多摩3・4・17号坂浜平尾線の坂浜橋(仮称)がほぼ完成しました。
1月の記事では「橋が架かり始めた」ことを書きましたが、約半年でほぼ完成です。
事業概要
この事業は完了しています。
多摩3・4・17号坂浜平尾線は稲城市の若葉台入口交差点から麻生区境に至る都市計画道路です。
このうち、若葉台入口交差点から上平尾交差点までの区間で事業が行われています(いました)。
上記の図に示すように、東京都、稲城小田良土地区画整理事業、稲城上平尾土地区画整理事業により施行されています(いました)。
東京都施行区間について
東京都施行区間は2012年11月に事業認可を得て事業を進めて来ました。2015年10月には用地買収を完了し、その後工事が進められ、2019年11月27日に暫定交通開放されました。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約420m |
幅員 | 17m |
事業期間 | 2012年11月12日~2022年3月31日 |
暫定交通開放 | 2019年11月27日10時 |
2020年4月25日現在 |
稲城小田良土地区画整理組合施行区間については下記をご覧ください。
タグ:稲城小田良土地区画整理事業
稲城上平尾土地区画整理組合施行区間については、2019年11月27日に交通開放されました。
稲城上平尾土地区画整理組合施行区間については下記をご覧ください。
タグ:稲城上平尾土地区画整理事業
稲城上平尾土地区画整理組合施行区間については、2016年5月30日に交通開放されました。
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
工事の看板
工事看板によると、工事の期間は7月24日までとなっています。工事は橋の部分のみですので、その他工事は別途行われることになります。
現在の状況
丁字路だった若葉台入口交差点の先に道路が徐々にできつつあります。将来はまっすぐ新百合ヶ丘方面まで行けることになります。
橋の向こう側の部分も別途工事が進んでいます
ついこの間まで山だった場所に道路ができるのはなかなかすごいものです。
ちなみに、いまでも夜にここを見ると真っ暗です。何も見えません。
若干カーブしている2径間連続プレビーム合成桁橋です。
7月7日の時点で車両防護柵、高欄、照明装置が設置されているのがわかります。
車道部分は均しコンクリートが打設されています。歩道部分は鉄筋が設置されています。
橋の中間あたりで、写真右側に切下げがあり、橋下に降りられる道路が将来できるようです。
この橋の下には三沢川があります。東京都・神奈川県では将来的には50ミリ/時雨量に対応できるように河道の改修・付け替えが行う方針で、東京都は下流側から河道の整備を進めています。整備のスピードは非常に遅く現在は 新きさらぎ橋 付近までで、このあたりまで整備は到達していません(護岸の改修は行っている)。この坂浜橋(仮称)は将来の河川の線形を見越した設計となっています。
そもそもこの地域はかつて東京都が坂浜平尾土地区画整理事業を計画していました。川や道路の整備など面的に整備する計画でしたが、社会経済情勢の変化など事業を取り巻く環境が大きく変化したため見直された経緯があります。現在ではその区域の中で稲城上平尾土地区画整理事業、稲城小田良土地区画整理事業が組合によって施行されていますが、それに含まれなかった区域では未整備箇所が多く存在します。地区計画などを定めている区域もありますが、この橋の付近などそうではない場所もあり、都市計画決定は残っているので一定の制限はあるものの、スプロール化しなければいいけどな……と思うばかりです。
こちらでも工事が行われています。
左側の稲城ふれあいの森へ至る青い橋は架け替えられる予定です。現在すでに関連工事を行っているものと思われます。架け替えられる橋は幅員5.2m(有効幅員4.0m)の鋼単純非合成鈑桁橋で、現在と同規模のものです。
写真右側斜面には鋼管杭擁壁が設置予定で、現在工事真っ最中。先日は電車内から鋼管が見えました。
この道路は来年春にも開通すると言われており、沿線では大規模商業施設も計画されていて、非常に待ち遠しい道路です。
交差する鶴川街道19では、坂浜平尾線着手前から交差点付近の拡幅を行っています。
数年前には電線共同溝も完成し、このように地上機器も設置されました。
ただ、調布方面車線の一部で歩道の真ん中に地上機器があります。設計図を見てないのでよくわかりませんが、将来この交差点を3レーン化するのかな…?なんて想像しています。どうなんでしょう?
左折車両が多い交差点ですので、左折と直進を分けるのかな……みたいな。知らんけど。
撮影日:2018年7月7日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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