静岡市の国道1号駿河大橋のリバーシブルレーンが1月14日から、東京都中央区と江東区を結ぶ永代橋のリバーシブルレーンが1月12日から廃止されると聞き、廃止前の様子を見て来ました。
駿河大橋
静岡駅前の国道1号(現道)を浜松方面へ車で約6分、安倍川を渡る駿河大橋を含む約2kmの区間では、時間帯によって中央線が変移するリバーシブルレーンが設置されています。このリバーシブルレーンは1月14日から廃止される予定です。
廃止前の状況
リバーシブルレーンがあるのは、南安倍交差点の西側付近から手越原交差点付近までの約2kmです。
0時~12時は静岡駅方面が2車線・浜松方面が1車線
12時~24時は静岡駅方面が1車線・浜松方面が2車線
となる変移が実施されています。
区間の開始地点及び交差点の近くには、可変式の標識が設置されていて、時間帯によって中央線の標識などが切り替わるようになっているほか、発光鋲が路面に埋め込まれています。
静岡県警察のWEB資料によると、リバーシブルレーンは渋滞解消を目的に、1978年4月1日に稼働を開始しました。
1978年当時は、この付近の安倍川に架かる一般道橋は、南安倍川橋(2車線)、駿河大橋、安倍川橋、安西橋(2車線)、狩野橋しかなく、今と比べて車線数にして13少なく、渋滞も多かったようです。
現在は、静清バイパスや静岡大橋といった道路が整備され交通量が減ったほか、システムが老朽化していること、事故の危険性があることなどから、リバーシブルレーンの廃止に踏み切ったようです。
可変標識は国道1号のほか、交わる道路にも設置されていて、関連するシステムはかなり広範囲にあるという印象です。
道路の発光鋲は日中はほとんど見えないですね。
日中、明らかな逆走をする車は見かけなかったものの、手越原交差点の若干不親切なレーンで危なっかしい場面は見られました。
手越原交差点の静岡駅方面車線は、1車線運用時は左折レーンと直進レーン、2車線運用時は直左レーンと直進レーンという可変レーンとなっています。
切り替わる左側レーンには矢印のペイントがなく、交差手に約160m手前の道路標識1枚のみの案内となっています。
これに気付かなかったであろう車が左側レーンが左折専用になっている時間帯でも直進し、ぶつかりそうになっている光景が頻繁に見られました。
切替えの瞬間
リバーシブルレーンの切替えは12時ちょうど、0時ちょうどに切り替わるのではなく、約5分の切り替え時間が確保されています。また、1車線→2車線の切替えは交通の川下から、2車線→1車線の切替えは交通の川上から順に切り替わり、中央車線を走る車が突然逆走とならないようになっているようです。
0時ともなると、交通量はかなり僅少です。切替直後に逆走する車が見られました。
切り替え時には内照灯がいったん消えるんですね。
工事後
静岡県警察のサイトによると、1月14日から2月28日まで廃止に伴う工事を行う予定です。
現地には多くの立て看板や横断幕によって工事のお知らせが掲示されていたほか、道路情報表示装置でも周知されていました。
リバーシブルレーン廃止し、工事後には、駿河大橋部分では静岡駅方面2車線・浜松方面1車線で固定、手越原東交差点付近は2車線となる予定です。手越原東交差点には右折レーンが設置され、現在時間帯によって右折禁止となっている交通規制は解除されるようです。
永代橋
東京都中央区と江東区を結ぶ永代橋のリバーシブルレーンも、1月12日に廃止される予定です。
現在、日曜祝日以外は
7時~18時 日本橋方面3車線・東陽町方面2車線
18時~21時 日本橋方面2車線・東陽町方面3車線
21時~7時 日本橋方面2車線・東陽町方面2車線
日曜祝日
7時~21時 日本橋方面3車線・東陽町方面2車線
21時~7時 日本橋方面2車線・東陽町方面2車線
の運用となっていますが、1月12日7時から終日、日本橋方面3車線・東陽町方面2車線に固定されます。
現地には立て看板や横断幕でお知らせが掲示してありました。
工事等の案内はなかったです。
都内では品川区の中原街道のリバーシブルレーンが2024年10月21日に廃止されたほか、全国的にも廃止傾向にあります。
撮影日:2025年1月9日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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