2025年3月29日運行便をもって廃止された淵野辺駅北口と登戸を結んでいた伝説のバス路線「淵24系統」。
その運行距離もさることながら、週1往復といういわゆる免許維持路線で、神奈中バスが多摩川のそばまで行く数少ない路線でもありました。
最終日の3月29日には多くのバスファンが訪れ、復路便(淵野辺駅北口行)は5台での連続運行だったそうです。すげえや。

そんな淵24系統ですが、2018年にこんな記事を書きました。
柿生駅北口バス停と柿生駅入口バス停を除く妙行寺前バス停~平尾入口バス停には、なぜか運行されていない小田急バスのバス停ポールが設置されているという記事です。

結局のところなぜ小田急バスのポールが立っているのかわかりませんでした。
そんな記事を出してから7年・・・淵24系統は廃止に。付近を走るいわゆる柿26系統や柿27系統などの免許維持路線も廃止されて寂しくなりました。
となると、あのバス停はどうなった?特に修廣寺、古沢入口、平尾入口の3つのバス停には何も止まらなくなったはずだ・・・と、見に行ってみると・・・

・・・!?
・・・!?
無名のバス停ポールが残されていました。
「小田急バス」とも「神奈中バス」とも記載されていない真っ白なバス停で、わずかに廃止を知らせる張り紙だけがされています。
もともとこの場所には神奈中バス単独で立っていた柿生駅入口バス停と柿生駅北口バス停は何も設置されず・・・
小田急バスと神奈中バスのポールが2本立っていた藤の木バス停と妙行寺前バス停(淵野辺方面)は、小田急バスのポールのみこのまま残されていました。運行はないのに。
まとめると、

こんな感じ。
神奈中バスの名前が付いたものはすべて無くなった、小田急バスについては残ることになりました。
えっ、なんで?
小田急バスがなんらかの形で休止扱いにしているとかそういうことだとは思うのですが、はっきりとしたことはわかりません。
思えば、平尾入口からさらに登戸側はずっと、小田急バスのポールを共用する形で神奈中バスの時刻表が張ってあったので(小田急バスの路線あり)、この間は両社で何か取り決めがあったのだろうと想像しています。知らんけど。
淵24系統の最終運行便には、車内に過去の資料などが展示されたらしく、その中には、淵24系統はかつては小田急バスと神奈中バスの共同運行で、両社3往復の1日計6往復あったという資料があったようです。
個人的には淵24系統の廃止と同時に、この区間に小田急バスが免許維持路線を作るのかなと思っていたのですが、それもありませんでした。
疑惑は深まった・・・
撮影日:2025年4月14日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
いつも楽しみにしてます
この小田急の停留所は町田市野津田にあった町田営業所の管理だったと記憶しています
津久井みちを新百合ヶ丘方面に回送していましたよね
しかし町田営業所は新百合ヶ丘営業所に移転したので、記事の通りに「何故に残ってる?」と常々思ってます
淵24系統の最終日は続行5台ですか
凄いですね
驚きました
新百合ヶ丘地区への回送のために残している説は聞いたことはありますが、それを言うと鶴川駅~旧町田営業所間にも小田急バスのバス停はなかったですし、新百合ヶ丘へ移転した後に回送バスが頻繁に走っている片平二丁目~山口台南側間にもバス停はありません。となると、回送ルートにバス停は不要なのではないかと思うのです。
そうなるとやはり、なぜバス停を残しているのか疑問として残り続けます。
調布にも同じような話がありましたね
鶴21系統の調布駅~若葉台駅~鶴川駅
調布に唯一乗り入れてくる神奈中バスでしたが、
土曜の早朝1本というどう考えても免許維持でしかない路線本数で
結局廃止されてしまいました
バス停は小田急バスとの共用利用で一応柿生からのバスは日曜昼間1本と残っていますが
こちらもどうなるか…(鶴川街道バスは混雑がひどいからなのかバスに恵まれない)
多摩川すべてを見ても橋を渡るバス路線はかなり少なく、鶴川街道は京王相模原線と並行していることもあり需要が無いのだと思います。
かつては吉祥寺~調布~町田~江の島や、吉祥寺~調布~町田~秦野などの長大ルートの経路でもあったようですが時代の流れとともになくなり、このようないわゆる免許維持路線がなくなるのもまた時代の流れの1つなのかもしれません。
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運行最終日の鶴22
この小田急バスの残った停留所ですが神奈中での運行で今回の廃止になる遥か前は小田急バスとの共同運行だった頃の名残りだそうです。共同運行の頃は神奈中バス、小田急バス共に3往復計6往復運行設定だったそうです。
そうやって過去の記事と本文に書いてます。読んでください。