川崎市高津区で事業が行われている川崎3・3・7号溝ノ口線の進捗状況を見てきました。溝の口駅の西側にある大山街道踏切をアンダーパスにより立体交差させる事業です。
2019年にもここの様子を見ていますが(未掲載)、何も変わってませんでしたね。
事業概要
川崎3・3・7号溝ノ口線は川崎市高津区内の延長約220mの都市計画道路です。この全区間(関連外郭部含む)で現況道路を拡幅するとともに、アンダーパスによりJR南武線と立体交差させる事業が行われています。
施行者は川崎市で、都市計画法の事業認可は2017年3月17日です。事業延長は約220mで、幅員は25mです。JR南武線とはアンダーパスにより単独立体交差する計画です。
施行者 | 川崎市 |
事業延長 | 約220m(関連外郭部含まず) |
幅員 | 25m |
事業施行期間 | 2017年3月17日~2027年3月31日 |
2021年11月14日現在 |
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写真等
撮影位置はこの通りです。
南武沿線道路と交差する栄橋交差点から先が事業区間になります。
川崎市のサイトによると、2021年3月末現在の用地取得率は3%とのことです。写真④付近にある川崎市の自転車等駐車場は含まない数字と思われます。
この道路は現在は川崎県道14号14として管理されている道路ですが、古くの大山街道(現在の国道246号)の道筋です。
JR南武線より北側の現況道路には歩道がなく、見通しの悪い急カーブも存在し、かつ外側線も引かれていないなど、非常に危険な道路となっています。
この付近ではおおむね東側(写真左側)に拡幅します。
計画では、JR南武線とはアンダーパスにより立体交差する計画となっていますが、鉄道と前後の道路との距離が短く、結構急な坂道を有するアンダーパスになるんじゃないかなぁと予想しています。
踏切道には「大山街道踏切」という名前が付けられています。
この踏切道には歩道がなく、歩行者は車と同じ場所を歩かなくてはならない非常に危険な状態となっています。カラー舗装もされていません。
2017年1月27日には、踏切道改良促進法に基づく「改良すべき踏切道」に指定されています。
「踏切道安全通行カルテ」によると、ピーク時遮断時間は37分で、「開かずの踏切」の定義にはギリギリ外れていますが、それでも遮断時間が長くなっています。
この道路はアンダーパス化によって踏切道は解消されることになります。川崎市の資料を見ると、アンダーパスには車道とともに自転車道は書かれていますが、歩道がなく横断歩道橋のようなものが書かれています。詳しい設計図は見えていないのでよくわかりませんが、もしかすると、歩行者は鉄道を跨ぐ三重構造になるのかもしれません。
踏切道の南側の道路予定地には、川崎市が管理する自転車等駐車場が設置されています。いつから設置されているのか調べたのですが、詳しいことはよくわからなかったものの、2000年代前半頃からあるようです。
奥の交差点(高津区役所東側交差点)が事業区間の南端です。
撮影日:2021年11月10日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0130)
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