練馬区・板橋区で事業が行われている放射第35号線・36号線のうち環八通りと交わる平和台駅前交差点では、2023年2月25日午前3時ごろに交通切替えが実施されました。
これまで、平和台駅前交差点付近では対面通行であったものが、工事の進捗に伴い、工事中のアンダーパス*を挟んで上下線で分離した構造となりました。
事業概要
放射第35号線は豊島区豊玉町三丁目から埼玉県境に至る延長約8460mの都市計画道路です。放射第36号線は豊島区要町一丁目から練馬区平和台三丁目に至る延長約4270mの都市計画道路です。
このうち上記で赤色で示した区間で事業が行われています。現在の要町通りを延伸し、新大宮バイパスに接続する計画です。
施行者は東京都で、都道として整備されます。なお、事業認可が図の通り異なります。
2004年(平成16年)12月28日に事業認可された区間は、延長約1,330mで、放射第35号線(早宮・北町)と呼ばれています。環八通りとはアンダーパスで立体交差します。
2011年(平成23年)12月1日に事業認可された区間は、延長約1,970mで、放射35・36号線(小茂根・早宮)と呼ばれています。
放射第35号線(早宮・北町) | |
施行者 | 東京都 |
延長 | 約1,330m |
代表幅員 | 40m |
事業施行期間 | 2004年12月28日~2031年3月31日 |
一部暫定開通 | 環八通り~川越街道間(2020年3月30日15時) |
一部暫定開通 | 平和台トンネル(2024年2月24日16時予定) |
2024年3月14日現在 |
放射第35号及び35号(小茂根・早宮) | |
施行者 | 東京都 |
延長 | 約1,970m |
代表幅員 | 40~50m |
事業施行期間 | 2011年12月1日~2031年3月31日 |
2024年3月15日現在 |
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写真等
平和台駅前交差点付近の交通切替え
環八通りと交わる平和台駅前交差点付近では、2023年2月25日午前3時ごろに交通切替えが実施されました。
開進第一小学校北交差点付近~平和台駅北交差点付近では、これまで対面通行となっていましたが、工事が進展したことに伴い、上り線を工事中のアンダーパス反対側に切替え、対面通行が解消されました。
平和台駅前交差点付近では、「街路築造工事(3四-放35早宮)」を、2024年2月26日までの予定で、株式会社関谷舗道が施工しています。
非常に交通量の多い道路のためか、切替えは午前3時という真夜中に実施されました。
車道のほかに歩行者通行部分も変更が生じています。
現場には、切替えを知らせる看板がいくつも設置されていたほか、電光表示板による案内もされていました。当日昼間にも交通誘導警備員も数名配置されていました。
撮影位置はこの通りです。
交通切替えは、ヨークマートがある開進第一小学校北交差点付近から実施されています。
下り線(さいたま方面)は、現時点では走行位置に変更はありません。
現時点では、単管柵や置きガードレール*による簡易的な区切りが行われているだけですが、今後の工事でしっかり整備するはずです。
キャンドゥ前の交差点から先は、上下線が分離した構造になります。
この交差点の信号機(横断用)は引き続き設置されていますが、切替えにより設置位置がおかしくなった信号機にはカバーが取り付けられていました。
下り線のこの先2箇所の信号機は、交通切替えにより使用停止となっており、この日は撤去作業が進められていました。
使用開始された新しい上り線は、将来はアンダーパスの側道となる部分で、片側1車線となっています。
アンダーパス部分は正面に見えています。当初工事設計図によると、現在行われている工事でアンダーパスの舗装も行われる模様で、今後工事の進展に伴い順次着手していくものと思われます。
アンダーパスの吸音板設置工事や、視線誘導灯設置工事なども別途実施されており、この工事終了後はアンダーパスについても交通開放が可能な状態になるものと思われます。ただし、池袋方面の整備が未了であるため、仮に交通開放があったとしても、池袋方面が完成するまでは交通量を絞るような形での開放になるものと思われます。
下り線は、単管柵で旧上り線を塞いだ形で供用されています。
今後歩道を拡幅するなどの工事が実施されます。
平和台駅前交差点は、切替えにより面積の大きな交差点に変化しました。横断歩道の位置も変更されているので注意が必要です。
現在の信号機は、青信号のあとに右折信号が表示されるタイプでしたが、交差点内が結構ごちゃついていたので、左直信号のあとに右折信号を表示するセパレート式に変更した方がよさそうかなと思いました。(そうでなくても放射35号線側に右折車専用信号機があった方がよさそう)
交差点池袋側の転回路は現時点では未使用です。
使用終了した旧上り線は、柵などで区切られているのみです。今後整備が行われる模様です。
さいたま側のアンダーパスについても、現在は置きガードレールなどによって塞がれています。
今回の切替え工事とは直接関係はありませんが、平和台駅北交差点からさいたま側は、歩道のインターロッキングブロック舗装や植栽設置工事が実施されています。
横断歩道橋の設置も予定されていますが、3回行われた基礎工事の入札がすべて不調となっています。
環七通り~環八通り付近
環七通り~環八通り間では、このような工事が行われていました。
撮影位置はこの通りです。
環七通りと交差する武蔵野病院前交差点から北側暫くの区間は用地の取得が完了しており、排水管設置工事が始まっていました。
工事件名は、「街路築造工事のうち排水管設置工事(3四-放36小茂根)」で、2023年6月6日までの予定で、リアル建設株式会社が施工しています。
この工事では、この写真の右後ろ付近にあった第四建設事務所旧環八東工区の建物解体も含まれており、既に更地になっていました。
場所によっては既に街渠などの設置も進んでいました。
石神井川までの区間では、10軒程度の未取得地があるように見えました。取得が完了した箇所から、工事用通路と歩行者仮設通路が整備されています。
工事件名は、「石神井川放射第36号線橋梁(仮称)(2)下部建設工事」で、2023年2月28日までの予定で、飛島建設株式会社が施工しています。現場の様子から見て工期はたぶん伸びます。
工事内容は、石神井川の両側に橋台2基などを整備するもので、工事自体は終わりに近づいていました。
次期工事となる上部工(氷川台橋鋼けた製作・架設工事(3四-放36小茂根・早宮))についても既に業者が決定しており、株式会社北都鉄工が施工する予定です。
氷川台駅前は、用地の取得があまり進んでいません。
東京都のサイトによると、2022年4月1日現在の(小茂根・早宮地区)の用地取得率は81%とのことです。
氷川台駅北側は、まばらに用地取得が進められています。まばらですが、進んではいるように見えます。
この右側には、平和台駅前交差点の工事の現場詰所が設置されています。
徐々に空き地は増えてきているものの、まだしばらく時間がかかりそうです。
撮影日:2023年2月25日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0540)
コメント
一番最初の簡略地図の「環七」と「環八」が逆じゃない?
修正しました。ありがとうございます。
キャッシュが残っている場合は古い画像が表示されますので、キャッシュの削除をお願い致します。
いつも楽しく拝見しております。
冒頭地図、練間駐屯地と表記されております、細かい指摘で申し訳ありません。
ありがとうございます。修正しました。
ここもやっと切り替えですね
当初予定では去年夏頃?だったので長かったです
いつも貴重な情報を提供頂きありがとうございます。
たまに練馬春日町方向から平和台駅前交差点を左折して埼玉方面へ行きますが、貴記事の交通切り替えにより生じた平和台駅北交差点手前のアンダーパス上スペース(「平和台駅前交差点付近の交通切替え」写真⑦付近)で行われていた電機設備建屋(アンダーパス内の排水、照明用?)の建設が終わり、アンダーパスの埼玉側斜路整備も仕上げ段階にあるように見受けられます。
アンダーパスの交通開放に向けた準備が進んでいるのかもしれないと感じています。
これらの工事が終われば交通開放できる状態になると思われますが、これから北町西小学校北側付近に横断歩道橋を設置する工事が行われる予定なので、これを待つかどうかってところでしょうか。
歩道橋設置の情報ありがとうございました。
子供達の交通安全確保は一番大切ですね。
平和台トンネルの供用予定日が出たので現地を見に行ったところ、2023年12月9日に氷川台方の「④下り線」が切り替えられ「⑥未使用の転回路」が供用開始になっています。
情報ありがとうございます。