稲城市内で行われている多摩3・4・12号読売ランド線のうち、東京都施行区間の進捗を見てきました。
2016年3月1日に見に行き、3年ぶりの訪問です。ただし、その間何度もこの道は通ってます。
計画概要
多摩3・4・12号読売ランド線は稲城市で事業中の都市計画道路です。
京王相模原線交点付近~「グランドパーク京王よみうりランド」付近までは東京都が、それ以南は南山東部土地区画整理組合が施行しています。
東京都施行区間についても、稲城市に施行を委託しています。
基本データ
東京都施行区間の概要 | |
施行者 | 東京都(稲城市に委託) |
延長 | 550m |
幅員 | 16~18m |
事業期間 | 2016年2月26日~2026年3月31日 |
2021年3月16日現在 |
事業者サイト
南山東部土地区画整理組合施行区間の概要 | |
南山東部土地区画整理事業のページをご覧ください。 |
最近の発注状況
工事 | ||
発注年度 | 工事名称 | 受注者 |
2021年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路改良等工事(その1) | 南進開発株式会社 |
2021年度 | 多3・4・12号読売ランド線汚水管整備工事 | 南進開発株式会社 |
2022年度 | 多3・4・12号読売ランド線汚水管整備工事その2 | 南進開発株式会社 |
2022年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路改良等工事(その2) | 南進開発株式会社 |
2023年度 | 多3・4・12号読売ランド線汚水管整備工事その3 | 南進開発株式会社 |
2023年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路改良等工事(その4) | 南進開発株式会社 |
2024年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路改良等工事(その5) | 南進開発株式会社 |
2024年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路改良等工事(その6) | 南進開発株式会社 |
委託 | ||
発注年度 | 委託名称 | 受注者 |
※これ以前はすべてを情報収集していません | ||
2020年度 | 多3・4・12号読売ランド線下水道(汚水)詳細設計委託 | 地水開発株式会社 |
2020年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路擁壁詳細修正設計等委託 | 株式会社スタッド |
2021年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路擁壁設計委託 | 株式会社スタッド |
2022年度 | 一般都道稲城読売ランド前停車場線道路予備設計及び路線測量等委託 | 株式会社大輝 |
2023年度 | 一般都道稲城読売ランド前停車場線用地測量委託 | 株式会社大輝 |
2023年度 | 一般都道稲城読売ランド前停車場線電線共同溝予備設計委託 | 日本設計株式会社 多摩営業所 |
2024年度 | 多3・4・12号読売ランド線道路改良等工事(その6) | 株式会社建設技術コンサルタント 八王子営業所 |
最近のトピック
2021年9月6日追記
南山東部土地区画整理事業区域内について、9月27日月曜日6時に交通の切替えが行われました。
令和3年9月27日(月) 午前 6:00に読売ランド線が切替ります。 -スカイテラス南山
2024年1月9日追記
南山東部土地区画整理事業区域内について、2024年1月29日月曜日6時に交通の切替えが行われました。
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
この道路は交通量が多い割に歩道が無い場所もあり、以前から拡幅の要望が強い路線でした。本来は都道であり、東京都が整備する路線ですが、市議会録によると、
早期着手を願うのであれば、都が市に委託をして市が事務的なこと、工事的なもの、設計から監督まで全てやっていただければということで、東京都からこの事業をお受けして市が施工している
とのことで、事業は稲城市に委託されています。(施行者は東京都)
「事業のおしらせ」によると、2018年7月末時点での用地取得率は21.9%です。市議会録によると、2018年度末の用地取得率は60.5%を目指しているとしています(平成30年予算特別委員会建設環境分科会2018/3/19)。 平成31年市議会第一回定例会によると約58%となる見込みです。
南山東部土地区画整理事業については組合施行で行われていますが、2022年の事業完了を目指して工事が行われています。盛土も含めた整地完了は2021年を目指しているとしていて、道路もこれに合わせる計画のようです。
東京都施行区間の様子
北から南に向けて見ていきます。
京王相模原線との交差付近から事業区間になります。
京王相模原線の高架橋は道路計画を見越した設計になっていて、橋脚などは支障にならない模様です。
この交差点を左に行くと京王よみうりランド駅のロータリーへ向かいます。この交差点に信号機がないのが昔から不思議です。
道路事業区間はここから道なりにまっすぐ進みます。現道はここから急に狭くなります。
ここから左側(東側)の歩道が消滅し、右側(西側)歩道は用水路に板を敷いた歩道となります。
車道については30km/h制限となり、転回禁止になります。実際60km/hくらい出してる車がほとんどです。
この写真の右側は南山東部土地区画整理事業の事業地で、現在工事が行われています。
現在土地区画整理事業中です。もともと左の山際に「八雲神社」という神社があったらしく、プレハブでご神体(?)が移転されていました。
写真中央付近から左に向けて多摩7・4・5号東長沼矢野口線が組合施行で建設予定で、読売ランド線と合流予定です。
東長沼矢野口線は稲城大橋通りに繋がる計画です。開通は読売ランド線に合わせて2021年を目指しているとのこと。
この付近に、④で説明した東長沼矢野口線との交差点ができる予定です。
なおこの付近には、土地区画整理事業により計画容量約5,000トンの調整池が整備される予定です。(もうされているのかな?)
現道左側に用地取得した場所が見えます。
この付近はあまり市街地化しておらず、用地取得も早いペースで行われているように感じます。
道路計画地ではありませんが、盛土の状況をお見せしましょう。
ここにはもともと根方谷戸と呼ばれる谷戸がありましたが、土地区画整理事業により大きく盛土されました。
昨年はこのような感じでしたから、一気に工事が進みました。
少しずつ標高をあげていきます。この道路は通行量も多くバスも運行されています。
ぐねぐねとカーブが続きます。写真右側にはグランドパーク京王よみうりランドというマンションがあります。
ここにあった「森の中コンティ―ナ」という喫茶(?)は立ち退くことを知らせる貼り紙がありました。
この付近で東京都施行区間が終わり、この先は土地区画整理事業により施行される区間となります。
土地区画整理組合施行区間の様子
⑫の先の土地区画整理施行区間の様子も少しだけ載せておきます。土地区画整理事業地はなかなか立ち入ることができず、様子が確認できません。
土地区画整理事業地に入ると直ぐにトンネルになります。上図で示したように、ぐるっとループを描くような形になる計画です。
トンネルは2019年2月15日午前に貫通式が行われました。私が2018年12月末に見に来た時にはこっち側に穴は見えなかったんですけどね。
この先の現道区間は盛土される計画で、現道はいずれ廃止されます。
この付近も盛土されます。
この先にはヘアピンカーブがあり、写真上の方にあるのが折り返した道路です。歩道もこの先なくなります。
ここが盛土されるとは想像しがたいですね。もう少し工事の工程とか公表して欲しいなぁ。
土地区画整理事業については定期的に記録しており、また今度様子を見に来ようと思います。
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