多摩川の日野橋架け替え事業 1年目の工事が開始

多摩川日野橋架替事業1年目の工事が11月より始まりました。

多摩川日野橋が架け替えられることについては、10月5日にブログの記事にしたところです。

その後、10月20日頃に事業主体である東京都建設局より発表があり、21日頃に大手ネットニュースの記事となり、一部で話題となりました。

11月から多摩川の非出水期となったことで、河川内では11月9日頃より1年目の工事が着工となりました。

日野橋架替事業について

多摩川に架かる日野橋では架け替え事業が行われます。

日野橋

日野橋とは

日野橋多摩川に架かる都道256号八王子国立線の橋です。左岸側(北側)は立川市で、右岸側(南側)は日野市です。道路は甲州街道として親しまれています。

橋が架けられたのは1926年のことで、それまでの渡し船(日野の渡し)に代わって架けられたものでした。当時は国道8号で、1952年に国道20号に指定されました。1964年には大規模改修が行われ、幅員などが広げられたそうです。2007年4月1日には、日野バイパスの開通に伴い旧道となったこの区間は都道に移管されました。

架け替え

2020年度より架け替え工事に着手することになりました。

2019年10月には台風19号により橋の一部が損壊する被害が出て、2020年5月に復旧したところですが、架け替えはそれ以前より計画されていたものです。

事業は約12年かかる計画で、2020年11月より1年目の工事が始まりました。

2025年3月1日時点で公式の発表はないと思われますが、当初の計画から工事が遅れていると思われます。(2025年3月1日追記)

風洞実験で使用された新しい日野橋の模型

最近の発注状況

工事
発注年度工事名称受注者
2020年度日野橋仮橋設置工事(その1)ロード建設株式会社
2021年度日野橋上部工事(その1)その2三井住友鉄鋼エンジニアリング株式会社
2021年度日野橋仮橋設置工事(その2)巴山建設株式会社
2022年度日野橋仮橋上部工事(その2)株式会社横河ブリッジ
2022年度日野橋仮橋上部工事(その3)その2株式会社駒井ハルテック
2023年度日野橋切廻し道路工事岩田地崎建設株式会社
2023年度日野橋応急復旧工事(緊急施行) 巴山建設株式会社
委託
発注年度委託名称受注者
※これ以前は情報収集していません。
2018年度自然環境調査委託(南西-日野橋その5)株式会社地域開発コンサルタンツ
2018年度切回し道路予備設計(南西-日野橋)株式会社建設技術研究所
2018年度橋梁予備設計(南西-日野橋)その3株式会社建設技術研究所
2018年度自然環境調査委託(南西-日野橋その6)株式会社地域開発コンサルタンツ
2019年度橋梁予備設計(南西-日野橋)その4株式会社建設技術研究所
2019年度仮橋及び仮設道路詳細設計(南西-日野橋)株式会社建設技術研究所
2019年度自然環境調査委託(南西-日野橋その7)株式会社セルコ
2020年度自然環境調査委託(南西-日野橋その8)株式会社セルコ
2020年度日野橋ほか1橋現況測量大和測量設計株式会社
2020年度日野橋管理設計株式会社福山コンサルタント
2020年度日野橋現況測量委託株式会社カワコン
2021年度自然環境調査委託(南西-日野橋その9)株式会社セルコ
2021年度日野橋現況測量委託(4南西建)大和測量設計株式会社
2022年度現地測量(南西-日野橋)株式会社グラフィック
2022年度日野橋草刈委託株式会社四季庭
2022年度自然環境調査委託(南西-日野橋その10)株式会社フィスコ
2022年度日野橋現況測量委託(5南西建)株式会社セリオス
2023年度日野橋現況測量委託(5南西建)その2 東洋技建株式会社
2023年度自然環境調査委託(南西-日野橋その11) 株式会社セルコ
2023年度日野橋草刈委託 株式会社五嶋造園
2023年度自然環境調査委託(南西-日野橋その12) 株式会社セルコ
2023年度自然環境調査委託(南西-日野橋その12) 株式会社セルコ
2023年度日野橋現況測量委託(6南西建)東洋技建株式会社
2023年度日野橋管理業務委託(6南西建)株式会社福山コンサルタント
2023年度地質調査(5南西-日野橋) 株式会社日さく
2024年度旧橋撤去詳細設計(南西-日野橋)株式会社長大
この表の注意事項
データ収集期間:工事すべて、委託2018年度~(それ以前は収集していません)
最終更新日:2024年11月18日

自治体等が運営する入札情報サービスなどをもとに情報を収集しています。見落とし等をする可能性があり、すべての契約を網羅しているとは限りません。特に普段とは異なる名称法則で発注されている場合は見落としが発生しがちです。また、入札後随時更新することは労力がかかりすぎて不可能であるため、データ収集開始日以前及び最終更新日以降の情報は掲載できていません
発注年度は入札日を基準としています。工事や業務は複数年にまたがる場合があります。
次の委託・工事は原則掲載しません。
・入札情報サービスに掲載されない契約(特命随契、少額随契、見積合わせ、オープンカウンター方式による契約など)
・用地の管理工事
・維持・修繕等の単価契約価契約
・入札不調や取り下げられた案件(公表する一部自治体除く)
・占用企業者による工事(下水道・水道・ガス等)
・物件補償や土地鑑定
・積算照査や発注者支援業務
など


この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。

今回の工事

架替事業は日野橋の上流側に仮橋を設置し、交通を切り替えたあと、現橋(旧橋)の撤去と新橋の設置工事を行い、再度交通を切り替えて仮橋を撤去する流れとなります。長期の通行止めになることはありません。

建設局の資料によると、日野橋架替事業は工事期間を約12年と見込んでおり、今年は1年目となります。1年目は仮橋の一部を設置します。

工事案内看板

今回の工事件名は「日野橋仮橋設置工事(その1)」で、ロード建設株式会社が施工します。

工事期間は2020年11月初旬~2021年6月下旬までとなっています。

仮橋は下路式トラス橋となる予定で、今回の工事では赤色で示した箇所を施工します。

今回の工事にあたっては、瀬替えも行われる予定です。

日野側(右岸側)から見た様子

11月10日現在すでに工事業者が入って作業を行っていました。

河川内に工事車両が出入りするための「工事用道路」は右岸・左岸両側に設置される予定で、左岸側(立川市側)は2019年の台風復旧工事で設置されていたものを一部再利用するようです。

立川側(左岸側)から見た様子

立川側はまだ工事が始まっていませんでしたが、そのうち始まることでしょう。

近隣で長めのトラス橋ってであまりないので、仮橋ができあがるのも楽しみなところです。

撮影日:2020年11月10日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. ホン より:

    所沢駅からジュウニン坂方面への開発は進んでないのでしょうか?

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