稲城市、多摩市、八王子市、町田市にまたがる多摩ニュータウンでは、1971年の入居開始から半世紀が過ぎ、少しずつ再生の動きが進んでいます。
このうち、17住区にあたる多摩市愛宕・東寺方・和田の地区内にある都営多摩ニュータウン東寺方団地、都営多摩ニュータウン和田団地の一部で解体工事が始まりました。
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多摩ニュータウン再生について
東寺方団地・和田団地の一部で解体開始
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多摩ニュータウンの17住区(多摩市愛宕・東寺方・和田・八王子市鹿島)、18住区(八王子市松が谷・山王下)では、老朽化した都営住宅の建替えが進められています。
すでに都営多摩ニュータウン中沢一丁目団地、都営多摩ニュータウン愛宕四丁目団地が竣工し、それぞれ入居が行われています。これらの新しい団地は、建替え対象の団地住人を移転しながらすすめられていて、退去が済んだ都営多摩ニュータウン東寺方団地と都営多摩ニュータウン和田団地の一部で解体工事が始まりました。
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都営住宅の解体は東京都住宅供給公社の発注で行われ、2024年10月9日に2つの工事が開札されました。
東寺方団地では「都営多摩ニュータウン東寺方団地除去工事」を株式会社泰正が、和田団地の一部では「都営多摩ニュータウン和田団地(3-1-9号棟)除去工事」を株式会社テクノエコがそれぞれ施工しています。
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都営多摩ニュータウン東寺方団地では、敷地を囲むようにフラットパネルで囲われていて、中では建物の細かい部材の搬出を始めていました。
都営多摩ニュータウン和田団地の一部でも仮囲いがされていて、なかでは電線の撤去などがされていました。
入札情報では詳しい工事内容がわからないのですが、3-4-9号棟以外は別発注予定なのでしょうか?
解体後の敷地には、都営多摩ニュータウン東寺方三丁目団地、都営多摩ニュータウン和田三丁目団地がそれぞれ建設予定です。
入札情報サービスによると、既に下記の設計業務が東京都から発注されています。
「都営中高層住宅多摩ニュータウン和田三丁目団地・東寺方三丁目団地基本設計」株式会社中川都市建築設計
「都営中高層住宅多摩ニュータウン和田三丁目団地・東寺方三丁目団地実施設計」株式会社中川都市建築設計
「都営多摩ニュータウン和田三丁目団地・東寺方三丁目団地敷地造成詳細設計」株式会社エーシーイー
「都営多摩ニュータウン和田三丁目団地・東寺方三丁目団地道路及び下水道詳細設計」株式会社エーシーイー
諏訪団地の建替えも進む
諏訪四丁目団地
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建築工事は徐々に完成に近づいているようで、その他畳、浴槽、電気、水道などの設備工事も並行して行われています。
一方で、団地内道路や駐車場などを整備する土木工事「都営住宅3H-112西及び4H-109・110・111西(多摩市諏訪四丁目)整備工事」は2025年2月17日に開札されましたが不調に終わっています。
UR諏訪団地
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多摩児童相談所隣接地で行われているUR賃貸住宅の建替えでも、建築工事が進み、足場が取れています。
ここはもともと2-1-2、2-1-3号棟があった土地で、諏訪団地Ⅰ期先工区として建設されているものです。施工は長谷工コーポレーションが行っています。
建通新聞等の記事によると、2-3-1号棟~2-3-4号棟が対象となる模様です。
東永山小学校跡地の建築工事は再入札
旧東永山小学校跡地で予定されているUR賃貸住宅の新築工事は、2024年に入札が不調となりました。
やり直しの入札が2025年2月21日に公告され、第1住宅については6月9日に、第2住宅については6月13日に開札予定です。
そういえば
こうした多摩ニュータウンの再生が進められていることについて広報するため、2024年6月19日、グリナード永山5階に「多摩ニュータウンまちづくりステーション」が開設されました。
ただ、グリナード永山の構造上、人が多く往来するのは吹抜けのエスカレーターが通じている4階までで、5階の医療フロアには目的がある人しか来ません。なんでそんなところに作ったかな・・・という感じと、展示物がネットで検索して出てくる方針しかないなど、正直しょぼいです。それに平日しか開いてません。
職員も常駐していると聞き、今後の建替え手順とか知りたくて伺ったのですが、基本都営住宅のことしかわからず、しかも細かいことは本庁に聞いてくれ(聞くまで本庁の部署教えてくれず)、ものによっては情報公開請求になる、URのことはわからないと、なんのためのステーションなんだという印象。
地元都議のご機嫌取りで開設したのかなと思ってしまいました。
撮影日:2025年2月11日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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