JR東日本から「旅せよ平日!JR東日本たびキュン♥早割パス」という特別企画乗車券が発売されていました。
これは、2024年2月14日~3月14日の平日限定で、JR東日本のほか一部私鉄の普通・快速列車・特急列車・新幹線の普通車自由席およびBRTが1日間乗り降り自由となる大変お得な切符です。
14日前までの販売なので、今シーズン(来シーズンあるか知らないけど)の販売は終了しています。
こんなお得な特別企画乗車券が発売されたら、誰しもこう考えるはずです。
新幹線全線乗れるのでは・・・?
時刻表をパラパラめくりながら旅程を考えていると、可能であることがわかったので実行してきました。
もう暫く新幹線には乗りたくない・・・
旅のポイント
JR東日本の新幹線
ところで、JR東日本の新幹線は東北新幹線、秋田新幹線、山形新幹線、上越新幹線、北陸新幹線の5本。
ほとんどの列車が東京駅を発着しており、盲腸のように伸びているため、末端区間の往復をいかに効率よく乗るかが、今回の旅のポイントになります。
東京駅発着のルートで1日で全路線乗ることは不可能です。(2023年3月改正ダイヤ)
指定席券は2回まで発行
今回の「旅せよ平日!JR東日本たびキュン♥早割パス」(以下、キュンパス)は、2回まで指定席券を発券できます。
ここで問題となるのが、全車指定席の新幹線が存在するということです。
その列車は、はやぶさ号、はやて号、こまち号、つばさ号、かがやき号です。
ただし、盛岡~新青森間、盛岡~秋田間、福島~新庄間の各駅相互発着の場合は、指定席券を発券しなくても、空いている座席に乗車できます。
また、仙台駅~盛岡駅間に停車するタイプのはやぶさ号、こまち号、はやて号も仙台駅~盛岡駅間で同様です。
要するに、全車指定席しか運転していない区間でも救済措置があるほか、その他の区間では自由席を設定している停車駅の多い列車が運行されているため、制度上は指定席券を発券しなくても全路線乗ることは可能ですが、自由席の設定があるやまびこ号(東京~盛岡間)などは停車駅が多く遅いため、指定席券を発券しないでこの旅を達成するのは現在のダイヤではほぼ不可能と思われます。たぶん
なので、この指定席券2回の組み合わせはよく考える必要があります。
また、指定席3回目以降は、別に無割引の料金(特急券と指定席券)があれば乗車可能です。
実際の旅行
ルート全体図は最後に掲載します。
仕事終わりにバスタ新宿へ。
今回の旅は新潟を出発地とするため、新潟を目指します。
- 22:40バスタ新宿
新潟交通 長岡・新潟線 13便
- 4:37新潟駅前
さすがの4時台の新潟駅は誰もおらず。
店もほとんどやっていないので、綺麗になった新潟駅自由通路部分を1時間ほど徘徊しました。
1本目 上越新幹線 とき300号
新潟の初新幹線、とき300号で東京方面へ向かいます。
平日の早朝ということもあって、出張・通勤需要が高そうな列車でした。
自由席があるので、自由席に乗車します。
- 6:12新潟駅
上越新幹線 とき300号 東京行き
- 7:12高崎駅
1時間で高崎駅に到着します。
2本目 北陸新幹線 はくたか551号
高崎駅から北陸新幹線に乗り換え。はくたか551号です。
高崎駅を下る最初のはくたか号で、乗車率は高め。自由席もかなり埋まっていました。大半が長野で降りたけど。
高崎ではなかった雪が軽井沢では積雪。この一晩で降ったようなゆきでした。
- 7:17高崎駅
北陸新幹線 はくたか551号 金沢行き
- 8:27上越妙高駅
3本目 北陸新幹線 はくたか554号
JR東日本とJR西日本の境界である上越妙高駅で折り返します。折返し時間は3分。ちょっとでも遅延すると、この先の旅程が崩壊します。
結果、定刻到着。ただ3分は結構厳しい・・・
前日に雪と寒波予報が出ていたので、ずっとドキドキしていました。
折返しははくたか554号の自由席。長野であとから来る速達型のかがやき号に追い抜かされますが、かがやき号は全車指定席なので、乗り換えはせずこのままはくたか号で東京を目指します。
- 8:30上越妙高駅
北陸新幹線 はくたか554号 東京行き
- 10:36東京駅
東京駅着。ここが一番長い滞在時間の駅となります。
4本目 秋田新幹線 こまち4号 秋田行き
東京駅からは秋田新幹線こまち21号に乗車です。全車指定席なのでここで指定席券を行使します。
- 11:20東京駅
秋田新幹線 こまち21号 秋田行き
- 15:04秋田駅
悪い子はいねが~
5本目 奥羽本線 2448M 新庄行き
秋田からは新幹線ではなく、在来線に乗車します。
秋田新幹線の盛岡~秋田間は片道約1時間30分、山形新幹線の福島~新庄間は片道約2時間かかるため、往復するとかなり時間を食うのです。ここは秋田から新庄までショートカットします。
- 15:45秋田駅
奥羽本線 2448M 普通 新庄行き
- 18:24新庄駅
6本目 山形新幹線 つばさ158号 東京行き
新庄駅からは山形新幹線に乗車します。つばさ158号です。
最近全車指定席となった山形新幹線ですが、福島~新庄間相互発着に限り指定席の空いている席に乗車できます。
山形から結構な乗車率で、空席はあまりありませんでした。(事前にえきねっとで空席を調べておいたので、途中から席を譲ることはなかった)
- 18:43新庄駅
山形新幹線 つばさ158号 東京行き
- 20:47福島駅
7本目 東北新幹線 やまびこ157号 仙台行き
さぁ、あとは新青森駅を目指すだけです。
福島駅からはやまびこ157号で仙台へ。
- 20:57福島駅
東北新幹線 やまびこ157号 仙台行き
- 21:23仙台駅
8本目 東北新幹線 はやぶさ45号 新青森行き
仙台で最終はやぶさ45号で新青森駅を目指します。
全車指定席で、ここで2回目の指定席券を行使します。盛岡までそこそこの乗車率でした。
今回の旅は3食すべて駅弁としました。
夕食は「炙り牛たんとA5仙台牛弁当」。駅構内のニューデイズに生ビールと日本酒のサーバーがあったので、日本酒を1杯。
本当は加熱する牛タン弁当にしたかったんですが、列車が混んでいそうなのでやめました。
- 21:48仙台駅
東北新幹線 はやぶさ45号 新青森行き
- 23:36新青森駅
新青森到着
節約のため1.5km先のネットカフェに泊まるつもりだったんですが、吹雪いていてめちゃくちゃ寒かったので、駅前の東横インに変更しました。
総括
最終的なルートはこのようになりました。
移動距離2089.9km(営業キロ)
乗車時間14:57
これを普通に切符で乗ろうとすると、47,520円かかると思われますたぶん。10,000円でできるんだからすごい。
あれ?ガーラ湯沢は??
知らん。
翌日土曜日は、新青森から東京まで節約して帰るべく、盛岡まで新幹線(三セクと値段ほぼ変わらないので)、盛岡から東北本線・常磐線経由のずっと普通列車だけで帰ってきました。6時に出て東京20時近く。疲れたぜ・・・
ガーラ湯沢駅に行くルート
ちなみに、2023年3月改正ダイヤでは、このほかにも新幹線全線乗り通すルートはいくつかあるみたいです。
なお、記事を書くにあたって再度調べたところ、ガーラ湯沢に寄るルートは、ガーラ湯沢がそもそも臨時駅であることと、日中列車が皆無であることから、ほぼ不可能に近く、できたとしても以下のルートになるみたいです。
- 5:40新庄駅
山形新幹線 つばさ122号 東京行き
- 7:37
7:38福島駅東北新幹線 やまびこ号51号 盛岡行き
※対面ホームなので1分乗換はできるらしい。よほど遅れたらわからないけど。
※福島駅では逆方向の乗換えなので、つばさ122号は改札を出なくても「相互発着の場合」を満たすようです(JRに確認済み)。 - 7:58
8:05仙台駅秋田新幹線 はやぶさ1号 新函館北斗行き 指定席①
- 9:49
9:53新青森駅東北新幹線 はやぶさ16号 東京行き
- 10:45
10:57盛岡駅秋田新幹線 こまち9号 秋田行き
- 12:30
13:06秋田駅東北新幹線 こまち28号 東京行き 指定席②
- 17:04
17:12東京駅上越新幹線 たにがわ405号 ガーラ湯沢行き
- 18:41ガーラ湯沢駅
全力ダッシュ or タクシー
※タクシーは待機していないようなので予め呼んでおく。
18:54越後湯沢駅上越新幹線 とき337号 新潟行き
- 19:39
19:42新潟駅上越新幹線 とき346号 東京行き
- 20:55
21:01高崎駅北陸新幹線 はくたか577号 金沢行き
- 22:14上越妙高駅
新幹線は6時以降からしか走れないものの、秋田・山形のミニ新幹線は在来線特急扱いなので、6時前も走ることができます。このハンデを利用して新庄を少し早く出ることができます。ただ、新庄駅って周辺に何もないのと、高速バスも若干遅いので、前乗り必須。新庄スタートってのが一番の難関かな。たぶん、駅前のあのルートインに泊まることになるのかな。
この記事に起因する乗継失敗などの責任は一切負いかねますので、実施の際は入念な時刻表のチェック等をよろしくです。
撮影日:2024年3月1日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
達成おめでとうございます、お疲れさまでした。
ガーラに関してはスキー客向けの無料のシャトルバスがあったんじゃないかと思って調べてみたんですが、バスが終わるのが早すぎる…
全力ダッシュもキツそうなのでタクシーを呼んでおくのが一番よさそうですね。