[淵24]新百合ヶ丘~鶴川間、路線がないのに小田急バスのバス停ポールがある謎

淵野辺駅北口から登戸まで、神奈中バスによる淵24系統の路線バスが運行されています。

かなりロングランのバス路線ですが、運行本数は週に1本で僅少となっています。いわゆる「免許維持路線」というもので、バスを廃止させてしまうと新たに新設するには許可を得るのが大変なので、許可を維持するために細々と運行している路線の1つです。(かつては免許制だったため免許維持路線と呼ばれることがある)

運行距離が長く、神奈中が多摩川そばまで行く珍しい路線なため、マニアの間では有名な路線で、かつて新聞にも取り上げられたことがありました。

そんな路線ですが、昔から少し気になっていることがあります。

(追記)
淵24系統は2025年3月29日をもって廃止されました。
本記事は投稿時点のものです。

途中、妙行寺前バス停平尾入口バス停間には、なぜか小田急バスのバス停が立っているのです。

実際のバス停を見てみる

妙行寺前、藤の木バス停

「妙行寺前バス停」と「藤の木バス停」(鶴川駅方面車線)

上の画像は妙行寺前バス停藤の木バス停です。神奈中バス小田急バスのポールが両方立っています。

淵24の時刻表は運行会社である神奈中バスのポールに貼り付けられています。

この区間には、淵24のほかに鶴10千都の杜中央循環というバス路線もあり、片方向のみの循環で神奈中バス小田急バスの共同運行となっています。

なので、妙行寺前バス停藤の木バス停のうち東方向(登戸方向)には両社のバス停が併置されているのはまだわかります(通常1つにまとめることが多いけど)。しかし、西方向(淵野辺方向)には小田急バスは運行されておらず、なぜ小田急バスのポールが置いてあるのかは謎です。

こうやってみるとどうでしょう。左方向(鶴川駅方向)の車線には、なぜか使われていない小田急バスのポールが立っているのです

ちなみに・・・

藤の木バス停神奈中バスのポールが「藤の木■」となっているのは、「前」が隠されているようです。昔そうだったんですかね。

柿生駅北口、柿生駅入口バス停

柿生駅北口バス停と、柿生駅入口バス停を模式的に表すとこのようになっています。

柿生駅北口バス停は、ロータリー街道上の2か所に存在します。ロータリーに乗り入れるのは小田急バス(と共同運行する東急バス)のみで、神奈中バスは街道上のバス停に停車します。どうもこのロータリーが公共の道路ではなく小田急所有のものらしいのでこういうことになっているのでしょう。

柿生駅入口バス停

柿生駅入口バス停は二手に分かれ、2箇所にバス停のポールがあります。

淵24系統が停車する場所には神奈中のバス停ポールだけがあり、特に違和感がありません。

しかし、2009年のストリートビューを見てみると、淵24系統のバス停に小田急バスのポールも存在しているのです。

もちろん2009年に小田急バスの路線があったというわけではなく、無意味なバス停があったというわけです。ただ、現在は撤去されています。撤去理由も気になります。

修廣寺、古沢入口、平尾入口バス停

さらに登戸方面に行くと、修廣寺バス停古沢入口バス停平尾入口バス停という3つのバス停があります。

修廣寺バス停のその背の高さは何だ!!?・・・というのは置いておいて・・・

この区間は、神奈中バスが運行する淵24系統のみの運行です。しかし、どういうわけかバス停ポールは小田急バス所有物で、神奈中バスが連名で使用させていただく形をとっています。

そう、バス路線のない小田急バスがなぜかバス停ポールを用意していて、神奈中バスは自前のバス停ポールを用意していないのです。

しかも、古沢入口バス停に関してはポールを新しくしてもなお小田急バスのバス停ポールを使っています。

謎の整理

謎の整理をします。

淵24系統神奈中バスの単独の運行です。この区間を並行する他の路線もありません。

妙行寺前バス停藤の木バス停
→淵野辺駅北口方面にはなぜか使われていない小田急バスのポールがあります。

柿生駅北口バス停柿生駅入口バス停
→淵24系統が停車する位置には小田急バスのポールはありません。
→柿生駅入口にはかつて小田急バスのポールがあったようですが現在は撤去されています。

寺バス停古沢入口バス停平尾入口バス停
→バス路線のない小田急バスのポールを神奈中バスが共用しています。

予想

① (予想)かつて小田急バスの路線が開設されていた??

生田営業所~柿生駅北口・鶴川駅のバス路線が昔はあったようで、町田営業所の開設で運行が取りやめられたらしいです。ほかにも、淵野辺駅北口~登戸の淵24は小田急バスとの共管だったようです。
1982年のバス路線図を見ると、このほかに登戸駅~鶴川駅のバス路線も記載されています。運行会社は不明。

このため、何らかの名残としてバス停ポールが残っている。「何らか」は何か?

② (予想)実は小田急バス休止路線??

小田急バスのバス路線が廃止されているように見えて実は休止中なのか?

③ (予想)柿生駅北口柿生駅入口小田急バスのポールがないは「柿24」などで代替できている??

この2つのバス停には小田急バス運行の「柿24」などが走っています。これによって何らかの免許を維持できているのかも?(そもそも小田急バスが免許を持っているのか、免許はバス停の名前ごとなのか、使うポールごとなのか、よくわからないけど)

聞いてみた

わからないので小田急バスに問い合わせてみました。(原文のまま載せられないので要約します)

なぜ使われていない小田急バスのポールがあるのか。

過去に小田急バスが運行していた経緯があり、残されている。

休止路線なのか

答えられない。他のこともこれ以上答えられない。

結論

部外者にはわからない。

撮影日:2017年6月5日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. ななし より:

    柿生駅入口については、登戸方面のバス停に「次は修行寺前」と「修廣寺前」と書くべきところが誤植されていますね。

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