栃木県宇都宮市及び芳賀郡芳賀町で事業が行われている宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線(芳賀・宇都宮LRT)の進捗状況を見てきました。
今回の記事と他の区間
今回は、宇都宮大学陽東キャンパス停留場~グリーンスタジアム前停留場間です。
写真等
平石停留場
宇都宮大学陽東キャンパス停留場を過ぎてしばらくすると、道路上の併用軌道を外れ、進路をやや南に変えます。
ここから先はLRT専用の専用軌道となり、一般車両が通行する道路とは分離されます。
高架橋で道路を越えていきます。2021年に来たときにはまだ橋脚の工事をしていたのですが、もう設備類も完成しています。
車両基地も併設されている平石停留場です。
2021年の段階では田んぼが広がっていた(営農はしていなかったが)のに、あっという間に停留場設備が完成しています。ただまぁ、周りには何もなく、道路も整備中です。
この停留場にはトランジットセンター(交通結節点)も整備される予定ですが、まだ形にはなっていないようでした。
この北側には総合公園が整備予定で都市計画決定されています。そちらの整備もまだですね。
平石停留場に併設されている車両基地です。
LRTの車両があっという間に増えています。
LRTは新4号バイパスをくぐり、東へ進みます。
ここでは沿道の道路が整備中で、軌道は既に完成しているようでした。走行試験も始まっているようです。
平石中央小学校前停留場
平石中央小学校前停留場です。正面奥の建物が小学校です。
ホームは対面式2面2線です。
平石中央小学校前停留場を過ぎると、軌道は徐々に高さを上げ、高架に向かっていきます。
鬼怒川を横断します。
立派な橋梁で鬼怒川を横断。車窓からの眺めも良さそうですね。
飛山城跡停留場
飛山城跡停留場は嵩上げした場所にあります。停留場回りはあまり何もなく、利用者も少なそうな停留場です。
飛山城跡停留場を過ぎると、いくつかの高架橋を越えながら、鬼怒川の河岸段丘を上っていきます。
開業したらここから写真を撮ってみたいな。
清陵高校前停留場
清陵高校前停留場も対面式2面2線です。
軌道の整備を機に、それほど交通量の多くない道路にも信号機が設置され、若干じれったさがありました。
この区間は、車道の端に軌道が敷設され、その反対側に歩道が整備されています。
軌道と歩道の間には柵が設置されるのか、支柱が等間隔で設置されていました。
清原地区市民センター前
清原地区市民センター前停留場は、宇都宮駅東口停留場以来の1面2線の島式ホーム。
この停留場にもトランジットセンター(交通結節点)が整備され、バス停や駐輪場などが既に整備されていました。
清原工業団地内は、大通りの片側に寄せて軌道が整備されています。
かなりまっすぐで平坦な区間です。法令により軌道の最高速度は40km/hと決められていますが、この路線では将来的に特例で引き上げることを見込んでいるそうです。
グリーンスタジアム前停留場は交差点を挟んで上下線で離れていて、それぞれ1面2線のホームとなっています。
訪問時の時点ではこの停留場まで一応の整備が完了しているようで、2023年3月1日からはこの停留場までの区間で試運転がスタートしています。走っているところを見てみたかったですが、この日はやっていなかったようです。
撮影日:2023年3月12日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0000)
コメント
初めてコメントいたします。
地元民として、こうやって県外の方が宇都宮LRTの情報を取材発信してくれる事を嬉しく思います。
実はこの宇都宮LRT、更に駅西側へも2030年開通を目処に延伸させる計画があるのですが、どうなることやら……
東側よりも西側に伸びた方が、個人的には面白そうだなと思うのですが、東側開業後の利用状況を見て「やっぱ延伸やめます」みたいなことにならないかなと心配はしています。
車社会なのに、どうやって乗客を確保するんだろう。工業団地の企業に圧を掛けて利用させるんだろうか。
そもそも車のガソリン代よりも高い料金設定で、利用者がいるのか?
15年前、市の商工課長に聞かれたときには、「駅から工業団地まで150円なら利用します」と答えたら絶句してたな。だって10kmなんだからそんなもんでしょう。それを450円出して乗りたい人が居るの?市長は「お年寄りが乗れば健康に良いので、医療費もやすくなる」って言ってたけど、停留所迄どうやって行くの?
、、、全てが机上の空論で見切り発車のLRT。慢性赤字は目に見えてるね。