川崎市の飛び地「岡上」に急坂があると聞いて行ってきました。
岡上は川崎市麻生区の一部。鶴川駅の南口付近からTBS緑山スタジオの北側までで、飛び地となっています。岡上には小学校しかないため、中学生は間の町田市を越えて柿生中学校まで登校しています。
大部分が市街化調整区域で、近隣の町田市の三輪緑山や金井、横浜市の奈良北団地とは違い農地や山林が多く見られます。
農地は岡上農営団地として、また多摩丘陵で勾配が激しいです。都市計画道路の整備率も恐らく0%に近く、正直川崎市から見放されてるのでは…と、思わなくもなく、スーパーマーケットもありません。
そんな岡上ですが、西側の谷戸の奥詰まりに坂があります。名前は谷戸の入口から順番に1番坂、2番坂・・・10番坂まで。4番坂だけ見当たりませんが、4だからないのかな。名前が付いてるからとても良いです。
1番坂
1番坂は谷戸の一番手前にある坂です。Yショップ関店がある前あたりです。
坂の手前には1番坂を示すお手製の看板がありました。
坂は手前は緩やかで奥に行くにつれて急になります。ただし、全体的に見るとそこまで急な坂ではなさそうです。見えている奥でクランクしています。
距離も大したことないので、自転車で登るのは大したことない坂です。坂の頂上から見ても坂はそこまで急ではありません。
坂の一番急そうな場所で簡易的に計測した角度は12度ほど。大体21%(100メートル進んで21メートルのぼる)というとでした。そうはいっても急坂です。
2番坂
2番坂は納豆製造工場の かじのや納豆の前にあります。坂の名前を示す看板は見当たりませんでした。
坂は1番坂と同様に最初はなだらか。途中で分岐があって左に進むと急坂が現れます。
傾斜の一番急そうな場所で測った傾斜角度は9度ほど。換算すると16%ほどでした。
3番坂
3番坂は入口に看板つき。ただ、坂というよりかは階段なので自転車では挑まず、勾配も測りませんでした。
5番坂
5番坂は和光大学の入口の前あたりにあります。坂道の路面には丸い滑り止めの溝が施され、見るからに勾配はきつそうです。
この坂は私の折畳自転車では5メートルほどでアウト。自転車の重心が後ろにあるので前輪が浮いて危険を感じました。
この坂道も距離は見えてる先まで。そこまで長くはないので、ちゃんとした自転車で体力があれば登りきれそうです。
上からの景色はこんな感じ。正面のマンションの高さと比べると4階分あるでしょうか。
坂の途中で簡易的に測った角度は16度、換算すると28%~29%ということになります。
降りるのも自転車では怖いので押して降りました。
6番坂
6番坂は大したことない坂です。入口から左に曲がります。取り分け急な場所もないので、上まで登ることができました。
簡易的に計測した角度は9度ほど、換算すると16%くらい。それでも急なのは変わり無さそうです。
7番坂
7番坂はあまり記憶にない坂。入口から右に曲がります。
入口に大きな看板はあるけれど、他の坂に比べると急な坂ではありません。
簡易的に測った角度は6度ほど、換算すると11%程度です。おそらく1番~10番のなかで一番緩やかな坂でしょう。
8番坂
8番坂は急です。坂に対して垂直に滑り止めの溝が入っています。
坂の入口にはプレート使用の「8」の数字が掲げられていました。落書きかデザインなのか、8が変な模様になっているけれど。
坂は見えているところまで。直線的でそこまで長くはありません。
登りきったところからの景色はこんな感じ。一番はじめが一番急なのかな。
坂の一部で簡易的に測った角度は19度、換算すると34%といったところ。見た目では5番坂よりは緩やかかと思ったがそうではありませんでした。
9番坂(急番坂)
9番坂も丸い滑り止めの舗装になっていました。初めは比較的なだらかな坂で、見えている先で右に分岐して急坂が現れます。左に行くと8番坂の上へ。
9番坂の看板は手作り風に「急番坂」。「きゅう」が掛けてます。
右分岐後の坂は斜面に垂直に滑り止めの溝がありました。坂はこの先右に曲がって頂上に着きます。もう少し進むとこの先の10番坂の頂上へ。
坂の入口には「急坂につき最徐行」の文字。まぁ、ここに来るのもほとんどが住民だと思いますが。
この坂の急そうな場所で簡易的に測った角度は18度ほど。8番坂とほとんど変わりません。32%ほど。
10番坂
最後の坂は谷戸の奥にある10番坂。坂の名前を示す看板は見当たりません。
入口ではそこまで急そうな坂には見えないが・・・
曲がると、この急坂です。あの、左右に階段付いてますけど?このくらいの傾斜の階段よく見るような。
坂の頂上を左へ行くと9番坂へ。
登りきったらこんな感じです。見てるだけでも転げ落ちそうな急坂です。自転車では勿論登りきることなど無理。体力ある人頑張ってください。
坂に登りきったところで、坂の上に住んでる方が車を発進させました。まさかこの坂を下るわけでは・・・と、どきどきと珍しいもの見たさで待ってみましたが、9番坂の方へ。さすがにこの坂を車で下るのは危険か。。。
坂の一部で簡易的に測った角度は22.5度ほど。大体41%です。
坂ファンと酷道(国道とは思えない国道のこと)ファンには有名な「暗峠(くらがりとうげ)」でも最大勾配が37%と言われているので、それを越えています。
最後に
というわけで、岡上の坂でおすすめなのは5番、8番、9番、10番。10番は自転車で登りきることはできるのでしょうか。
知らないところでまだまだ急坂はありそうなので調べてみようかな。名前が付いているととても良いんだけどね。
注:勾配の計測は簡易的な測定器で簡易的に測ったものです。道路の隅切りではなく本線上で測ってはいますが、坂の場所や鋪装によって角度の誤差が発生します。平均勾配や最大勾配の計測には精密な測量が必要です。坂にチャレンジする場合には、近隣への配慮や交通に注意してください。
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