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日野橋架替え 切回し道路築造工事 進捗状況2024.9

多摩川立川市日野市に架かる日野橋の架け替え工事の進捗状況を見てきました。

昨年から現橋を仮橋に切り替える切回し道路の築造工事に着手していて、現在は両岸で道路築造が進められています。

2025年4月24日追記
2025年5月14日15時ごろ交通切替えが行われ、現橋の使用が終了する予定です。
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kensetsu/00007999

事業概要

多摩川に架かる日野橋では架け替え事業が行われます。

日野橋

日野橋とは

日野橋多摩川に架かる都道256号八王子国立線の橋です。左岸側(北側)は立川市で、右岸側(南側)は日野市です。道路は甲州街道として親しまれています。

橋が架けられたのは1926年のことで、それまでの渡し船(日野の渡し)に代わって架けられたものでした。当時は国道8号で、1952年に国道20号に指定されました。1964年には大規模改修が行われ、幅員などが広げられたそうです。2007年4月1日には、日野バイパスの開通に伴い旧道となったこの区間は都道に移管されました。

架け替え

2020年度より架け替え工事に着手することになりました。

2019年10月には台風19号により橋の一部が損壊する被害が出て、2020年5月に復旧したところですが、架け替えはそれ以前より計画されていたものです。

事業は約12年かかる計画で、2020年11月より1年目の工事が始まりました。

2025年3月1日時点で公式の発表はないと思われますが、当初の計画から工事が遅れていると思われます。(2025年3月1日追記)

2025年5月14日には、旧橋の使用を終了し、仮橋に切替えられました。

風洞実験で使用された新しい日野橋の模型

橋の工事の状況

2020年度

2021年度

2022年度

2023年度~2024年度

2025年度

最近の発注状況

工事
発注年度 工事名称 受注者 当初契約額(税込)
2020年度 日野橋仮橋設置工事(その1) ロード建設株式会社
2021年度 日野橋上部工事(その1)その2 三井住友鉄鋼エンジニアリング株式会社
2021年度 日野橋仮橋設置工事(その2) 巴山建設株式会社
2022年度 日野橋仮橋上部工事(その2) 株式会社横河ブリッジ
2022年度 日野橋仮橋上部工事(その3)その2 株式会社駒井ハルテック
2023年度 日野橋切廻し道路工事 岩田地崎建設株式会社
2023年度 日野橋応急復旧工事(緊急施行) 巴山建設株式会社
2025年度 日野橋(7)取付道路工事 岩田地崎建設株式会社 30,690,000円
2025年度 日野橋旧橋撤去工事 若築・成友建設共同企業体 823,955,000円
2025年度 日野橋旧橋撤去工事(その2) 株式会社ノバック 566,544,000円
委託
発注年度 委託名称 受注者 当初契約額(税込)
2014年度 日野橋道路基本・架替計画検討 株式会社建設技術研究所
2015年度 橋梁概略設計(南西-日野橋その2) 株式会社建設技術研究所
2016年度 橋梁予備設計(南西-日野橋) 株式会社建設技術研究所
2017年度 橋梁予備設計(南西-日野橋)その2 株式会社建設技術研究所
※これ以前はすべてを情報収集していません。重要案件のみ記載しています。
2018年度 自然環境調査委託(南西-日野橋その5) 株式会社地域開発コンサルタンツ
2018年度 切回し道路予備設計(南西-日野橋) 株式会社建設技術研究所
2018年度 橋梁予備設計(南西-日野橋)その3 株式会社建設技術研究所
2018年度 自然環境調査委託(南西-日野橋その6) 株式会社地域開発コンサルタンツ
2019年度 橋梁予備設計(南西-日野橋)その4 株式会社建設技術研究所
2019年度 仮橋及び仮設道路詳細設計(南西-日野橋) 株式会社建設技術研究所
2019年度 自然環境調査委託(南西-日野橋その7) 株式会社セルコ
2020年度 自然環境調査委託(南西-日野橋その8) 株式会社セルコ
2020年度 日野橋ほか1橋現況測量 大和測量設計株式会社
2020年度 日野橋管理設計 株式会社福山コンサルタント
2020年度 日野橋現況測量委託 株式会社カワコン
2021年度 自然環境調査委託(南西-日野橋その9) 株式会社セルコ
2021年度 日野橋現況測量委託(4南西建) 大和測量設計株式会社
2022年度 現地測量(南西-日野橋) 株式会社グラフィック
2022年度 日野橋草刈委託 株式会社四季庭
2022年度 自然環境調査委託(南西-日野橋その10) 株式会社フィスコ
2022年度 日野橋現況測量委託(5南西建) 株式会社セリオス
2023年度 日野橋現況測量委託(5南西建)その2 東洋技建株式会社
2023年度 自然環境調査委託(南西-日野橋その11) 株式会社セルコ
2023年度 日野橋草刈委託 株式会社五嶋造園
2023年度 自然環境調査委託(南西-日野橋その12) 株式会社セルコ
2023年度 自然環境調査委託(南西-日野橋その12) 株式会社セルコ
2023年度 日野橋現況測量委託(6南西建) 東洋技建株式会社
2023年度 日野橋管理業務委託(6南西建) 株式会社福山コンサルタント
2023年度 地質調査(5南西-日野橋) 株式会社日さく
2023年度 日野橋観測所局舎新築工事監理等業務(南西-日野橋) 有限会社イーブン・イフ
2024年度 旧橋撤去詳細設計(南西-日野橋) 株式会社長大 15,180,000円
2024年度 護岸詳細設計(南西-日野橋) 株式会社長大 19,250,000円
2024年度 日野橋草刈委託 株式会社共進造園 5,720,000円
2024年度 日野橋現況測量委託(7南西建) 東洋技建株式会社 627,000円
2024年度 自然環境調査委託(南西-日野橋その13) 株式会社セルコ 7,865,000円
2025年度 日野橋管理業務委託(7南西建) 株式会社福山コンサルタント 5,610,000円
この表の注意事項
データ収集期間:工事すべて、委託2018年度~(それ以前は収集していません)
最終更新日:2025年11月2日

自治体等が運営する入札情報サービスなどをもとに情報を収集しています。見落とし等をする可能性があり、すべての契約を網羅しているとは限りません。特に普段とは異なる名称法則で発注されている場合は見落としが発生しがちです。また、入札後随時更新することは労力がかかりすぎて不可能であるため、データ収集開始日以前及び最終更新日以降の情報は掲載できていません
契約額は入札情報サービス記載の当初契約額です。契約変更等があったとしても対応していません。記載がないものは情報収集していません。
発注年度は入札日を基準としています。工事や業務は複数年にまたがる場合があります。
次の委託・工事は原則掲載しません。
・入札情報サービスに掲載されない契約(特命随契、少額随契、見積合わせ、オープンカウンター方式による契約など)
・用地の管理工事
・維持・修繕等の単価契約価契約
・入札不調や取り下げられた案件(公表する一部自治体除く)
・占用企業者による工事(下水道・水道・ガス等)
・物件補償や土地鑑定
・積算照査や発注者支援業務
など


この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

写真等

現在行われている工事は、「日野橋切回し道路工事」で、2024年11月下旬までの予定で、岩田地崎建設株式会社が施工しています。

過年度工事で、現橋の上流側に仮橋を建設済みで、今回の工事は仮橋の前後の区間を、現道に擦り付ける工事です。

日野市側

日野市側

現在、立川市側・日野市側の両側で道路の築造工事が進められています。

日野市側では、橋の手前の空き地で主に工事が進められていて、いまのところ現道はほとんど手を付けられていません。

なお、この工事とは全く別件で、ここから日野駅側に少しいった横断歩道橋の補修工事が行われていて、現在は横断歩道橋を通行できません。

工事状況

空き地部分では側溝の設置が行われていました。

仮橋の上には資材等が載せられている状況ですが、照明などが設置されているようには見えません。

立川市側

立川市側

立川市側は、堤防の工事とともに、切回し道路の築造が進められています。
仮橋のそばには橋台の設置が進められていて、すでにコンクリート打設がされていました。

移設された水位観測所

写真右側にあった水位観測所は、切回し道路と被る関係で、写真左側に移設されました。

立川市側から橋を見る

現場では、構造物の撤去や整地などが行われている状況ですが、街築工までは進んでいません。工期は11月下旬までの予定となっていますが、これまでに終わるのか怪しいような気がします。

河川管理通路

多摩川の河川管理通路は、これまでは現橋の上流側から橋の下をくぐるルートになっていましたが、切回し道路築造に伴い、さらに上流側に切り回しされました。

東京都の年間発注予定には、「【所】【週休2日工事】日野橋取付道路工事」が掲載されています。工事内容は不明ですが、発注規模はそれほど大きくはありません。どのタイミングで仮橋に切り替えるのか気になるところです。
現橋の解体工事の発注予定は現時点では公表されていません。河川区域内での工事は渇水期しかできないことから、秋までに切回し道路に切り替えて、次の冬には解体に入るのかなと予想していたのですが、解体は翌シーズンになるのかなと思われます。
当初、仮橋工事着手から約3年で仮橋の交通切替えと公表されていましたが、2020年11月頃着手からすでに4年が経過しており、明らかに遅れが見られます。事業を担当する南多摩西部建設事務所のホームページは更新が止まっていて、何もアナウンスされていないほか、日野橋以外のコンテンツも更新が適当すぎます。

撮影日:2024年9月22日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. 燐煌 より:

    私の住んでる地域の整備機関もネット上での情報が少ないです

    道路についても事業中のものがあるのに全く情報が載ってないのはどうなのかなと思ってます

    • 管理人 yunomi-chawan より:

      正直首長と担当者次第なのかなという気がします。更新が続いていたのに、ある年からパタッと消えることも多いです。
      それと知事が当選した当初は、情報公開をするといって当選していたこともあってネットの更新も盛んでしたが、時間が経つにつれ確実に少なくなりました。

  2. 元西多摩民 より:

    どうせ架橋し直すなら日野橋交差点の五叉路(将来は六叉路?)から新川崎街道入口交差点の間だけ4車線で造ればいいのに、とも思います。まあ立日橋がすぐ近くにあるから可能性ないでしょうけど。

    • 自然風景 より:

      4車線供用も視野に入れた幅員であらかじめ作っておいて、必要がないようであれば自転車歩行者空間に一部転用するといった臨機応変な活用ができればよいのですけどね。

      よっぽどの規格の生活道路でない限りはバイパスの開通による交通量漸減って見込めないですし。

  3. 立川民 より:

    令和7年5月14日に、日野橋の架替事業に伴う仮橋への交通切替えを実施するとのこと。
    やっと南多摩西部建設事務所のホームページに情報が出ました。
    1年半遅れですね。

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