夏ごろから徐々に「止まれ」の標識に「STOP」が併記されるようになっているのはご存じでしょうか。
オリンピックを控えた対応ということでですが、オリンピック競技地域以外の住宅街でも既に地区ごとに一括して交換が始まっています。東京都内だけでなく、山梨県の河口湖周辺でも交換されているのを目撃しました。
東京都警視庁の平成28年(2016年)の統計によると、都内に設置されている一時停止の標識の枚数は約14万枚。駐車禁止等の標識に次ぐ枚数ということです。なお日経などの記事によると、全国には約170万か所に設置されているらしい。
そんな一時停止の標識であるが、同じ逆三角形の標識と言えばもう1枚ある。そう「徐行」。教習所や商業施設の駐車場では見たものだが、公道ではそう見ない。というか見た記憶が薄い。ということで徐行標識のありかを探して行ってみました。
あった。
4枚も。
「徐行」の標識があったのは調布市内某所。住宅街の路地にひっそりと設置されていました。
現場は急な下り坂で、道幅は比較的狭くカーブしています。この図の坂を上りきったところの「ここまで」の補助標識はなぜか裏返っていましたが存在しました。
復習しておくと、徐行の意味は「車両等が直ちに停止することができるような速度で進行することをいう。」ということです。徐行すべき場所はいろいろありますが、ここの下り坂に徐行標識が坂下の1枚しか設置されていないのは、急な下り坂は標識がなくても徐行の義務が発生するからだと思われます。上り坂は義務がないから標識で義務にしているのでしょう。たぶん。
「徐行」の標識の枚数は、日経などの記事によると全国に約1000枚、都内には約150枚しかないというレア標識です。この「徐行」標識も英語表記のニューバージョンが決定していて、こちらも順次交換する予定だそうです。
今回見に来たのは「新しい標識に交換されていないかな」と期待していたのですが交換されていませんでした。ちょっと残念でしたが、逆に言えば交換される前の古いものが見られたのは今だけだったのかも。
暫くしたら交換されていないか、また見に行こう。
撮影日:2017年9月12日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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