山梨県大月市で事業が行われてきた国道20号大月バイパスのうち、都留高校南交差点~大月インター入口交差点間が、2022年4月23日15時に交通開放されました。
これにより、国道20号大月バイパスの全線で供用となりました。
交通開放時の様子
当日は午前中に、大月第二トンネル西側で関係者に限り開通式等が行われました。
その後、開通準備が進められ、15時ちょうどに交通開放されました。交通開放にあたっては、警察車両・道路パトロールカーによる先導が行われました。通常の速度での先導となりました。
開通した道路の様子
大月インター入口交差点側から順に見ていきます。
バイパスの西端の大月インター入口交差点です。大月ICの出入口正面に接続する形となっています。
大月バイパス~甲府方面を行き来する場合は、右折または左折が必要です。
大月インター入口交差点からバイパス方面に進むと、中央本線をくぐり、すぐに左カーブして東進します。
甲府方面には、バイパス方面へ向かうための右折レーンが設けられました。これに合わせ、右折信号機が設置されています。
私が見ていた限りでは、右折レーンの長さや信号の長さは適切で、十分捌ききれているように見えました。
現道方面も途中まで中央分離帯や舗装の改良がなされました。
バイパス側から大月インター入口交差点に来ると、正面が大月ICとなります。
甲府方面へ左折するためには、左折用の車道が設けられ、信号に関わらず左折することができます。途中交通島に至る横断歩道があるため、歩行者には十分注意が必要です。
右折レーンは極端に短かったですが、右折する車は多くないので特に問題なさそうでした。
バイパスの大月インター入口交差点手前は、ほぼ90度に曲がるカーブとなっています。
信号機の予告などはなく、唐突に信号機が現れるような印象も受けそうです。
中央本線南側のカーブを曲がると、掘割区間を緩やかな坂道を登っていきます。
都留高校南交差点までの区間では、南側にのみ歩道が設けられています。
しばらくの間、中央本線と並走します。しばらくの間は道路照明が設置されていません。
沿道にも施設はありません。
途中1箇所トンネルが設けられ「大月第二トンネル」と名付けられました。
トンネルの手前には警告表示板が設けられています。
トンネルの手前で大月市立病院方面へ至る生活道路と接続していますが、上下式の車止めと鎖が設置されていて、通り抜けることはできないようになっていました。
途中設けられた大月第二トンネルによって、むすび山などを貫通しています。トンネル内にも歩道が設けられています。
トンネル内はAMラジオ、FMラジオ共に聞くことができるようになっています。トンネル入口部にはラジオの周波数が掲示されていますが、FMなのにKHzで書かれていました(FMはMHz)。
大月第二トンネル内はコンクリート舗装となっているほか、道路照明はLEDになっていました。
トンネル内で緩やかなカーブを描いています。
トンネル内には非常通報装置が一定間隔で設けられています。
トンネルの途中で、山岳トンネルから函渠に切り替わります。トンネルの東側から約100mが函渠になっています。
トンネルの東端付近に歩行者のみ通れる通路が設置されていて、ここからトンネルを出ると、桂川の左岸側住宅地(大月市立病院付近)に徒歩で行くことができます。
上記通路を抜けると階段になっています。
トンネルを抜けるとすぐに桂川を跨ぐ橋になっています。橋の下には人家もあるため、ごみ等の投げ捨てはしないよう促す看板が設置されていました。
橋を渡りきると都留高校南交差点で、今回開通区間の東端となります。
都留高校南交差点は、国道139号139へ向かう車が多く、右折レーンと右折矢印信号の時間が足りていないように見えました。
旧道となった現道ですが、今後移管していくでしょうか。
撮影日:2022年4月23日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(5590)
コメント
23日開通だったのですね。
あの辺は20号通る際の1つの渋滞ポイントだったので、今後が楽しみです。
あとは上野原駅北の20号直線部分渋滞ですが、、、、あの辺は特に工事しているような場所はなかったような気がするので、当面渋滞は解消しなさそうですね。残念。
上野原周辺の国道20号は特に改良事業等はしていなかったと思うので、当分そのままではないかと思います。
近年の自然災害で国土強靭化を見据えた国道20号の対策も議論されていたような気がしますが、上野原の渋滞がどうのというのは私は見たことが無いですね。
正直なところ、東京の交通量と比べると、GW等のシーズン性を除けば、上野原は渋滞してないに等しいと思っているので、私は早急に手を付ける場所でもない気がしています。
設計、築年とも古い大月橋の上で渋滞停車していると落ちるのではないかと不安でした。美しいアーチ上路橋ですが新ルートが出来たので、いつか建て替えるのでしょうね。
表紙の写真に橋脚が写っておりバイパスは脚の高い桁橋の様ですね。
コスト比較したでしょうが、河床侵食で谷が深く両岸とも岩盤なのでコンクリートでもアーチ橋かと思っていました。少し残念。
大月橋はアーチ橋ではなく、ゲルバートラスですよ。大変優美な橋ですが。
バイパスの橋の方はこれくらいの支間、橋脚高だとPCラーメン橋が耐震性能、コスト的に優れると思います。アーチ橋を採用するほど川筋が深くもなく、岩盤というほど安定しているようでもなさそうでした。
いつも楽しく読ませて頂いております。もしかしてレンタルサイクルの方でしたか?。全く違っていたら申し訳ございません。
そうです。その節はありがとうございました。
写真のアングルが話しかけた場所からでしたので、もしかしたらと思いましたがまさかの!。おかげさまで大月IC交差から開通三番手で乗り入れでき、三回程往復しました。写真も何か撮ったところ、その内の一枚に大月IC交差点で信号待ちしているあなた様が写ってました。もう少しお話し出来れば良かったです。
地元民です。早速のレポートありがとうございます。YBSラジオで開通を知りました。
パット見、バイパスのインターチェンジ交差点手前のカーブで追突事故が起きそうです。
また、中央道を降り上りの20号との合流が短く困っていましたが、これでバイパスに直進し安心出来ます。
あの場所はいつか事故が起きるんじゃないかと思います。その先の左折交通島もぶつけられそうです。歩行者はそんなにいないのでいいのかもしれませんが、ガードレールで防護はしてほしいところです。
国道20号は二桁国道としてはかなり狭くて市街地通過が多いタイプ(大月市街はその典型例)でしたが、漸くバイパス全通でして、随分通過が楽になったものと思われます。
早ければ来年度初めにも、都留高南交差点~高月橋交差点の国道139号線は指定区間除外、その他の国道20号線現道は県道に格下げになるものと思われます。