栃木県宇都宮市及び芳賀郡芳賀町で事業が行われている宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線(芳賀・宇都宮LRT)の進捗状況を見てきました。
今回見た一連の中で3回目です。
今回の記事と他の区間
今回は、グリーンスタジアム前停留場~芳賀・高根沢工業団地停留場間です。
写真等
グリーンスタジアム前
今回はこの先の区間を終点まで見ていきます。
これを見に行った3月12日の時点では、この停留場まで完成していて、試運転もここまで行われている段階でした。
グリーンスタジアム前停留場を過ぎると、坂道を下りながら嵩上げ区間に入っていき、野高谷町交差点を右に曲がりながら立体交差して行きます。
この日の時点では軌道の架線は引かれていないのがわかりますが、この後引かれたという情報を聞いています。
道路も立体交差するための橋台を建設中です。ただまぁこの橋台の工事が雑で、囲いが邪魔で歩行者信号が見えない場所があったり、そもそも50mのロングスパンを歩行者信号1基でかわしていたりと、東京都だと絶対にやらないような安全意識の欠如に驚きました。
ゆいの杜西
野小屋町交差点を過ぎると、軌道は再び道路の中央に配置されます。
ここからしばらく似たような景色が続きます。
このあたりは架線が引き終わっていました。直接吊架式ですかね。
現在単管柵が置いてあるのを見ると、開業後も軌道と道路の間に柵があってもいいんじゃないかって思わなくもないですけど、道路構造令または軌道の基準的にまずいんですかね。(都電荒川線の早稲田付近みたいな)
ゆいの杜中央
似たような景色で、似たような停留場名が続きます。
ゆいの杜東
2年前は用地取得も怪しい場所があったのに早いなって思いますね。
この先は工業地域になります。左右に工場などが並びます。
芳賀台
この日は日曜日ということもあってか、自動車を除くと人っ子一人歩いていなかったのですが、平日は通勤需要もあるのでしょうか。そのあたりは気になるところです。
芳賀町工業団地管理センター前
対面式のホームとなっています。
ここで交差点を左に曲がります。
坂道を一気に下だり、その先再び登っていきます。割としっかりとした勾配です。
この辺りはほぼほぼ完成形に見えました。
かしの森公園前
清原地区市民センター前停留場以来の島式ホームとなります。
芳賀・高根沢工業団地
終点の芳賀・高根沢工業団地停留場です。ここも島式ホームです。
停留場の細かい工事は残っているように見えましたが、軌道敷や河川の工事は終わっているように見えました。
歩道橋の架け替えを行ったようで、ところどころ高欄の取付けが未了でした。
停留場のホームからも横断歩道橋に上ることができる構造になっていました。横断用の信号機は、停留場側に移設して残されるようです。横断歩道橋いる?
撮影日:2023年3月12日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(2810)
コメント
いつも記事を楽しみにしてます。
野高谷町交差点の工事が荒いということですが、その交差点にあるルートインに昨年何度か泊まりましたが、普段、車の通りは結構激しいですが、人はほとんど歩いてないような状態でした。だからそんな工事で許されるんでしょうね。
そうなんですが、歩行者はゼロではないので、仮にその歩行者が信号が見えないことで事故が起きた場合、交通管理者及び道路管理者の責任がゼロになるかというとならないと思います。
地方に行くほど歩行者の安全性はおろそかになりがちで、それは経済性等考えたときに妥当ではありますが、削ってはいけないラインはあると思います。
たとえば、この現場で、供用中の歩道を砕石舗装のまま開放している箇所がありました。歩行者の多い東京都の場合特記仕様書で禁止していることもあるので違和感はかなりありましたが、歩行者の少ないここならアリかな、となります。
>横断歩道橋いる?
反対側に大きい駐車場があることを考えると、必要でしょうね…
従業員は歩車分離として原則歩道橋を使うことを指示されるかと思います
逆に横断歩道は駅への車椅子利用者のためのアクセスですかね?
工事期間中、横断歩道で対応できる歩行者通行量ですし、バリアフリーが整っていない横断歩道をわざわざ再設置する必要はあるのかなと疑問に思いました。横断歩道橋は5年に1度の点検が法律で義務付けられ、点検費用も安くはないですし、全国的にも老朽化とバリアフリーの観点も含めて、廃止の流れになっています。