世田谷区で事業が計画されている補助第54号線(上祖師谷Ⅱ期)と、調布市で事業が計画されている調布3・4・10号東京競馬場線(若葉町二丁目)の様子を見てきました。市区界で名前が変わっていますが、ひと続きの計画道路です。
訪問は2021年5月です。近々事業が始まりそうだと思い見に行っていたのですが、まだ公表されていなかったのでこのサイトへの掲載は見送っていました。
2021年12月頃、東京都建設局第二建設事務所のサイト内に事業概要と測量作業に関するお知らせが掲示されました。5月訪問とそれほど沿線状況に変化はないと思い、今回掲載します。
※(2021年12月16日追記)2021年12月16日に調布市内を管轄する北多摩南部建設事務所のサイトにも事業概要と測量作業に関するお知らせが掲示されました。
事業概要
補助第54号線は渋谷区富ヶ谷二丁目から世田谷区上祖師谷五丁目に至る延長約8,950mの都市計画道路です。
調布3・4・10号東京競馬場線は調布市若葉町二丁目から調布市小島町二丁目に至る延長約7,400mの都市計画道路です。
このうち、上記で示す区間では、道路を整備する事業が行われています。2021年12月には、東京都建設局第二建設事務所及び北多摩南部建設事務所のサイトに、事業概要及び測量作業に関するお知らせが掲示されました。
補助第54号線(上祖師谷Ⅱ期) | 調布3・4・10号東京競馬場線(若葉町二丁目) | |
施行予定者 | 東京都 | |
予定延長 | 約410m | 約340m |
予定幅員 | 15m | 15m |
事業施行期間 | 2024年1月25日〜2033年3月31日 | 2024年1月25日〜2030年3月31日 |
2024年1月25日現在 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
撮影位置はこの通りです。
成城通りから西へ70m程度入った箇所から西側が事業計画区間となります。
成城通りから東側については、榎交差点までの区間で道路を新設する事業を別途行っています。
計画されている道路の幅員は15mで、2車線となる計画です。現在ここにある幅員4~6m程度の区道をおおむね北側(写真①右側)に拡幅するような形となります。
なお、この計画道路については2016年3月に策定された『東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)』において優先整備路線に選定されていました。また、2019年度ごろより概略設計等の設計委託が出されており、2021年度夏ごろには現況測量に関する入札がされていて、事業着手も近いことが予測できていました。
現在は、幅4~6m程度で対面通行の幅の狭い道が続きます。
松原通りから世田谷区内に抜ける道路はまともな道路がほとんどなく、都道118号118の現道とあわせて抜け道となっていて非常に危険な状況です。
抜け道……というか、こんな道路しかないから抜け道とは言わないか。
この部分はマンションの前庭部分が道路予定地となっています。
古い航空写真を見ると、かつてはゴルフの打ちっぱなしか何かがあったようですね。
ここから先は調布市に入ります。
12月3日現在、調布市側の事業概要や測量のお知らせはインターネット上に掲載されていないようですが、既に現況測量の業者が決定しています。
2021年12月16日追記
2021年12月16日に調布市側を担当する北多摩南部建設事務所のサイトに、事業概要と測量のお知らせが掲示されました。
おそらく他の例も鑑みると、世田谷区側と調布市側は同時着手となるのではないでしょうか。
入間町一丁目交差点から西側は、東向きの一方通行となっています。
松原通りまでの区間が事業予定区間(西端)です。
この西端の交差点は変則的な5差路となることが予想されます。どのような交通処理をするのか気になるところです。
撮影日:2021年5月1日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
いつも拝見しています。ありがとうございます。
付近に住んでおりますが、ここができると仙川側にも環八側にも狭い道を通らずに出られるのでありがたいなと、、よくこんなところバスで通れるよな。といつもバス運転手に尊敬の念を抱いております。。時間はまだまだかかりそうですが、、
個人的にはバスの通る成城富士見橋通りももう少し広がってくれないかなと思っていますが、こちらは今後も予定なさそうなので、気をつけて運転します。。
せめて電柱を地中に埋めてくれないかな?とは思いますが、、
同感です.
近くではないですが,何10年も前から時々利用する地域です.
まあ,完成までには,かなりかかるのでしょうね.
生きているかな?
免許返納後は確実でしょう.
現道(現在の都道)は地域の幹線道路として機能しているのがあり得ないほどの狭さですよね。以前歩いていてミラーを腕にぶつけられたことがあります。
現道のうち、世田谷区内については主要生活道路として位置付けられていて、「せたがや道づくりプラン」によると整備の計画はあるものの、その時期については未定のようです。
なお主要生活道路ですので、幹線道路としての性格のある道路ではありません。
電線類の地中化については、整備する都市計画道路については地中化を行いますが、現道については現在は特に計画はないようです。
初めてこのブログを偶々拝見しました。
記事は2021年のようですが、2023年現在当方この近所の入間町2丁目在住です。その前は祖師谷に住んでいたのでこの辺は小学生時代からよく来ていました。住んでいて早くこの道が整備開通してもらえればなと思っています。写真⑥の交差点あたりの駐車場も一年位前に閉鎖され併用していた中古車販売もなくなりました。この部分は西から東への一方通行ですが、世田谷区内に入ると至誠会病院辺りは両通で病院に行くタクシーや介護車両等も多くすれ違いが難儀ですね。③のあたりは確かテニス場があったような(打ちっぱなしもあったのかな?)。テニスボールが飛び出してきて拾ってあげた記憶があります。マンションや戸建ても増えましたが、基本的に畑ばかりの田舎町という感じですね。
これからも楽しみに情報を読ませて頂きます。
もともと田畑が広がりあぜ道だったような場所が、急速な都市化で道路整備もままならないまま住宅が張り付いていくと、すれ違いが困難な道路が誕生し、更には道路整備も難しくなっていくといってしまいます。世田谷等この周辺はそのような場所が多いのでしょう。
調布側に残る農地も、相続が発生すると一気に宅地化されますので、この姿はいつまで残るかわかりませんね。
ご存知のとおり、「2024年1月25日付、国交省から事業認可が得られ、事業着手」との報道発表が出ています。
世田谷区内は令和14年度、調布市内は令和11年度までの期間で、まだまだ先ですね。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/01/25/21.html
事業認可当日に、事業概要欄の表の事業施行期間を更新済みです。
他の道路の例を見ると、この当初事業認可期間では完成しないと思います。
榎交差点から先のところが部分解放されたとは言えそこから先の現道(都道118号)は激狭なのに大量に車が入り込んできて危険過ぎるので始めるのが遅い気もしますがやっと事業が始まって解消の目処が立っただけ良かったです
まあだとしても少なくともこの先十数年は今の危険な状態が続くのは確実視されるのでその間に死亡事故が起きたりしないことを切に願いますね…