世田谷区で事業が行われている補助第216号線(大蔵Ⅰ期)の進捗状況を見てきました。
短い区間で仙川を3回も横断するこの路線ですが、一番北側のおおくら大仏前の橋梁下部工(鋼管杭)が始まっていました。
事業概要
補助第216号線は、世田谷区鎌田三丁目から杉並区宮前五丁目に至る延長約8,640mの都市計画道路です。このうち上記図で示した延長約650mの区間で道路を新設する事業を行っています。
都市計画法の事業認可は2007年12月19日で、幅員は16mとなる見込みです。
補助第216号線(大蔵Ⅰ期) | |
施行者 | 世田谷区 |
延長 | 約650m |
幅員 | 16m |
事業施行期間 | 2007年12月19日~2028年3月31日 |
2023年1月31日現在 |
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写真等
撮影位置はこの通りです。
事業区間北端の世田谷通りと交わる予定の地点です。おおくら大仏前信号があります。
この先南に向けて道路を建設する予定です。
写真正面すぐの場所で仙川を横断します。
仙川の横断部では、橋梁下部工のうち鋼管杭を設置する工事が行われています。
工事件名は、「鋼管杭設置工事(補助第216号線)【大蔵三丁目3番から大蔵五丁目10番先】」で、2024年6月中旬までの予定で、福田・日舗建設共同企業体が施工しています。
看板の図面によると、仙川両岸の鋼管杭の設置のようです。
現地には占用関係の書類も掲示されていました。
仙川を斜めに横断する計画です。
この図面の下側には、JKKの大蔵住宅が存在しています。現在これらの建替え工事が順次行われており、それに伴い道路の付替えなども行われています。現在はこの橋梁予定地付近の住棟は工事は行われていませんが、この図面には付け替えられた道路も記載されています。
現地にはバックホウなどが置かれていませんが、今のところ大きな工事は始まっていませんでした。
仙川を超えた先では、用地の取得が進んでいます。
仙川に沿うように左にカーブしていきます。
未取得の用地は残っていますが、用地取得率は高いものと思われます。
取得した用地に暫定道路が整備されている箇所もあります。
ここでも再び仙川と交差します。
今のところ橋梁工事は行われていないようです。
一部に未取得の用地がありますが、取得した用地は歩行者通路として暫定開放されています。
また仙川と交差します。交差した先が事業区間の南端です。
この部分の橋梁工事も今のところ行われていないようでした。
川を渡った先は打越土地区画整理事業(1994年換地処分)により面的に整備された地域で、約180mの区間は道路は整備済みです。
撮影日:年月日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0220)
コメント
工事のお知らせは見たんですが、遂にここも工事着手したんですね
補助217の大蔵区間は仙川右岸の道路(河川管理道路?)が並行現道になってますが、見た感じ現道の通行量はそこまで多くない気もするのでどれくらい効果が出るのか期待です
狭いのに一本通行ではないし、ぶつかった先の世田谷通りが日中左折しか出来ない為、住宅地(砧小の裏)の一歩通行道路が裏道になっていますね。
この道路に関しては現道は「ない」が正しい表現だと思います。
この記事を見て「おっ!」っと思いコメントしたくなりました。
つい4年前までこの近くのマンションに住んでいて写真①の東宝前バス停もよく利用しましたし、大蔵団地内の公園で子どもを連れて遊んでいましたが、引越した後団地の建て替えが急速に進みました。この道路も計画線としては知っていましたが本当に着工するとは思ってもいませんでした!写真②の所は駐車場と古い木造アパートみたいなのがありましたがいつの間にかこんな道路になっていたとは驚きです。世田谷通りとの接続はちょうどバス停のある押しボタン信号の所のようですね。
私は二子玉川や砧公園等からの帰り道に仙川沿いや砧小あたりの細い道を抜けるのですが(多摩堤通りや成育脇の交差点が混むため)、これが実に狭くカーブも多く、しかも見通しが悪く対向してくる歩行者等にとても気を遣う道ですから、この新道が出来ればお互いかなり安全に通行できそうですね。これは大蔵団地建て替えと同時でどんどん進めてほしい道路です。
このような既に住宅密集しているところに整備する幹線道路は、仰るような住宅地を抜け道利用する車を減らしたり、防災性の向上などに大いに貢献すると思います。
補助216号は計画図では千歳烏山横バスロータリー横から南下する路線で、榎交差点から城山通り迄の祖師谷部分が先行するのかと思っていましたが、世田谷通り南側が先に着工する様ですね。
環八の外側に南北の交通線が出来るのは、有難いけど、私が生きているうちに完成しそうもないです。
関東大震災後の都市計画にしてはのんびりし過ぎなんじゃ?
世田谷通り迄繋げばいいやっていう田舎道の発想は渋滞のネックばかり増やすので困ったものです。
大増税するか、予算を道路に全振りすれば早いうちにできるかもしれませんが、そうはいきませんよね?
東名高速をくぐった先にゴルフの打ちっぱなし場、廃棄物工場の二つが問題でしょうね。その先(砧南中学校前)は既に整備されているし。
一つの道路に何本橋掛けるんだよって感じです。
そのような施設は代替施設(土地)が見つからないということが多いらしく、特に産廃関係となると新しく探すにしても空き地がなく、かつ色々な法律で縛られているので手続きで数年……ってことも普通にあると聞きます。立退きの意思があってもできないことがよくあるようです。
なお、この区間は国分寺崖線の保全などを目的として、道路線形を南側に変更した経緯があります。橋の数は変わってないはずですが。