多摩川の日野橋で行われている架け替え事業ですが、2021年11月頃より2年目の工事が始まりました。
日野橋の架け替え事業について
多摩川に架かる日野橋では架け替え事業が行われます。
日野橋とは
日野橋は多摩川に架かる都道256号八王子国立線の橋です。左岸側(北側)は立川市で、右岸側(南側)は日野市です。道路は甲州街道として親しまれています。
橋が架けられたのは1926年のことで、それまでの渡し船(日野の渡し)に代わって架けられたものでした。当時は国道8号で、1952年に国道20号に指定されました。1964年には大規模改修が行われ、幅員などが広げられたそうです。2007年4月1日には、日野バイパスの開通に伴い旧道となったこの区間は都道に移管されました。
架け替え
2020年度より架け替え工事に着手することになりました。
2019年10月には台風19号により橋の一部が損壊する被害が出て、2020年5月に復旧したところですが、架け替えはそれ以前より計画されていたものです。
事業は約12年かかる計画で、2020年11月より1年目の工事が始まりました。
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写真等
今年度は2件の工事が並行して行われています。
1件目の工事は「日野橋仮橋上部工事(その1)その2」で、2022年7月中旬までの予定で三井住友建設鉄鋼エンジニアリング株式会社が施工しています。
工事設計書等によると、この工事では右岸側のKP4橋脚~KP6橋脚間の上部工を施工します。
2件目の工事は「日野橋仮橋設置工事(その2)」で、2022年6月中旬までの予定で巴山建設株式会社が施工しています。
工事設計書等によると、今回施工するのは仮橋のKA1橋台、KP1~3橋脚およびKA1~KP1径間の上部工を施工するようです。この工事で仮橋の下部工は概ね完成するようです。
今回仮橋を建設する左岸側の高水敷には工事ヤードが設けられ、1台のバックホウが置かれていました。
高水敷にはオレンジ色の杭のようなものが刺してありました。橋脚の位置を示しているのでしょうか。
右岸側には昨年度建設した仮橋があります。
この範囲の上部工を施工します。
ちなみに
日野橋上流側の右岸では築堤工事が行われています。堤防の高さと厚みを増し大きくする工事です。日野橋の架け替えとは直接関係ありません。
昨年12月に閣議決定された「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」によるものです。
多摩川では2019年の台風19号での被害を踏まえた「多摩川緊急治水対策プロジェクト」もあり、各所でこのような対策工事が行われています。
撮影日:2021年11月13日、23日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0680)
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