町田市の金森地区で事業が行われている町田3・4・34号本町田金森線(金森)ですが、実質的に開通したとの情報を聞き、見に行きました。
2月28日追記
2019年2月22日10時に正式に交通開放されました。
事業概要
この事業は完了しています。
町田3・4・34号本町田金森線は町田市本町田から町田市金森に至る延長約4,240mの都市計画道路です。このうち上記で示す金森二丁目、三丁目地内で道路を新設する事業を行っていました。
この事業は2010年2月8日に事業認可を得て町田市が施行者となり事業を進めていたもので、延長は約360m、幅員16m2車線です。2019年2月22日10時に正式に交通開放がなされ完成しました。
この道路の完成により、町田街道と(通称)藤沢街道が結ばれました。
施行者 | 町田市 |
延長 | 約360m |
幅員 | 16m |
事業施行期間 | 2010年2月8日~2019年3月31日 |
交通開放 | 2019年2月22日10時 |
2020年7月3日現在 |
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
全体の状況(2月17日撮影)
撮影位置はこの通りです。
2018年6月中旬ごろより、2019年2月上旬までの予定で、株式会社石井工務店が施工者とする「都市計画道路3・4・34号線(金森)道路築造工事(その2)」の工事が行われていました。
工事はおおむね終了したようで、工事車両などはありませんでした。ただし、工事の看板は残っていました。
●実質開通
さて、このブログ記事タイトルを「実質開通」としましたが、実質というのに少々問題があります。
これからご覧いただくように、道路はほぼ完成していて2車線で通行が可能な状態となっています。しかし、信号機が未稼働であったり、道路標識が未設置だったたりと、道路としては未完成な状態です。
この道路の場所にはもともと狭い生活道路が存在し、その道路を広げるような形のため、沿道アクセスなどのために道を開けている状態と思われます。ただ、誰でも通れるのは確かです。
市から交通開放のお知らせなどは2月17日現在なく、正式な開通がいつなのかわかりません。個人的には2月15日付の市の広報でお知らせがあるものだと予想していたのですが、ありませんでしたね。
この道を行くと金森図書館へと繋がります。2005年に開通した道です。
今回の新道開通に合わせて、右折レーンが新たに設置されました。
さて、新道であるこちら側に向く信号機は手前の1機にカバーが被せられているのがわかります。また、奥の信号機にも「自転車専用」の標識があり、手前には一時停止の標識が設置されています。
これらのものは新道開通前からあったもので、本来ならば自転車専用と一時停止は撤去しなければなりませんが、2月17日現在撤去されていません。
こうであれば、「自転車専用」の信号機は従わなくてもいいような気もしますよね。実際に赤現示中に停止線を出ようとしている車を見かけました。間違ってはいない気もするものの、信号無視と同じくらい危険だと思います。
というか警察ちゃんとしないと・・・
こうした交通管理者と道路管理者のちぐはぐは以前にも見かけましたが、しっかりして欲しいものです。
「自転車専用」信号機
この「自転車専用」は東京都独特のものだと思います。遠くの県は知りませんが神奈川県ではまず見ません。
「自転車専用」の信号機は、丁字路の道路が無い方に向けて設置されているものでした。自転車は2段階右折をしなければならないために設置されているものと思われます。これは数年前まで一部の交差点に設置され、こうした信号機にはほぼ必ず「自転車専用」の標識が付けられていました。
しかし、1年か2年ほど前からその運用が変わりました。
自転車用信号機が設置されていなかった丁字路にも信号機が設置されたのが大きな変化です。
また、原則として「自転車専用」の標識は撤去されましたが、丁字路に駐車場出口がある場合や、一方通行の入口がある場合、ごく細い道(一時停止標識で運用)がある場合には「自転車専用」の標識が付いています。
ただし、例外はいくつもあり謎も多いです。
※私の想像も含みます。
交差する町田街道の交差点全体の舗装もきれいになりました。
交差点部分に街路灯も新設されています。
町田街道は右折レーンがなく渋滞など発生しないかなと見ていましたが、右折車はそんなにいないので大丈夫そうでした。
幅員16mで標準的な構造です。
このような構造が続きます。
今回開通区間には交差点付近を除き、自転車専用レーンが設置されました。金森図書館方面にも設置されているものです。
本来ならば自転車専用レーンの標識も設置されているはずですが、2月17日現在設置されていません。また、自転車専用レーンがガードパイプで区切られ、未供用の状態であることがわかります。
歩道と車道の間には一部を除き防護柵が設置されました。グレーっぽい茶色が採用されています。
電線共同溝も整備され無電柱化しました。
また、植栽も施されています。高木のみの設置です。
縁石はセミフラット型が採用されています。最近の道路では普通のことです。
排水溝は縦にスリットが入った細いタイプが採用されています。自転車にとっては優しいものではないでしょうか。
街路灯はもちろんLEDが採用されています。街路灯の根元が保護材でくるまれていたため、「消えないまちだ君」が採用されたかどうかは確認できませんでした。
町田市の街路灯といえば、つい先週、町田市内にあるLED化されていない街路灯約27,000灯、公園灯1,500灯を2021年3月末までにすべてLED化することが公表されました。近隣市でもすべて一斉にLED化する流れが出ています。
新道の中央よりやや北側に横断歩道が新設されました。
ただ、現在のところ道路標識は無く少々危険な状態です。
道路事業前からあった道路が左へ蛇行していた関係で、この付近は道路がやや広くなっています。
都道56号線56にぶつかって事業区間が終了します。この先への延伸計画はありません。
交差点には信号機が設置されましたが、2月17日現在稼働していませんでした。
道路はまっすぐで起伏があります。
都道56号線側には右折レーンは設置されませんでした。もともと道幅は広いので右折車がいても普通車程度なら横を通り抜けられそうです。
撮影日:2019年2月17日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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