国分寺駅北口で事業が行われている国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業により工事が進められている国分寺駅北口交通広場ですが、12月23日より一部の路線バスが新規で広場内に乗り入れを開始しました。
国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業は、道路及び駅前広場の拡張と土地の高度利用により都市機能の回復と商業振興を図り、安全性、利便性及び快適性を備えた魅力ある表玄関として整備することを目的として、国分寺市が施行者となり事業を行っているものです。
1990年に都市計画決定、2009年に事業計画決定を行い、2018年にはツインタワーが完成しました。その後交通広場部分の工事が続けられてきました。
事業開始前は小さな建物が密集していて、小さなスペースでバスの転回などが行われていました。
2016年頃は既存建物の解体はほぼ終了し、再開発ビルの建設が始まりつつあり、既存建物跡地で暫定タクシープールなどが整備されていました。
交通広場は約8,000平方メートルで、地下には自転車駐車場も整備されました。
市議会答弁によると、国分寺駅北口広場の開放について当初記念式典を計画していたがコロナの影響で実施しないとのことです。
バスが新規で乗り入れ開始
12月23日からは交通広場内に以下のバス路線が新規で乗り入れを開始しました。
- 京王【寺85】総合医療センター~国分寺駅北口・南口経由~小平団地
- 京王【寺86】国分寺駅北口~文化学園大学経由~小平団地
- 西武【寺71】国分寺駅北口~鷹の台駅入口~武蔵野美術大学
- 西武【寺72】国分寺駅北口~武蔵野美術大学~小平営業所
- 銀河鉄道 小平国分寺線
このほか、立川バス、ぶんバスなどは既に乗り入れていたほか、2021年1月16日からは京王バス【武42】国分寺駅北口~学芸大正門~武蔵小金井駅北口が新設され乗り入れます。
新規で乗り入れを開始した路線のうち、【寺71】は4番乗り場に停車し乗降を行っていました。
この路線はこれまで西武多摩湖線沿いの国分寺駅北入口バス停に乗り入れていていたものです。
京王バスの【寺85】も乗り入れて、乗降を行っていました。
まぁ、さすがに全部の路線を撮影するのは面倒なのでしませんでした。
銀河鉄道バスは広場内への乗り入れに伴い、呉服のはたまん前付近にあった「国分寺駅入口バス停」は廃止されています。
広場の様子をじっくり見てみる
12月29日には広場歩道が全面オープン予定です。
年末はさすがに混雑していそうなので見に来るつもりはありませんが、一足先に広場の様子をじっくり見てみました。
工事は年明け以降も続けられる予定です。
現在行われている工事は、2021年2月3日までの予定で株式会社せきどが施工しています。
工事件名は交通広場等街路築造工事(1-国分寺駅北口)(その2)です。
バス・タクシー乗り場等にはシェルターを設置
バスやタクシー乗り場にはシェルターが設置されました。シェルターは駅ビルまで繋がっています。
シェルターは白色で、国立駅北口に設置されたものによく似ています。照明なども内蔵されているみたいです。
歩道はインターロッキングブロック舗装
歩道はインターロッキングブロック舗装となっていて、温かみのある空間となっています。
点状ブロックも連続して設置されています。
植栽にも工夫
広場内の植栽にも工夫がされています。
植栽は「国分寺駅北口に武蔵野の森を創る」をコンセプトに植栽計画が練られ、樹種は国分寺の在来種(雑木林の構成種)を採用するなどしているそうです。
植栽計画は整備10年後の育成状況なども勘案して計画されているようです。
現地にはラミネートで作った案内がありましたが、どうせならちゃんとした案内板を設置してほしいものです。
再開発ビルの前の部分は「手入れされた武蔵野台地の雑木林」をテーマに植栽が設置されています。
ビルの日影になってるけど大丈夫かな・・・
駅周辺整備課Twitterによると、写真左側のベンチは「国分寺崖線(ハケ)の断層」をモチーフにしていて、災害時の救護用品などを収納できる機能も備えているそうです。
水景施設も整備
広場東側には湧水をイメージした水景施設も整備されています。
常時水が流れる計画で、市広報によると完成は3月中旬ごろとのこと。
ベンチなども設置予定のようで工事が進められていました。
国分寺に限らず最近パールホワイト系の施設が多い気がするんですが流行っているんですかね?
ベンチには電源?のようなものもついていて何なのか気になります。
トイレも開設予定
広場北側には公衆トイレも整備予定で、市広報によると1月上旬ごろの開放予定とのことです。
駅周辺整備課Twitterによると、トイレは倉庫付きで、マンホールトイレなどの防災品が収納される予定とのことです。
そのほか
広場内には「多機能街路灯」が設置されています。
停電時にも最大72時間点灯するもので、設置費にはクラウドファンディング寄付金を活用しているとのこと。
この街路灯の詳細はよくわかりませんが、町田市と株式会社イズミが共同開発し特許も取得した『消えないまちだ君』によく似ています。たぶん同じじゃないかな?
街路灯の一部には防犯カメラも供架されているほか、フラッグなどを掲出できる支柱も設置されていました。
広場内2箇所にはデジタルサイネージも設置され、23日は調整を行っていました。
右側の時計台は東京国分寺ロータリークラブから寄贈されたものだそうです。
国分寺市では広場内のイベント広場・オープンスペースなどの設置や運用・その他広場の管理などに関する「(仮称)国分寺駅北口駅前広場条例」を制定する予定で、先日までパブリックコメントを受け付けていました。
一部の工事は来年も行われますが、ひとまずの完成ということで、報告は以上です。
撮影日:2020年12月23日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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