東急新横浜線の新綱島駅付近で整備が行われていた横浜国際港都建設計画道路3・4・55号綱島東線が、2023年12月22日14時に交通開放されました。
新綱島駅周辺地区土地区画整理事業と新綱島駅前地区第一種市街地再開発事業により整備が行われていたもので、2023年3月の新綱島駅開業後も地上道路の工事が続けられてきました。
明日23日始発からは、綱島駅前に発着する一部バス路線が、綱島東線上のバス停に移設に移設される予定です。
※綱島駅東駅前地区第一種市街地再開発事業は2023年12月22日現在未認可。2023年10月都決済み。
※一部通路は今回の交通開放前から通行できました。
事業概要
新綱島駅周辺地区土地区画整理事業
新綱島駅周辺地区土地区画整理事業は東急新横浜線新綱島駅(仮称)周辺で行われている土地区画整理事業です。
施行者は横浜市、面積約2.7haで、都市計画道路綱島東線、綱島日吉線などが整備される計画です。
施行者 | 横浜市 |
施行面積 | 約2.7ha |
施行地区 | 港北区綱島東一丁目及び二丁目の各一部 |
事業施行期間 | 2016年度から2023年度 |
2020年12月10日現在 |
新綱島駅前地区第一種市街地再開発事業
新綱島駅前地区第一種市街地再開発事業は東急新横浜線新綱島駅(仮称)周辺で行われている市街地再開発事業です。
新綱島駅周辺地区土地区画整理事業と一体で事業が行われ、新駅の設置とともに土地の合理的かつ健全な高度利用を推進し、綱島駅東口周辺地区の課題の解消を図ります。
施行者 | 新綱島駅前地区市街地再開発組合 |
施行面積 | 約0.6ha |
主要用途 | 商業施設、業務施設、公益施設、都市型住宅 |
都市計画決定 | 2016年9月5日 |
組合設立認可 | 2018年11月15日 |
施行期間 | 2018年11月15日~2024年3月31日 |
2020年12月10日現在 |
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開通時の様子
当日は周辺道路も含めて区画線の設置や、信号機の移設作業が行われていました。
お昼を過ぎると横浜市職員や工事関係者が集まり始め、14時前にバリケードを撤去し、14時ちょうどに交通開放されました。
警察車両や道路管理車両による先導は行われず、非常にしれっとした交通開放となりました。
道路北側からの一番乗りは、自転車に乗った半袖の小学生たちでした。
南側からの一番乗りは軽トラでした。関係者なのかは謎。
ガラスに張り紙してましたが、道路交通法第55条第2項違反の疑いありですね。
その後5分ほど一般車両の通過はなく、しばらくして通ったのはホンダN-BOXでした。
当日1時間ほど見ていましたが自動車の通行は少なかったです。交通広場機能がメインの短い道路なので、今後も一般車両の交通量は比較的少ないのではないかと思われます。
開通区間の様子
引き続き工事が行われているため、交通規制や形態が変更となる可能性があります。
開通した道路は2車線で、ほぼ全線で両側にバスやタクシーの乗降場が設けられています。
南端及び北端の交差点には信号機は設けられませんでした。優先道路が明らかであるためか、一時停止の標識も設置されていません。神奈川県公安委員会は結構省略しがちですが、しっかり止まらせるために駅前のこういう場所には必要だと私は思います。
区域を定めて30km/h規制と駐車禁止規制が行われています。
電線共同溝が整備されているようですが、現在は電柱が建てられています。
バス乗り場は5箇所設けられました。(詳細の乗り場はこのページ下部)
バスベイ部分は半たわみ性舗装です。
道路中央には門型車線分離標が設置され、歩行者の乱横断を防止しています。
現地の張り紙によると、今後バス停部分に上屋とベンチを設置する予定とのことです。
道路中間地点付近には横断歩道が設けられています。
東側バス乗り場(1~3番乗り場)に行く際のメインで通る横断歩道となりそうです。
開通区間北側の東側車線にタクシー乗り場が3桝設けられています。
タクシープールのような待機スペースはないため、どのように客待ちするか、綱島駅前乗り場とどう住み分けするか気になるところです。
この日はタクシー関係者も現地にいて、わざわざ呼んで待機させていたみたいですね。
再開発ビルの北側には、綱島街道と新設道路を繋ぐ歩道が整備され、同時にこれも開放されました。
ただし、この通路先の綱島街道を横断する横断歩道は廃止されたため、前後の信号まで迂回する必要があります。
一部バス路線のバス停移設へ
開通の翌日23日始発から、綱島駅を発着する5番~7番乗り場の路線バスが、綱島東線上のバス停に移設されます。1番~4番の綱島駅西側方面から出入りする路線はそのまま残る予定です。
綱島駅のバス停は高架下にあり、誘導員が複数名ついて誘導を行っていました。
駅前の歩道の区別がない道路を通っていて危険だったほか、交通混雑が発生していました。
特に7番乗り場は不思議な位置にバス停があり危険な状態が続いていました。
新綱島駅前地区の再開発ビル
新綱島駅前地区第一種市街地再開発事業により建設された複合再開発建物のうち、低層の商業施設部分は「新綱島スクエア」と名付けられ、12月6日から順次開業しました。一部施設は年明け~春頃に掛けて順次開業予定です。
新綱島駅に直結する通路も設けられ、地上に出ずに施設に行くことが可能です。
新綱島スクエアの2階部分には東急ストアがオープンしています。ちょっと閑散としてましたが。
新綱島スクエアの地下入口部分や2階出入口部分、搬入口などには超音波を発する動物避けがあるようで、非常に不快な音がします。やめてほしい・・・
新綱島スクエアの綱島街道側にも出入口が設けられ、2階部分にも出入口が設けられています。
将来的に綱島街道を跨ぐデッキが設けられ、綱島駅側で行われる予定の再開発ビルと繋がる計画です。
デッキは綱島駅側に延伸できる構造で準備されています。
綱島街道も拡幅・綱島駅東側も再開発へ
綱島を南北に貫く綱島街道も土地区画整理事業と市街地再開発事業により拡幅されました。現状は2車線です。
綱島駅東口駅前地区でも、住宅供給公社を施行者とする再開発事業が行われる予定です。
今後大きく変化していきそうです。
撮影日:2023年12月17日、22日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
コメント
いつも取材ありがとうございます。道路というよりもバス発着場だからこの幅員でしたか。
しかしドレッセ側に横浜市営バスと臨港バスが引っ越して、東急バスがそのままというのも不思議ですね。横浜市の綱島駅東口駅前地区市街地再開発事業で本設のバスターミナルでも作るのかと思いきや、計画にはそんなもの無いようで。綱島街道のペデストリアンデッキ下も普通の片側2車線ですし、変ですね。現バスターミナルを退かさなければ老朽化する綱島駅には手を付けられませんが、東急バスは一体どこへ?
現バスターミナルの東側が開発区域から外れていますが、もしかするとここを東急がさらにやるということでしょうか?
などなど考えていたら謎が増えてしまいました。笑
道路というよりも交通広場機能がメインの道路ですね。
綱島駅東口駅前地区の再開発がもう少し早く始まっていれば、新綱島側とより一体的な再開発ができ交通広場も統一できたような感じはしなくもないです。
綱島駅側に残る路線はいずれも駅の西側に発着する路線なので、今のところの方がいいのだと思います。発着本数が減る分、バック入庫せず路上で乗降ができるようになったりするんですかね。
今までも降雪や大雨、鉄道事故などでバスダイヤが大混乱すると、バック入庫せず路上で乗車することがありました。恐らく狭いターミナルに乗車待ち客が溢れることを避ける措置と思われます。むしろ今回の引越しで空いたスペースを、従来ゼロだったバス待機場所として活用できれば、ダイヤ混乱時の対応に柔軟性が生まれて利便性が上がる可能性は大だと思いました。
路線バスの表に記載されている鶴03系統は、横浜駅西口行きではなく、鶴見駅西口行きですよ。
https://www.city.yokohama.lg.jp/kotsu/bus/oshirase/default20231109.files/0104_20231115.pdf
修正いたしました。ありがとうございます。