府中市に「かなしい坂」という名前の坂がありました。
実に悲しそうな名前の坂です。
京王線の多磨霊園駅を出て、その前の道をそのまま南へ進むとあります。ちょうど東郷寺の北側です。
この坂は立川段丘の崖線が作り上げた坂の1つです。
どこにもありそうな坂で、大した勾配でもありません。まったく悲しそうではありません。名前の由来というのがこういうことでした。
要約すると、玉川上水を府中市の八幡下から堀はじめて作り始めたが、この辺りで水が染み込んで流れなかったため、役人が責任をおって処刑されたときに、悲しいと嘆いたから。ということ。
かなしい坂、ちょっと変わった由来かもしれませんが、なにか歴史を感じます。
いまは特に観光地でもなんでもありません。ただ案内板がある場所ですが、多摩の隠れスポットのひとつかもしれません。
撮影日:2015年3月10日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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