東京オリンピック開催まで2年を切り、会場の1つである調布市飛田給駅周辺も準備が進んでいます。
昨年11月に完成した施設です。プールやアリーナなどが完備されています。
オリンピックではバドミントンと近代五種のフェンシング、パラリンピックでは車いすバスケットボールが行われる予定です。
なお、隣接する東京スタジアム(味の素スタジアム)では、オリンピックのサッカー、ラグビー、近代五種の水泳、フェンシング、馬術、レーザーランが行われる予定とのこと。またその隣にある武蔵野の森公園は自転車のロードレースのスタート地点となる予定です。
競技会場情報は東京オリ・パラの公式サイトより。東京スタジアムで水泳できるのかな…?
今回は施設以外に周辺まちづくりを取り上げてみようと思います。
国道20号 飛田給・白糸台電線共同溝
東京オリンピック・パラリンピックに向けた事業として、国が行っている「国道20号 飛田給・白糸台電線共同溝」は、調布IC~車返団地入口北までの約4.1kmで電線共同溝事業を行っています。
電線共同溝事業は簡単に言うと、電線類の地中化のことです。仙川より都心側で整備がされている(している)「共同溝」はガス・水道なども含めて共同溝に含ませるものでちょっと違います。
国道20号 飛田給・白糸台電線共同溝は今年度は7億円の予算が付けられ、占用企業者(東電など)による電線共同溝本体への引込管等工事や路面復旧工事を推進することにしています。
路面復旧工事は来年のにかけて、防護柵及び照明灯の更新、植栽帯の整備、街路樹の剪定・撤去・更新、遮熱性舗装、歩道の遮熱・透水性平板の整備、植栽桝のツリーサイクルの整備をし、来年のラグビーワールドカップに間に合わせるそうです。
スタジアム通り(主要市道33号線) 再整備
飛田給駅と東京スタジアムや武蔵野の森総合スポーツプラザなどを結ぶメインストリートです。
東京スタジアム(味の素スタジアム)の開設に合わせて整備され、既に開通から18年近く経っています。
このたびは灰色の遮熱性舗装が整備されました。都心部では導入が進む遮熱性舗装ですが、多摩地域ではほとんど見たことがないですね。
また、自転車専用通行帯が整備される予定で、その部分には遮熱性舗装が整備されずに残されています。今後青色系の舗装がなされるものと思われます。
飛田給1号踏切拡幅
飛田給駅の八王子側にある飛田給1号踏切の拡幅が行われる予定です。
駅南口道路は2017年3月27日に交通開放されましたが、北口とを結ぶ踏切道部分は狭いままでした。現在の幅員構成は車道空間5m、歩行者空間は西側のみ1mという状況です。
この踏切道の拡幅により、新たに東側にも歩行者空間が設けられ、車道空間6m、歩行者空間2m×2という構成になる予定です。
拡幅された踏切道も幅10mと、前後の道路幅16mよりかは狭いままとなりますが、幾分窮屈感は和らぎそうですね。多客によって車と歩行者が錯綜するのだけは避けたいところ。
従来あった飛田給駅2番線→下り線への折返線ポイントは踏切の拡幅の支障となるため、八王子側に6m移設予定です。6月初旬に撤去が開始されたようです。7月19日現在、ポイントは一時的に撤去されています。
市の資料を見る限り、移設されるポイントの位置の関係上、3番線→下り線は引き続きできなさそうですね。
ちなみに、このポイント一時撤去に伴い、飛田給で折り返していた回送や臨時列車が東府中本線上で折り返すようになったと聞きました。私は確かめてないけど
飛田給駅の対策
東京スタジアム(味の素スタジアム)の開設に合わせてリニューアルされた駅で、券売機や改札機を多く備えるなど、多客慣れはしている飛田給駅ですが、さらなる安全性などのため整備されるそうです。
ちなみに、改札外の南北自由通路は都市計画道路として決定しています。自由通路ではありがちなやつですね。
駅のホームは3つ。そのうち上り線には2つあります。周辺イベント時には普段は通過する種別の列車が臨時停車することもあります。
京王電鉄では「さらなる安全性と利便性向上を図り、お客様に安心してご利用いただく(報道発表)」ため、ホームドアの整備を計画しています。2019年3月に1番線、2019年8月に2番線、2020年3月に3番線の稼働を予定しているそうです。
一応今でもホームの一部に固定柵が設置されています。
また、今あるエレベータのほかに大型のエレベータが増設されるらしく、下り線には20人乗り、上り線には15人乗りが設置されるようです。7月19日現在、工事らしき様子は見られませんでした。
このほか、トイレの改修も予定しているそうです。
これらの情報は昨年の京王プレスリリースでありましたが、「オリンピック」と一言も書かれていないあたりスポンサーのあれこれ難しいんだろうなと思いました(それだけ
このほか補修工事など行われるようですが、大きく変化はなさそうなので省略。
撮影日:2018年7月19日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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