前から気になっていたことです。
場所は津久井道(世田谷町田線3)の「妙行寺バス停」~「平尾入口バス停」の間です。並行する小田急線で言えば鶴川駅~新百合ヶ丘駅の区間です。
この区間には神奈中バスによる「淵24系統 淵野辺駅北口~登戸」が走っています。日曜・祝日のみ1往復だけする路線です。需要はないけれど、バスを運行させるための免許を維持するために細々と運行している路線「免許維持路線」の1つです。運行区間が長いためマニアの間では有名な路線です。
このほか「鶴10 千都の杜循環」など一部をカスル路線がありますが、通して走っている路線は「淵24」のみとなっています。
既に書いたように「淵24」の運行会社は神奈中バス。しかし、なぜか小田急バスのバス停がこの区間にはあるのです。
実際のバス停を見てみる
妙行寺(前)、藤の木バス停
上の画像は妙行寺(前)バス停と藤の木バス停です。神奈中バスと小田急バスのポールが立っているのがわかります。
この付近では「鶴10 千都の杜循環」と、「淵24 淵野辺駅北口~登戸」という2つの路線が乗り入れています。鶴10は反時計回りのみの循環路線です。
鶴10は神奈中と小田急バスが運行、淵24は神奈中が運行しています。
こうやってみるとどうでしょう。左方向(鶴川駅方向)の車線には、なぜか使われていない小田急バスのポールが立っているのです。
ちなみに・・・
神奈中は妙行寺バス停、小田急バスは妙行寺”前”バス停です。こういうのよくあるよね。さらに藤の木バス停の神奈中のポールが「藤の木■」となっているのは「前」が隠されているようです。昔そうだったんですかね。
柿生駅北口、柿生駅入口バス停
柿生駅北口バス停と、柿生駅入口バス停を模式的に表すとこのようになっています。
柿生駅北口バス停は、ロータリーと街道上の2か所に存在します。ロータリーのバス停は小田急バスのポールが、街道上のバス停には神奈中のポールがあります。
柿生駅北口バス停を発着する小田急バスはすべてロータリーに乗り入れ、逆に神奈中は街道上に停車します。どうもこのロータリーが公共の道路ではなく小田急所有のものらしいのでこういうことになっているのでしょう。
柿生駅入口バス停は二手に分かれ、2か所にバス停のポールがあります。
こちらは特に変わったことはないように見えます。
しかし、2009年のストリートビューを見てみると、淵24のバス停に小田急バスのポールも存在しているのです。
もちろん2009年に小田急バスの路線があったというわけではなく、無意味なバス停があったというわけです。しかし、現在は撤去されています。撤去理由も気になります。
修廣寺、古沢入口、平尾入口バス停
さらに新百合ヶ丘駅方面に行くと、修廣寺バス停、古沢入口バス停、平尾入口バス停という3つのバス停があります。
修廣寺バス停のその背の高さは何だ!!?・・・というのは置いておいて・・・
これらのバス停には神奈中が運行する淵24が乗り入れていますが、バス停は小田急バスのポールです。小田急バスのバス停ポールには「小田急バス・神奈中バス」と併記されています。
なぜか、神奈中バスは自前でポールを用意せず、小田急バスのバス停ポールを使っています。
しかも、古沢入口バス停に関してはポールを新しくしてもなお小田急バスのバス停ポールを使っています。
謎の整理
・なぜ路線のない小田急バスのポールがあるのか。
→妙行寺前(鶴川方面)、藤の木(鶴川方面)、修廣寺、古沢入口、平尾入口
・なぜ柿生駅北口と柿生駅入口は小田急バスのポールがないのか。
・なぜ柿生駅入口の小田急バスのポールは撤去されたのか。
・なぜ修廣寺、古沢入口、平尾入口は神奈中バスが自前でバス停ポールを用意しないのか。
予想
① (予想)かつて小田急バスの路線が開設されていた??
生田営業所~柿生駅北口・鶴川駅のバス路線が昔はあったようで、町田営業所の開設で運行が取りやめられたらしいです。ほかにも、淵野辺駅北口~登戸の淵24は小田急バスとの共管だったようですが、ちょっとよくわかりません。
1982年のバス路線図を見ると、このほかに登戸駅~鶴川駅のバス路線も記載されています。運行会社は不明。
このため、何らかの名残としてバス停ポールが残っている。「何らか」は何か?
② (予想)実は小田急バスの休止路線??
小田急バスのバス路線が廃止されているように見えて実は休止中なのか?
③ (予想)柿生駅北口と柿生駅入口に小田急バスのポールがないは「柿24」などで代替できている??
この2つのバス停には小田急バス運行の「柿24」などが走っています。これによって何らかの免許を維持できているのかも?(そもそも小田急バスが免許を持っているのか、免許はバス停の名前ごとなのか、使うポールごとなのか、よくわからないけど)
聞いてみた
わからないので問い合わせてみました。(原文のまま載せられないので要約します)
なぜ使われていない小田急バスのポールがあるのか。
過去に小田急バスが運行していた経緯があり、残されている。
休止路線なのか
答えられない。他のこともこれ以上答えられない。
結論
部外者にはわからない。
撮影日:2017年6月5日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
柿生駅入口については、登戸方面のバス停に「次は修行寺前」と「修廣寺前」と書くべきところが誤植されていますね。