リニア中央新幹線[片平/能ヶ谷非常口]建設に向け人道橋建設着手

神奈川県川崎市片平東京都町田市能ヶ谷の境界付近、日本政策投資銀行鶴川総合運動場跡地に建設が予定されているリニア中央新幹線片平/能ヶ谷非常口の建設に向けて、川崎市側の片平川人道橋の建設が始まりました。

工事用道路

リニア中央新幹線は神奈川県~東京都内の大部分では、大深度地下を用いたトンネルで建設される予定です。トンネルには概ね5km間隔で非常口が建設されることとなっています。

そのうちの一つ、片平/能ヶ谷非常口では周辺にアクセスする大きな道路が存在しないことから、県道137号上麻生連光寺線(尻手黒川線)から工事用道路を新設することとしていました。

環境影響評価書などでも工事用道路ルートの概念図が示されていましたが、これまで正式にルートは公表されてきませんでした。

ここにきて工事用道路ルートが決まり、現場近くに貼りだされていたほか、近隣向けの説明会も行われました(近隣ではないので不参加)。

県道137号上麻生連光寺線(尻手黒川線)から富士見橋を渡り、川崎フロンターレ練習場脇を抜けるルートとなっています。環境影響評価書で概念図として示されていたルートとは異なります。

人道橋新設

工事用道路の新設にあたり、片平川の富士見橋上流側に人道橋を新設することとなりました。

工期は2020年(令和2年)8月31日までで、橋長10.8m、幅員2.8mとなる計画です。

JR東海のサイトでは、「片平非常口工事用道路安全設備新設工事における環境保全について」として工事の概要と環境保全措置の計画が閲覧できます。

富士見橋

この橋が富士見橋で、この奥(上流側)に人道橋を新設する計画となっています。

この日は工事関係者が打ち合わせをしているようでした。

人道橋架設箇所

逆から見るとこのような感じです。

この付近は2001年度~2007年度にかけて片平土地区画整理事業が行われた区域内で、片平川についても整備は完了しています。

この工事については、ジェイアール東海建設株式会社が事業主となって行うようです。

民家解体箇所

以前の記事で書いた民家が解体された場所は、現場詰所等として使用するようです。

農地跡地

左側と左奥の農地だった場所も工事ヤードとして使用するようで、仮囲いがされていました。

この道路は川崎市~町田市間の抜け道となっているだけに、安全には気を付けてほしいと思います。

非常口ほかの工事業者決定

これまで、品川駅~神奈川県駅(橋本)間で、片平/能ヶ谷非常口は唯一工事業者が決定されていませんでしたが、2020年2月18日に工事業者が決まり契約締結となりました。

工事名は「中央新幹線第一首都圏トンネル新設(東百合丘工区)ほか」で、請負業者は「中央新幹線第一首都圏トンネル新設(東百合丘工区)ほか工事共同企業体(代表構成員:西松建設株式会社、構成員:五洋建設株式会社)」です。片平/能ヶ谷非常口の立坑と東百合丘~片平/能ヶ谷間のトンネルの工事となります。

※人道橋の工事業者ではありません。

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