鉄道唱歌の旅、続きです。
前回
明治時代に作られた「鉄道唱歌」で歌われている場所に行ってみるという旅です。
前回、京都を満喫し、ようやく大阪・神戸に向けて出発です。
54番 山崎おりて淀川を・・・
山崎おりて淀川を わたる向うは男山 行幸ありし先帝の かしこきあとぞ忍ばるる
山崎駅から数分歩くと淀川の堤防にたどり着きます。この付近で、木津川、宇治川、桂川が合流し、この下流が狭義の淀川ですが、法律上は琵琶湖まで淀川です。
さて、奥にあるのが男山。石清水八幡宮があります。
歌詞中の「行幸ありし先帝の かしこきあとぞ忍ばるる」とは、孝明天皇の行幸の話を言っているのでしょう。幕末の駆け引きが感じられます。
55番 淀の川舟さをさして・・・
淀の川舟さをさして くだりし旅はむかしにて またたくひまに今はゆく 煙たえせぬ陸の道
今や煙を吐く鉄道もなくなり、新幹線と自動車が駆け抜けて行きます。
煙たえせぬ鉄道で くだりし旅はむかしにて またたくひまに今はゆく のぞみ叶える新幹線
56番 おくり迎ふる程もなく・・・
おくり迎ふる程もなく 茨木吹田うちすぎて はや大阪につきにけり 梅田は我をむかへたり
山崎駅から大阪駅まで20分弱。速いものです。
57番 三府の一に位して・・・
三府の一に位して 商業繁華の大阪市 豊太閣のきづきたる 城に師団はおかれたり
58番 ここぞ昔の難波の津・・・
ここぞ昔の難波の津 ここぞ高津の宮のあと 安治川口に入る舟の 煙は日夜たえまなし
高津宮は行く予定だったのに完全に忘れていました。
難波の津は、埋め立てが進み、徐々に海が遠くなり、港湾施設も遠くなっています。
安治川口駅はユニバーサルシティ駅の1つ手前の駅で、貨物駅も併設されています。行き交うコンテナ絶え間なし・・・でしょうか。
59番 鳥も翔らぬ大空に・・・
鳥も翔らぬ大空に かすむ五重の塔の影 仏法最初の寺と聞く 四天王寺はあれかとよ
大阪環状線天王寺駅から徒歩10分ほどにある四天王寺。聖徳太子建立の寺です。
コメント
「山崎」ってそうだったんですか.
高級ウイスキーですよね.
どこかの山奥で作っているようなイメージでした.
京都の駅にも山崎の小瓶が売られているくらい、この地では有名なのかもしれないですね。
サントリーのワインとか天然水が山梨県だったりで作っているので、なんとなくそういうイメージはありますね。