東京都北区で事業が行われている補助第92号線の進捗状況を見て来ました。上中里方面と田端二丁目方面を結ぶ都市計画道路で、山手線や湘南新宿ラインを越える計画です。
現在は橋梁の下部工事が進められています。

事業概要
補助第92号線は北区西ヶ原一丁目から荒川区西日暮里四丁目に至る延長約2.2kmの都市計画道路です。このうち上記図で示した区間では、道路を新設する事業を行っています。
都市計画法の事業認可は2021年3月5日。延長は約160m、幅員は20~22mで、2車線の道路となる計画です。なお、山手線及び山手貨物線(湘南新宿ライン)とは橋梁により立体交差する計画です。
基本データ
| 施行者 | 東京都 |
| 延長 | 約160m |
| 幅員 | 20~22m |
| 車線数 | 2 |
| 事業施行期間 | 2021年3月5日~2031年3月31日 |
| 2022年10月26日現在 | |
用地取得率の推移
※データ出典は各点にカーソルに合わせた際に表示します。
※取得できたデータのみ表示しています。
※市議会答弁は日付の言及があるものはその日付、ないものは発言の日時点
最近の発注状況
| 工事 | ||
|---|---|---|
| 発注年度 | 工事名称 | 受注者 |
| ※これ以前は情報収集していません | ||
| 2025年度 | JR山手線こ線橋(仮称)鋼けた製作工事(7六-補92中里) | 株式会社中央コーポレーション |
| 委託 | |||
|---|---|---|---|
| 発注年度 | 委託名称 | 受注者 | 当初契約額(税込) |
| ※2023年度以前は情報収集していません | |||
| 2025年度 | 補助第92号線(中里)道路予備修正設計(その3)及び橋梁詳細修正設計(その2) | 株式会社トーニチコンサルタント | 18,689,000円 |
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タグ:補助第92号線(中里)
進捗状況

撮影位置はこの通りです。(周辺のGoogleマップ)

事業区間の南側です。
写真正面、仮囲いの先にJR線があり、橋梁下部工事(橋台設置工事)が進められています。
現在行われている工事は、「駒込・田端間補助92号線こ線道路端新設工事」で、2028年7月までの予定で、東鉄工業株式会社が施工しています。
鉄道敷地に架かる工事は、鉄道会社に委託して工事を行うことが通例で、この工事も東京都がJR東日本に委託し、JR東日本が東鉄工業株式会社に発注しています。(鉄道に関係ない部分は都が発注)

この部分のJR山手線とJR湘南新宿ラインは、掘割のような場所を通っていて、さらにJR山手線とJR湘南新宿ラインが道路予定地下で立体交差しています。この掘割部分を越えるように橋梁が整備される計画です。
右下事業スケジュールによると、橋台工事は2024年度から2025年度までの予定で、2025年度から2026年度にかけて橋桁架設工事も進められ、2027年度~2028年度前半に上部舗装や柵の設置工事、2028年度~2029年度に取付道路の整備を行う計画と記載があります。

右側、田端方面は、工事前は法枠で補強された法面でした。現在は仮設構台や軽量盛土によって作業スペースを確保したうえで、橋台の整備が進められています。
鉄道近接で作業スペースが限られていて、かなり難しそうな工事だなという印象です。

鉄道北側の、道路予定地にあった中里台遊び場は、2023年1月10日に閉園し、現示材破施工ヤードとして活用されています。
また、横断していた道路の一部は閉鎖され、迂回路が整備されていました。
こちら側から見ると、A1橋台側は完成しているように見えます。
2025年6月9日には、上部工の鋼桁を製作・運搬する工事の入札が行われました。
工事件名は「JR山手線こ線橋(仮称)鋼けた製作工事(7六-補92中里)」で、2027年2月22日までの予定で、株式会社中央コーポレーションが施工しています。
橋桁は工場で製作し、この現場まで輸送するものです。工場製作~現場搬入までが都が発注、架設を都が委託したJR東日本が発注する模様です。
整備される橋梁は、橋長46.00mの鋼床版箱桁橋となるようです。
撮影日:2025年11月29日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。






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