市川大門駅からはいよいよ目的地「天井川」を目指します。
市川大門駅はこのような重厚なつくりで、特急も停車する駅です。そこまで利用者はいなく、駅前も静かな普通の駅でした。
市川大門駅から南へ向かいます。
どうでしょう、川に向かっているのに登っていきます。
そもそも「天井川」とはなんなのか。
一言でいうと「川底がまわりの土地よりも高い川」を天井川といいます。
治水のために堤防を造ると川底に土砂が溜まり、川底が上昇します。そうすると洪水の危険性が高まるためさらに堤防を高くします。さらに土砂が溜まり川底が上昇します。さらに堤防を高くして……と続いて、天井川が形成されます。
以前は滋賀県草津の天井川が有名でしたが、危険ということで川が付け替えられていますね。
目的地に到着。「印川」といいます。この辺りは山から平地に出てきた部分です。
まだ川底ととなりの平地が同じくらいの高さでしょうか。天井川かというと微妙なくらいです。堤防がやたら高いことがわかります。
ここから下流に向かって歩いていきます。
下流に向かうと、徐々に川底が平地よりも高くなって行きます。この辺りは完全に「天井川」と言えるでしょう。
ここで一旦堤防から降りてみます。
県道4号線は印川の下をくぐっていきます。
高田隧道というようで、昭和8年1月竣工と書かれた銘板が掲げられていました。
河川をくぐるトンネルというのは、天井川とわかりやすい構造物です。
並行する身延線もトンネルで印川をくぐって行きます。
再び印川の堤防に戻ります。
下流部では河川に重機が入って工事をしていました。工事内容が書いてなかったのですが、川底の土砂を取り除いているように見えました。いまでもなお天井川として成長しているのかもしれません。
やがて笛吹川の河川敷に入ります。ここで別の小さい川を越えていきます。
そして笛吹川に合流。もうここでは印川に水は流れていませんでした。
ここから富士川大橋を渡って笛吹川・釜無川の右岸に向かいます。このあたりも別の天井川があって、河川どうしの交差がすごいのですが、現地ではよく実感できませんでした。航空写真で見ると凄いです。
そして三郡東橋などを渡って市川大門駅に戻ります。
印川で時間を使いすぎて電車に間に合わなそうになったので走りました。
なんとか電車の発車時間前に市川大門駅に到着。間に合いました。
身延線
市川大門駅(14:29)
[3631G 普通 甲府行き]
甲府駅(15:16)
途中下車しお菓子購入
中央本線
甲府駅(15:38)
[552M 普通 高尾行き]
高尾駅(17:08)
セミクロスシート車両でした。
中央線
高尾駅(17:12)
[1766T 快速 東京行き]
立川駅(17:30)
南武線
立川駅(17:44)
[1736F 各駅停車 川崎行き]
稲城長沼駅(18:03)
1日目終了。
撮影日:2018年3月2日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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