青梅市で事業が行われている青梅3・4・4号新青梅街道線の進捗状況を見てきました。
青梅市文化交流センター南交差点西側では電線共同溝と街築を行う工事が引き続き行われていたほか、青梅第一中学校南側では新しい擁壁工事が始まっていました。
事業概要
青梅3・4・4号新青梅街道線は青梅市新町字端野から青梅市日向和田三丁目に至る延長約10,080mの都市計画道路です。このうち、上記で示した区間では道路を新設する事業を行っています。施行者は東京都です。
1期区間の事業認可は2003年9月18日で、事業延長は約420mです。
2期区間の事業認可は2005年12月2日で、事業延長は約880mです。
ともに幅員20mで、2車線の道路となる計画です。
1期区間 | 2期区間 | |
施行者 | 東京都 | |
事業延長 | 約420m | 約880m |
幅員 | 20m | |
車線数 | 2 | |
事業施行期間 | 2003年9月18日~2029年3月31日 | 2005年12月2日~2024年3月31日 |
2024年3月14日現在 |
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写真等
現在のこの道路の施工状況はこの通りです。施工済み箇所は現場の状況から見て判断したものです。
区間東側では電線共同溝と街築工が、西側では擁壁を築造する工事がそれぞれ行われています。
撮影位置はこの通りです。
この先の区間で電線共同溝と街築の工事が行われています。
工事範囲には交差点内は含まれておらず、この工事による車道の交通開放はないと思われます。
工事件名は「街路築造工事及び電線共同溝設置工事(3西-青梅3・4・4)」で、2023年11月下旬までの予定で、株式会社興栄が施工しています。
当初よりも工期が伸びているほか、現場の状況からさらに伸びるような気がします。
当初工事図面によると、この工事で電線共同溝のほか、街渠などの街築工が行われる予定です。車道舗装については表層工は含まれていません。
東京都の工事では、表層を開通直前の工事で一気に行うことで、表面がきれいな状態で交通開放させる方法を取ることが多いです。
ここから見た様子だと、雨水本管の人孔などは既に施工しているのかなと見えますが、街築はあまり進んでいないように見えます。電線共同溝も施工したのか微妙な感じに見えます。
この先のこの道路を横断する道路について、8月21日から閉鎖されています。
左側には雨水本管用と思われるHP管が積み重ねられています。
工事はかなり遅れているように見えます。
上述の電線共同溝等の工事はこの付近までで、この先はしばらく暫定整備が完了しています。
引き続き、車道に置きガードレールを置いて、暫定的な開放が続けられています。
この付近は特に変化がありません。
この先はセパレート区間となります。この付近は数年変化がありません。
青梅第一中学校南側のセパレート区間では、昨年行われていた擁壁築造工事は完了していました。
現在は続き工事となる新たな擁壁設置工事に着手しています。
工事件名は「街路築造工事のうち擁壁設置工事(4西-青梅3・4・4裏宿町)」で、2025年3月下旬までの予定で、若築・興栄建設共同企業体が施工しています。
擁壁の工事は2箇所で行われる予定で、1つは上下線の間に設置する鋼管杭、2つ目は市道付替え部の鋼管杭です。
上下線の間に設置する鋼管杭の設置状況については、供用道路からは見ることができず、現在どうなっているのかはよくわかりません。
市道付替え部擁壁の施工箇所はこの付近です。
都市計画道路の予定線が写真正面市道部と被っており、市道を谷側に付け替えるため、この斜面に擁壁を設置する模様です。
既に樹木の伐採が行われていますが、見ての通りかなり急な斜面で、施工が大変そうです。
写真⑦~⑧の間では、用地取得に進みがありました。
東京都のサイトによると、2023年4月1日現在の2期区間の用地取得率は95%で、1年前から1ポイント増加しました。(1期区間は100%)
この区間には擁壁工事用の現場事務所が仮設されています。
撮影日:2023年10月8日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
此処は数年前から、あくまで現道からしか見ていないですが余り変わっていない印象ですね。。
此処が開通すれば現道の狭さ(停車車両を迂回することが多い)や急カーブから逃れられるのですが・・・少なくともバイパスは自転車レーンに幅取られなくて良かった(車道11m→9mになるなどの事例多い)。慢性的(特に連休や紅葉シーズン)に渋滞する区間だし、早く開通して欲しいです。
青梅一中のグラウンドの南側部分は数m削って都道用地に転用させるようですね。地理院地図とGoogleマップの航空写真を見比べると一中の校庭が縮小されたことがわかります。Googleストビューも2011年と最新で南側のフェンスが付け替えられてる様子が見えますね。学校とR411青梅街道の間にぽつんとテニスコートがありますが、縮小された校庭の代替用地として整備したんでしょう。きっと。
ただ、それでも青梅一中南側の急斜面(校庭と多摩川の水面で比高45m位)に半分せり出すような形で都道を通す筈で、さらにその外側に市道を作ると本当に地理院地図に描かれている崖記号部分の際のキワまでいってしまうように見えます。本当に大丈夫なんでしょうか・・・。まあ大丈夫なのかなw
あの斜面は現地で見てもあまり想像がつかないんですよね。
半世紀以上前の都市計画をそのまま作っているので仕方ない部分はあるかと思いますが、ここを通す意地さえ感じます。