稲城市、多摩市、川崎市麻生区で4車線化に向けて工事が進められている多摩3・1・6号南多摩尾根幹線のうち、多摩卸売市場前交差点で行われている立体交差の橋梁下部工事の進捗状況を見てきました。
当初工期は2023年2月下旬まででしたが、2023年9月中旬までに延伸されています。
事業概要
多摩3・1・6号南多摩尾根幹線のうち、上記で示した多摩東公園交差点~多摩市総合福祉センター前交差点間では2020年に事業認可を取り、東京都が都市計画道路事業を行っています。
この区間については、掘割式による都市計画となっていましたが、2015年に策定された『南多摩尾根幹線の整備方針』に基づき、平面4車線構造への都市計画変更を行うことになりました。2017年9月14日に計画段階環境影響評価手続きを開始し、都市計画変更の手続きと環境影響評価の手続きを進め、2019年3月6日に都市計画変更が完了しました。
都市計画道路事業の認可は2020年2月20日、施行者は東京都、事業延長は5,500mで、幅員は43~58mです。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約5,500m |
幅員 | 43~58m |
事業施行期間 | 2020年2月20日~2026年3月31日 |
事業費 | 130億円 |
2020年10月1日現在 |
※南多摩尾根幹線全線についてはこちら
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写真等
現在行われている工事は、「道路改修工事に伴う橋梁下部工事(3南東-南野の3)」で、2023年9月中旬までの予定で、黒須建設株式会社が施工しています。
当初2023年2月下旬までだったものが延伸されています。
多摩3・1・6号南多摩尾根幹線は、平面構造で4車線化する計画ですが、多摩卸売市場前交差点については、4車線同士の交差となることから、道路構造令に基づき立体交差となる計画です。
南多摩尾根幹線が鎌倉街道をオーバーパスする計画で、今回の工事はその下部工事(橋台2基、橋脚2基)となります。
2023年1月下旬現在、橋梁下部工建設予定地にあった右折レーンを切回す(移設)とともに、工事箇所に仮囲いが設置されていました。
写真中央付近にあった右折レーンをより手前で分岐させ、橋梁設置予定地をかわす形で切回されています。切替えは2022年11月~12月頃に行われた模様です。
切回された右折レーンは、仮設とは思えないくらいちゃんとした構造で整備され、案内標識や道路照明もしっかり設置されていました。
左折レーンについても、道路標示を書き換える形でその長さが延伸されていました。
なお、相模原方面車線(写真奥)も転回道路を含めて同様の切回しが行われています。
橋梁下部工は、仮囲い内には鋼管が準備されていましたが、見る限りだとまだまだのようです。
多摩卸売市場前交差点の車道部については構造に大きな変更はありませんが、歩道部は切替えが行われていました。
横断歩道は幅員6mから4m程度に縮小されています。
その他の南多摩尾根幹線の工事は、先日稲城市の竪谷戸大橋の下部工の入札が行われましたが不調に終わっています。
撮影日:2023年1月21日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0000)
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