厚木市で事業が行われている神奈川県道42号(藤沢座間厚木)【第Ⅱ期区間】の進捗状況を見てきました。
未開通の中三田陸橋上交差点~三田小学校入口交差点間の全線で道路整備・橋梁整備が進められています。
現地の看板には「供用目標令和8年度(2026年度)」と記載があるほか、2025年3月5日県議会建設・企業常任委員会で「令和8年度内の供用を目指してまいります」と答弁がありました。ちょっと、厳しいんじゃないかという気はしますが、ここから一気に工事が進むのでしょうか。

工事範囲と場所は推測です。工事内容は設計書に基づきます。
事業概要
厚木3・3・6号座間荻野線は厚木市関口から厚木市下荻野に至る延長約4,160mの都市計画道路です。このうち上記で示す区間では、県道42号(藤沢座間厚木)の第Ⅱ期事業として道路の整備が進められています。
施行者は神奈川県、延長は約1,170m、標準幅員22mで、4車線の道路として整備がされる計画です。
| 施行者 | 神奈川県 |
| 延長 | 約1,170m |
| 幅員 | 22m |
| 車線数 | 4 |
| 2023年12月30日現在 | |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
進捗状況

撮影位置はこの通りです。(周辺のGoogleマップ)

事業区間の東端である中三田陸橋上交差点です。
交差点自体が橋の上にあり、ここから更に橋で三田小学校方面へ繋がる計画です。

中三田陸橋上交差点のすぐそば(写真のジョイント部分)にP19橋脚があります。そこからP19、P20、P21・・・P29、A2橋台と橋梁が続く計画です。既にP25橋脚から東側までは上部工の桁も架かっていますが、ここ1年強は特に変化がありません。

下から見るとこんな感じで、上部工はP25橋脚までで止まっています。
この先P25~A2橋台についても、上部工工事が既に発注されていて、そのうち工事着手となると見られます。
| 工事内容 | |
|---|---|
| 工事件名 | 主要地方道藤沢座間厚木新設橋梁(上部工)工事(その2) |
| 施工者 | オリエンタル白石・伊達・甲斐特定建設工事共同企業体 |
| 工事期間 | 2027年3月31日まで |
| 工事概要 | 橋梁上部工(3+2径間連結バルブT桁橋)N=1橋 橋長L=168.0m、幅員W=22.0m |
工事件名、概要はこの通りです。
中三田陸橋の残りの上部工の製作・架設工事で、落札金額は1,996,500,000円(税込)です。
地方自治法第96条第1項第5号及び神奈川県条例に基づき、6億円以上の工事の契約は議会の議決が必要となるため、県議会第1回定例会で契約に関する議案が上程され、全会一致で可決され契約されています。

そんな中三田陸橋ですが、現在も下部工事が続けられています。
写真の一番手前はP28橋脚で、2016年ごろに完成していた橋脚です。この橋脚では下記に示す工事が行われています。
工事内容は、橋脚柱部に鉄筋コンクリートを巻き立てるものです。このような工事は耐震補強目的で行うことが多いですが、まだ完成から10年程度の新しい橋脚ですし、この橋脚しか工事をしていないので、何か理由があるのでしょうか?
また、この橋脚の裏側、斜面部分では、A2橋台の設置工事が進められています。
近づける場所がないので進捗の詳細は不明ですが、A2橋台の整備をしているところと見られます。

三田小学校の南側では、埋蔵文化財発掘調査と、道路整備工事が進められています。埋蔵文化財発掘調査に伴い、一部道路と通路が通行止めとなっています。
| 工事内容 | |
|---|---|
| 工事件名 | 令和6年度 道路改良工事 公共(その6)令和7年度 道路改良工事 公共(その1)県単(その13)合併 |
| 施工者 | 株式会社山善 |
| 工事期間 | 2026年3月31日まで |
| 工事概要 | 道路改良 道路土工 V=2,133m3 排水構造物工 L=163m 付帯工 一式 舗装 車道舗装工 A=955㎡ 歩道舗装工 A=519㎡ 歩道橋下部工 橋台基礎 N=3箇所 橋脚基礎 N=2箇所 |
埋蔵文化財発掘調査は、この区間には、「周知の埋蔵文化財包蔵地」が分布しているため、法令にのっとり調査を行っているものです。
道路改良工事は、入札情報サービスなどによると、車道の構築まで行い、このほか横断歩道橋の下部工事を行う計画としています。ちょうど写真④の左側のネットフェンスが途切れ、小学校側にBバリがあるあたりに横断歩道橋を設置する模様です。

三田小学校の西側の市道では、厚木市発注の道路改良工事が進められています。
現在幅員8m程度の車道のみの道路に、2m程度歩道を新設し、車道6m・歩道2mの道路とする模様です。
小学校が近いため、通学路の各種安全対策が実施されているところです。
現在は、一部区間でスリット側溝の整備などが進められていました。

厚木市北部学校給食センター北側では、既に整備した道路上に土砂を置くなどの作業をしていました。
前回訪問時点でアスファルト舗装をしていたところなので、前後のどこかの工事の土砂の仮置きをしているんじゃないかなと想像しています。
また、こちら側に埋蔵文化財発掘調査の看板が出ていましたが、さすがにこの範囲では現在は埋蔵文化財発掘調査はしていないんじゃないかなと思います。

給食センター西側は、おおむね道路形態に整備が完了しています。

未供用部に立ち入る人や遊ぶ人がいるのか知りませんが、やたらバリケードがすごいところがありました。

現道側と接続する関連外郭部も完成していますが、現在は未供用です。
この付近の既存道路との擦り付けなどはまだ行われていません。

この付近は、昨年同時期に訪問時点でもアパートなどが残っていた部分ですが、用地取得されたようで更地になっていました。
写真奥、現道と重複する区間では、下記の工事が行われています。写真手前側が工事区間に含まれているかは不明です。
| 工事内容 | |
|---|---|
| 工事件名 | 令和6年度 道路改良工事(ゼロ県債)(その3) |
| 施工者 | 株式会社吉次土木 |
| 工事期間 | 2025年11月28日まで (撮影日時点) |
| 工事概要 | 工事延長 L=117m 掘削工 V=1,052m3 路床安定処理工 A=1,633m2 排水構造物工 一式 場所打擁壁工 L=112m アスファルト舗装工 車道部 A=1,547m2 歩道部 A=461m2 縁石工 L=138m 地先境界工 L=132m |
このほか、この部分では、神奈川県企業庁厚木水道営業所発注の水道管切回し工事が行われていました。看板が出ていただけなので詳細は不明ですが、現道の水道管を移設する工事ではないかなと推測しています。
| 工事内容 | |
|---|---|
| 工事件名 | 厚木市下荻野1 0 7 1 番地付近配水管切回工事(道路改良)(ゼロ県債) |
| 施工者 | 有限会社清水総建 |
| 工事期間 | 2025年12月26日まで |
| 工事概要 | 排水管布設工、弁栓類、配水管付替工、配水管撤去工 |

終点側から見るとこのような様子で、写真右側には縁石布設中で、道路形態に近づきつつあります。道路計画幅員が、現道と重なっているかしょがあることから、交通を切回しながら施工するのではないかと想像しています。

終点側で接続する県道63号(相模原大磯)も拡幅工事が進められています。
現状では右折レーンがない交差点のため、右折レーン設置のための拡幅と見られます。
| 工事内容 | |
|---|---|
| 工事件名 | 令和6年度 道路改良工事(ゼロ県債)(その2) |
| 施工者 | 有限会社頼住建設 |
| 工事期間 | 2026年3月31日まで |
| 工事概要 | 工事延長 L=274m 掘削工V=612m3 路床安定処理工A=921m2 排水構造物工 一式 給水設備工 一式 場所打擁壁工L=104m 構造物取壊し工 一式 アスファルト舗装工 車道部 A=941m2 歩道部 A= 439m2 切削オーバーレイ工 A=1,420m2 切削オーバーレイ工 A= 70m2【夜間】 縁石工 L=200m 地先境界工 L=235m |
建設業法関係の看板はありましたが、よく見る青色の看板が見当たりませんでした。

県道63号の南側も同様に拡幅する計画です。
今回の工事でこの付近も含まれているかはわかりませんが、路面にカッターが入っている箇所がありました。











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