国道20号八王子南バイパス ロピア前で橋梁架設 榛名跨道橋は開通 進捗2025.11

ゆりのき台地区

ゆりのき台付近では、上記赤色で示したような工事が行われていました。

PC壁体

館地区の医療センター東側では、PC壁体の設置工事が2件行われています。

1件目は、「R6国道20号八王子南BP館地区擁壁設置その1工事」で、2026年3月6日までの予定で、株式会社新井組が施工しています。
2件目は、「R6国道20号八王子南BP館地区擁壁設置その2工事」で、2026年2月17日までの予定で、株式会社加藤建設が施工しています。

PC壁体は、プレストレストコンクリートを用いた自立式擁壁のことです。
ここでは、将来の本線と側道の段差部分を支える擁壁として使用されています。

下り線側を「その1工事」で、上り線側を「その2工事」で施工し、そのほか掘削も行われ、一部では将来の道路面付近まで掘削が完了します。

①医療センター東側端から都心方面を見る。左側が将来の上り線、右側が将来の下り線(地図

現場の状況を見る限り、既に上下線ともにPC壁体の挿入が進んでいるようで、上り線側(写真正面)では、足場を組んで、笠コンクリートの打設が進められているように見えました。

写真の鉄板が敷かれている部分が将来の本線となり、ここからさらに数メートル程度は掘削されるはずです。

館跨道橋(仮称)

館地区では、八王子南バイパスを跨ぐ跨道橋の上部工事が行われています。

工事件名は「R5国道20号八王子南BP寺田跨道橋上部工事」で、2025年12月24日までの予定で、株式会社富士ピー・エスが施工しています。

①館跨道橋(仮称)(地図

この跨道橋は、バイパス工事前に存在した道路を復元する目的で架けられているものです。
下部工と分けて発注されていて、この工事では上部工を担当しています。

既に大方が完成形に近づいていて、地元町内会掲示板に掲示されていた資料によると、11月には踏掛版の工事を行ったあと現場片付けを行う模様です。もうすぐ完成します。

工事に伴い、この部分にあったもともとの道路は長期間通行止めになり切回されています。北側から近づこうとしたところ、倒木があったり草が生い茂ったりと、道が消えかかっていました。

調整池設置工

殿入川と交差する付近では、調整池の設置工事が行われています。

工事件名は「R6国道20号八王子南BP館地区調整池設置他工事 」で、2026年3月26日までの予定で、木本建興株式会社が施工しています。

②殿入会館横(地図

図面等によると、この付近には調整池がいくつか整備される計画で、この工事ではそのうちの2つの設置を行うようです。

このほか写真①の山の切土の施工も含まれているようです。

切土・盛土・調整池工事など

③ゆりのき台地区から殿入地区(地図

このほか、殿入川と交差する付近では、いくつかの工事が施工中です。

R6国道20号八王子南BP改良他その2工事」は、2026年3月31日までの予定で、大木建設株式会社が施工しています。

この部分で調整池1箇所の整備と、上り線側歩道と殿入地区を出入りする階段を含む擁壁の設置工事を行います。

R7国道20号BP改良他工事」は、2026年3月31日までの予定で、大木建設株式会社が施工しています。

この部分の切土・盛土・ブロック積擁壁工事などを行います。

ゆりのき台跨道橋下部工

ゆりのき台の西側、市道横山681号線と側道が交わる部分では、橋台の設置工事が行われています。

工事件名は前出の「R6国道20号八王子南BP改良他その2工事」で、大木建設株式会社が施工しています。

この跨道橋下部工事は、奈良建設株式会社による「R6国道20号八王子南BPゆりのき台跨道橋下部工事」で施工されていましたが、当初契約の範囲すべてを施工しないまま終わり、今回の工事に引き継がれているようです。

なお今回の工事も、当初契約では跨道橋工事は含まれていなかったため、何か事情があるのだと思われます。

現地に掲示されていたお知らせによると、前回の奈良建設施工工事は南側の杭のみ施工したということでしょうか。

今回の工事も下部工(橋台)の途中までの施工となっています。橋梁形式がラーメン橋のため、ここで区切っているのだと思われます。

④市道横山681号線(地図

橋となる市道横山681号線は、引き続き東側に切回されています。

⑤橋の建設予定地(ゆりのき台側から)(地図

将来的にこの部分が橋となり、道路(側道部)が写真③のところに繋がる計画です。

既に次の工事となる「R6国道20号八王子南BPゆりのき台跨道橋上部工事」は発注済みで、株式会社巴コーポレーションが施工する予定です。

館第一トンネル内路盤・ゆりのき台街築工

ゆりのき台地区では、舗装や街築工を含む工事が行われています。

工事件名は「R6国道20号八王子南BP館地区改良舗装工事 」で、世紀東急工業株式会社が施工しています。

⑥ゆりのき台地区連結側道部(地上側道)(地図

図面等によると、この工事では、ゆりのき台地区の地下を通る本線「館第一トンネル(仮称)」の工事と、地上部を通る連結側道の工事に分けられます。

本線トンネルでは、歩車道ブロック、側溝、路盤の整備などを行うようです。路盤のうちアスファルト中間層と、表層となるコンクリート舗装は別途工事になっています。

連結側道では、将来的な往復2車線形態にするため街築工などを行うようです。
連結側道は、この付近が宅地造成された1990年代に用地が確保され、当時から生活道路として開放されていました。2020年度に側道としての整備が発注(実際の工事は2021年度)され、両側歩道などが整備されましたが、車道部はいわゆる1.5車線道路として暫定開放されていました。
今回の工事では往復2車線形態に整備するような感じで書かれていて、中央分離帯も書かれていますが、国道の工事は大きく設計変更されることも多く、図面も「?」なところがあり、どこまで整備するのかと予断を持って判断できないです。

(参考)市発注工事

殿入地区では、隣接して八王子市発注の工事が2件行われています。

1件目は「市道横山60号線道路拡幅整備及び殿入川改修その2工事」で、2026年2月27日までの予定で、黒須建設株式会社が施工しています。

2件目は「館町1956番地先擁壁設置その1工事」で、2026年2月27日までの予定で、黒須建設株式会社が施工しています。契約は特命随意契約で行われており、入札情報サービスによると、1件目工事に関連し、工事ヤードに隣接した赤道・畦畔の高低差処理のため擁壁を設置するものだとのことです。

2つの工事の看板の発注部署が変わっていますが、2025年8月12日に組織改正があったようで、その関係と思われます。

⑦改修が進む殿入川と市道横山60号線(地図

工事前には、殿入川水路のように幅が狭く、道路も幅員5.5m程度で水路に沿って蛇行していました。結構速度を出す車も多い道路でした。

看板によると、この工事で両側に歩道を設けた幅員12mの道路となる計画で、殿入川拡幅・付替えが行われます。

⑧南側工事状況(地図

既に殿入川は付替えが行われていると見られます。

道路も東側街渠が整備され、路盤の整備も進んでいます。今後道路を切替えながら、整備を進めると見られます。

次は寺田地区付近です。

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