新宿区で事業が行われている環状第3号線(薬王寺町)の進捗状況を見てきました。約3年半ぶりの訪問です。
4車線化に向けて工事が行われており、都のサイトによると2021年4月1日現在の用地取得率は99%です。
事業概要
環状第3号線は中央区勝どき二丁目から江東区辰巳二丁目に至る延長約26,700mの都市計画道路です。このうち、上記で示す区間では、道路を拡幅する事業が行われています。
事業区間はは市谷仲之町交差点から市谷柳町交差点に至る延長約400mの区間です。2003年1月10日に事業認可を得て東京都が事業を行っています。幅員は27mで、車道は4車線となる見込みです。
施行者 | 東京都 |
延長 | 約400m |
幅員 | 27m |
事業施行期間 | 2003年1月10日~2025年3月31日 |
2021年12月10日現在 |
2022年10月26日追記
2022年11月9日(水)15時ごろに4車線化されます。
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
写真等
撮影位置はこの通りです。
この交差点から先が事業区です。
これより南側は4車線となっていますが、北側の弁天町交差点までの区間は2車線となっており、ボトルネックになっています。
この市谷仲之町交差点では、2021年3月20日に交差点の切替えが行われました。
これまで女子医大通りとDNP方面に至る道路で1つの交差点としていましたが、これを分離しました。
この切替えにより、青山方面(外回り)からDNP方面に右折ができなくなりました。
将来的にも中央分離帯が設置されることにより、DNP方面への出入りは内回りのみとなります。
中央線には置きガードレールが設置されていたほか、ポストコーンによって進路が制限されていました。
おまけ
今回取り上げる道路整備とは直接関係はありませんが、市谷仲之町交差点手前には、黄色矢羽根の道路標示が設置されました。
進路変更禁止の黄色実線を予告する法定外標示で、警視庁が2021年4月より本格導入したものです。
市谷仲之町交差点~市谷柳町交差点付近では、車道を西側に寄せて工事が進められています。
現在行われている工事は、「街路築造工事(2三-環3薬王寺)」で、2022年2月下旬までの予定で、大林道路株式会社が施工しています。
情報公開されている工事設計書(図面)によると、今回の工事は、道路の東側を主に施工するようで、今回の工事でおおむね完成形に近い形になるようです。ただ、区画線の施工が含まれていなかったりと、この工事で4車線化するかどうかは不明です。
また、東京都の工事では、歩道の舗装や植栽を拡幅後に施工することも多いので、完全な完成形となるのはしばらく先になりそうです。
このほか、「街路築造工事のうち道路照明設置工事(3三-環3薬王寺)」も行われています。
道路照明を撤去・設置するもので、2022年2月上旬までの予定で、山美津電器株式会社が施工しています。
2018年に来た際には、市谷柳町交差点南側で車道が東側に遷移していたと思いますが、現在はずっと西側にありました。
既に車道舗装の表層以外の部分の施工が完了している場所も見られました。場所によっては、中央分離帯の縁石等の整備も進んでいます。
車道が西側に寄せられたことにより、市谷柳町交差点には右折レーンが新設されました。その結果、従来は8時~20時は右折禁止だったものが、終日右折可能になっています。
今回の工事では、市谷柳町交差点の北側も範囲に含まれており、車道部分の暫定整備がなされる模様です。
なお、市谷柳町交差点より北側は、厳密には別事業となっており、環状第3号線(弁天町)として4車線化が行われています。
撮影日:2021年10月22日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(500)
コメント
外苑東通りも、もうすぐ完成ですね、市谷柳町交差点付近が日本で一番排気ガスが溜まると言われた時期があり、その解決案として交差する大久保通り側に2段階式信号機を設置してた程です、初見で訪れると何も無い所に信号機が有る為に驚きました
計画から拡幅工事が進んだのは東日本地震直後に沿線に住んでいた在日外国人が一斉に帰国した為に用地買収が容易になったのと、オリンピックが決まったのが大きかったですね
入札不調の影響で、当初3月末頃の拡幅予定だったものが遅れています。