東京都内の横断歩道と交差点で「警告表示板」と、「横断歩道端部への発光鋲」が設置されていました。
東京都内では、今年度、「横断歩道の予告標識」の設置がされるなど、横断する歩行者への安全対策が進められています。
「警告表示板」と、「横断歩道端部への発光鋲」は、2021年度の警視庁予算で新規事業として計上されていたものです。
入札情報サービスによると、「警告表示板」は、2022年1月に2件の工事に分けて入札が行われ、計10箇所に設置される予定です。
「発光鋲」も同様に2022年1月に2件の工事に分けて入札が行われ、1件は不調となっています。
警告表示板
「警告表示板」は、既存のオーバーハング式標識のアーム部分と、新設の路側式標識の支柱部分に設置されています。この写真で言うと、横断歩道標識の左側に設置されているものが「警告表示板」です。
支柱部には人感センサーと、制御ボックスが取り付けられており、人か近づくと警告表示板の表示が切り替わる仕組みです。
表示そのものには法的な意味はありませんが、遠くからでも目立ち、ドライバーへの警告にはなっていそうに感じました。ただ、止まらない車は止まらないんですよねえ・・・
入札情報サービスによると、2021年度は都内10箇所に設置されるようで、そのうちの1つ、都道427号瀬田貫井線にも設置されていました。ある区議のTwitterによると、この場所は隣接信号機から近く、この横断歩道には信号機の設置ができないことから、警告表示板を設置したようです。(※警察庁通達及び指針により、信号機の間隔は150m以上必要(例外有)とされています)
都内には、同様の理由で信号機を設置できない横断歩道が複数あり、今後この警告表示板の設置が進むのかもしれません。
横断歩道端部への発光鋲
甲州街道と環八通りが交わる上高井戸一丁目交差点には、「横断歩道端部への発光鋲」が設置されていました。見に行ったときには工事中で、稼働はしていませんでした。
ソーラー電池で常時点滅するタイプの発光鋲は色々なところに設置されていますが、この発光鋲は地下線によってハンドホールに繋がれています。さらに、発光鋲用制御器にも接続されているようですから、信号機と連動して光るのではないかと予想しています。
「歩行者の安全対策」タグを作りました。過去の記事はこちら
コメント
こういうのも必要かもしれないが、基本となる道路表示をきちんとしてほしい。
消えかけの横断歩道や停止線、センターラインなど何故引き直さないのかと思う。
道路特定財源の一般財源化以降年々ひどくなっていると思うが
区画線や道路標示は、正直予算が足りていない自治体や警察があるのが現状です。高齢化にともない社会保障費が増大しており、なかなか予算が回ってこないことが一因でもあります。
線が薄い場所を見つけたら道路管理者(自治体)または交通管理者(警察)に要望を入れてみてください。引き直しの優先順位が高くなります。
予算については、区画線の予算の増額を掲げている議員や首長に投票することをお勧めします。まぁそれだけを掲げるような人はいないですけどね。