川崎市高津区で事業が行われている川崎3・3・7号溝ノ口線の進捗状況を見て来ました。
今年で事業開始から8年となりますが、川崎市のウェブサイトによると事業用地取得進捗率は3%で、ほとんど変化がありません。

事業概要
川崎3・3・7号溝ノ口線は川崎市高津区内の延長約220mの都市計画道路です。この全区間(関連外郭部含む)で現況道路を拡幅するとともに、アンダーパスによりJR南武線と立体交差させる事業が行われています。
施行者は川崎市で、都市計画法の事業認可は2017年3月17日です。事業延長は約220mで、幅員は25mです。JR南武線とはアンダーパスにより単独立体交差する計画です。
基本データ
| 施行者 | 川崎市 |
| 事業延長 | 約220m(関連外郭部含まず) |
| 幅員 | 25m |
| 事業施行期間 | 2017年3月17日~2027年3月31日 |
| 2021年11月14日現在 | |
事業用地取得進捗率の推移
※データ出典は各点にカーソルに合わせた際に表示します。
※取得できたデータのみ表示しています。
※市議会答弁は日付の言及があるものはその日付、ないものは発言の日時点
最近の発注状況
| 工事 | |||
|---|---|---|---|
| 発注年度 | 工事名称 | 受注者 | 当初契約額(税抜) |
| 発注なし | |||
| 委託 | |||
|---|---|---|---|
| 発注年度 | 委託名称 | 受注者 | 当初契約額(税抜) |
| ※これ以前は情報収集していません | |||
| 2023年度 | 都市計画道路溝ノ口線平面線形等設計業務委託 | 東洋技研コンサルタント株式会社 神奈川営業所 | 5,810,400円 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
タグ:川崎3・3・7号溝ノ口線
進捗状況

撮影位置はこの通りです。(周辺のGoogleマップ)

多摩沿線道路の栄橋交差点から先が事業区間です。
川崎市のウェブサイトによると、2025年3月末時点の事業用地取得進捗率は3%です。2017年の事業開始から3ポイントしか変化していません。
実際のところ、現地で用地取得された土地がどこだかわからないレベルです。

JR南武線をアンダーパスと跨線歩道橋により立体交差する計画です。
過去の市議会答弁(2023年6月30日第3回定例会)によると、車両及び自転車がアンダーパスを、歩行者は跨線歩道橋を通行する計画としています。
現時点で何ら工事は行われていません。鉄道が絡む工事となるため、仮に着工しても十年単位の長期を要すると予想されます。市議会答弁でも「本事業の完成までには長期間を要するものと考えております。」とされています。
大山街道踏切は、幅員5.8mと狭く、歩道がありませんでした。市議会録によると、完成までに長期間を要すると考えていることから、2025年初頭に踏切道内の歩行空間のカラー舗装(緑色)や遮断機等の移設が実施されました。
踏切道の拡幅については、JR南武線川崎方にポイントが近接していることから困難とのことです。

踏切の南側の道路予定地の一部は駐輪場になっています。
用地取得率の算出方法はいくつかありますが、駐輪場用地を含めると、それなりの用地はあるようにも見えます。

現状交通量は歩行者通行量が非常に多く、沿道では、前回訪問の4年前にはなかったビルも建っていて、工事も相当困難を極めそうだなという印象です。
撮影日:2025年11月15日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。



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