多摩中央警察署に対し、京王よみうりランド駅南口のよみうりV通りを横断する横断歩道に信号機の設置を要望してきましたが、設置される見通しが現在のところたってございません。このため、信号機に代わる安全対策が急務と考え、横断歩道橋の整備を実施してまいりたいと考えております。
(※現時点で議事録が公開されていないため録画を文字お越ししたものです。公式の記録とは異なる可能性があります)
と答弁がされています。
確かによみうりV通りを速度を上げて駆け抜ける車があり、坂道を降りたカーブの先の横断歩道ではありますが、横断歩道橋まで造る必要があるのかはかなり疑問です。正直なところ、信号機すら必要性を感じたことがありません。信号機は都道との丁字路に付ける方が急務でしょう。
市議会答弁によると、今後の予定は、駅前広場は2025年度に設計等を行い、2026年度に工事着手を目指すとしています。また、横断歩道橋については、2025年度から設計等を行い、2027年度の工事着手を目指すとしています。
撮影日:2025年1月11日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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