板橋区と練馬区で行われている放射第35号線、放射第36号線の進捗を見てきました。
池袋駅西口から続く要町通りの西端の小竹向原駅付近から新大宮バイパスに続く道路です。
事業概要
放射第35号線は豊島区豊玉町三丁目から埼玉県境に至る延長約8460mの都市計画道路です。放射第36号線は豊島区要町一丁目から練馬区平和台三丁目に至る延長約4270mの都市計画道路です。
このうち上記で赤色で示した区間で事業が行われています。現在の要町通りを延伸し、新大宮バイパスに接続する計画です。
施行者は東京都で、都道として整備されます。なお、事業認可が図の通り異なります。
2004年(平成16年)12月28日に事業認可された区間は、延長約1,330mで、放射第35号線(早宮・北町)と呼ばれています。環八通りとはアンダーパスで立体交差します。
2011年(平成23年)12月1日に事業認可された区間は、延長約1,970mで、放射35・36号線(小茂根・早宮)と呼ばれています。
放射第35号線(早宮・北町) | |
施行者 | 東京都 |
延長 | 約1,330m |
代表幅員 | 40m |
事業施行期間 | 2004年12月28日~2031年3月31日 |
一部暫定開通 | 環八通り~川越街道間(2020年3月30日15時) |
一部暫定開通 | 平和台トンネル(2024年2月24日16時予定) |
2024年3月14日現在 |
放射第35号及び35号(小茂根・早宮) | |
施行者 | 東京都 |
延長 | 約1,970m |
代表幅員 | 40~50m |
事業施行期間 | 2011年12月1日~2031年3月31日 |
2024年3月15日現在 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
小竹向原駅~氷川台駅間
池袋方面から続いていた要町通りは、環七通りにぶつかります。
要町通りは4車線の幅の広い道路で、地下には地下鉄が走っています。
ここから事業区間が始まります。この付近は道路計画線上に既存の街路が存在しています。
かつて交差点右角にあったセブンイレブンは立ち退きの上、左側に移転していました。
この付近は既存の街路の両側で用地の取得が進められていました。
なお、平和台駅付近まで道路計画線の直下には東京メトロ副都心線、有楽町線が走っています。
徐々に下っていきます。用地を取得した箇所は暫定的にアスファルトで舗装されています。
駐車場用地として使用されている箇所もありました。
この先で石神井川を横断します。標高的には計画線の中でこの辺りが一番低いのではないかと思います。
石神井川を越えると氷川台駅付近となります。
この付近から平和台駅付近まで都道441号線が計画線と重複して存在します。この道路の直下には副都心線・有楽町線の氷川台駅があります。
氷川台駅の駅出入口は道路建設を見越した場所にあるようでした。
駅前ということもあって商業施設が比較的多く、用地の取得はそこまで進んでいない印象を受けました。
氷川台駅~早宮交番付近
この付近から既存道路の北側(写真右側)を用地取得していく形になりそうです。
右側の建物は長谷川興業という自動車中古パーツ店です。
放射36号線沿線では、「幅員の広い道路ができることによる環境に対する影響、地域の一体性の確保や、沿道周辺の利便性の向上など、放射36号線等の道路整備にともなう住環境の変化を考慮して、安全・安心で快適なまちづくり(市HP引用)」を進めるため、まちづくり協議会によりまちづくり構想が取りまとめられています。
その構想に対する意見の中に、特定の建物に対するものなのかはわかりませんが「屋外広告物の大きさや色彩等を規制して欲しい」というものがありました。この近くに住む友人の話ではいろいろあるみたいですが。
既存の道路は幅の狭い歩道と2車線の車道からなる道路です。
用地取得した土地を公社が一時的に駐車場として使用している場所もありました。
ここで放射第36号線は終了します。ここからは写真左側(南側)から合流する放射第35号線を名乗ることになりますが、左側は着手されていません。
小竹向原方面を見ています。
放射第35・36号線(小茂根・早宮)はこの先の左カーブ先で認可区間が終了します。
小茂根・早宮を全体的に見ると、小竹向原側で用地取得が進むものの、北側ではまだの印象を受けました。
撮影日:2018年1月5日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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