再築された旧国立駅舎を見てきた

今年春に再築完成した旧国立駅舎を見てきました。

旧駅舎は、箱根土地株式会社(現:株式会社プリンスホテル)が国立学園都市を開発する際に、請願駅として建築したものです。その後、中央線の連続立体交差事業に伴い取り壊されることになりますが、国立市が市指定有形文化財として指定し、解体した部材は保管されました。解体前は都内で2番目に古い木造駅舎であったと言われています。

再築には賛否いろいろあったと記憶していますが、こうして再築したわけです。

こちらが入口です。

この庇部分の柱には1900年頃のイギリスやドイツ製の古いレールが使用されているとのことで、その刻印も見られました。

再築された旧駅舎は現在は駅の機能としては使われておらず、展示スペースや休憩スペースとして利用されています。国立駅を利用する人がここを通る必要ありません。

内部はこのような感じで、ベンチなどが設置されていました。

この駅舎が現役末期のころは右側にも増築拡張されていたかと思いますが、そのあたりはカットされています。

出札窓口はこのように整備されています。末期のころは券売機などがあったような気がしますが、開業当初はこのような姿だったのでしょうか。

この裏側のスペースは「まち案内室」や展示室として利用されています。

改札口はこのようになっています。

裏側から見るとこんな感じ。

この記事を書くにあたって、旧駅舎の末期はどんな感じだったかなぁとネットでいろいろ調べていたんですが、あまり写真がヒットしないんですね。旧駅舎の使用を終了したのは14年前なのでそんなに古くはなく、写真を撮っていた人もそこそこいると思うんですが、記録をしないと歴史の中に埋もれていくのかなぁと考えてしまいました。

撮影日:2020年7月2日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

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