矢川北団地~日野橋 さくら通り延伸 着手前状況2018.9

国立市矢川北団地付近~立川市日野橋交差点付近を結ぶ道路計画の、着手前の状況を見てきました。

国立市域国立3・4・5号立川青梅線として1967年5月23日に、立川市域立川3・4・5号新奥多摩街道線として1961年10月5日にそれぞれ都市計画決定されています。(その後何度か変更有)

計画幅員は交差点部分などを除いて20mとなっています。

日野橋交差点から西側は新奥多摩街道として既に供用されているほか、国立市域青柳・石田地区土地区画整理事業矢川北団地付近、富士見台地区土地区画整理事業が施行された区域で既に供用されています。また、富士見台地区の東側は現在事業中の東八道路まで延伸する事業が行われています。

矢川北団地付近~日野橋交差点付近は一部を除きまだ事業化されていません。

この道路は「多摩東西道路」の1つのうちの一部でもあります。

2016年(平成28年)3月に東京都や26市などが公表した「東京における都市計画道路の整備方針(第四事業化計画)」では、今後10年間で優先的に整備すべき路線(=優先整備路線)に選定されています。(それどころか第2次事業化計画から連続して選定されている(第1次は資料が手元にないためわかりません))

今回はそこの状況を見てきました。

写真等

撮影位置は上の図の通りです。
①矢川北団地内より谷保方面を見る

この付近は矢川北団地ができたころより道路用地が確保されていた模様です。

この先を進むとさくら通りとして国立市内を東西に横断します。日本住宅公団施行の富士見台地区土地区画整理事業によって整備された場所です。(1963年認可・1965年換地処分)←道路計画決定の前なのが気になるけど

ちなみに、さくら通りは現在、4車線→2車線への減少と、自転車道を設置する再整備が行われています。

この写真の位置で「多摩南北道路」の1つ、立川東大和線(中新田立川線)が交わる計画です。

②JR南武線と交差する

矢川北団地(都営矢川北アパート)の西側でJR南武線と交差します。

現在は道路が立体交差する計画ですが、現在JR南武線の連続立体交差事業に向けた検討が進められており、将来的には鉄道が立体交差するよう計画変更が行われるものと思われます。

③矢川北団地

改めて矢川北団地を見てみるとこのような感じ。

建物が最近順次建て替えられていて、若干高層化しました。

④青柳地区の東側の端

この付近は組合施行の青柳・石田地区土地区画整理事業によって整備されました。(1995年5月16日認可・1999年10月8日換地処分)

このため、区域内のみ道路が整備され、突然行き止まりになるような構造になっています。道路は2車線で中央分離帯を有する道路です。

通り抜けられるような道ではないため、交通量は多くなく、専ら地域道路のような性格となっていました。

⑤東向き

開通を見越してなのかよくわかりませんが、ケーヨーデーツーやネッツトヨタ、シャトレーゼなどが沿道に出店していました。

⑥みのわ通りを交わる

みのわ通りと丁字路になってぶつかります。信号は横断用で、交差点の交通整理を行っているものではありませんでした。

3・4・5号線側には左折レーン用の用地が確保されていましたが、置きガードレールの設置によって塞がれていました。

道路はこの先、日野橋交差点方面に向けてまっすぐと計画されています。

⑦日野橋交差点

日野橋交差点立川通り甲州街道奥多摩街道新奥多摩街道が交わる5差路の交差点です。(奥多摩街道は交差点から出る方向のみの一方通行)

甲州街道はかつて国道20号線と指定され、この交差点で渋滞が発生していましたが、2007年に日野バイパスが開通したことなどから、日野橋交差点の交通量が4割減少したことなどが公表されています。いまでも混んでいるときがありますが、確かに減ったかなという気がします。

なお、3・4・5号線ができると6差路となるようで、どのように交通を処理するのか気になるところです。

ちなみに、第四次事業化計画を策定する際のオープンハウスで都職員に聞いた時には、3・4・5号線←→新奥多摩街道の立体交差になると言っていました。

⑧日野橋交差点の西側

この先まっすぐに道路ができるとは想像できませんね。

⑨事業予定区間の西側

このあたりが西側となる予定です。既に道路があることから、やはり日野橋交差点の立体化はあるのかなという気がします。

ただ、この辺り青柳崖線の高低差があるので、どうやるのかも気になるところです。

周辺の計画図(都市計画図を参考に作成・赤線の事業範囲は便宜上描いたもので、公表されたものはありません)

この日野橋交差点の西側には「支線1」が計画されています。おそらく日野橋を立体化して交通処理する際のう回路のようなものだと思われます。計画幅員は9m。

第四次事業化計画の(案)のときの図面

2016年3月策定の第四次事業化計画には支線1優先整備路線には含まれていませんが、計画策定前に「(案)」として公表していた図面には優先整備路線に含まれていました。

どうして消したのか、間違えて書いていたのか、よくわかりませんが、ずっと気になっています。

⑩現在の「支線1」部分

現在は「根川緑道」として整備されています。この辺り一帯が立川公園として決定されています。都市計画道路と被っているのでどうするのかなぁと。

仮にこれを無くすとなると、相当の反対がありそうな気もします。

この道路は事業化しておらず、今後計画変更される可能性が高いです。公表される役所の資料を参考にしてください。この記事は計画を証明するものではありません。

撮影日:2018年9月19日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. 環状6.5号線 より:

    新奥多摩街道(さくら通り区間)、数年前に自転車道が作られて四車線から二車線に減らされて、このままだと新しく新設される区間も二車線で建設される可能性が大きい。
    しかも、甲州街道も将来二車線化の計画があり、仮に新奥多摩街道が開通したら立体化しないと捌けない公算が大きいと思います。

    と言うより、自転車道作っても相変わらず歩道爆走や車道逆走などが当たり前で、自転車道なんて作る予算あるならもっと用地確保して四車線で作った方が良いと思います。

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