世田谷町田線(上麻生)の拡幅と現況[2016/3]

川崎3・4・4号世田谷町田線(上麻生工区)の進捗状況を見て来ました。

事業概要は下記をご覧ください。

事業概要

川崎3・4・4号世田谷町田線多摩川の多摩水道橋から町田市境に至る都市計画道路です。すべての区間で現道があり、津久井道と呼ばれています。

このうち柿生駅付近では上麻生工区として道路の拡幅が行われています。

道路は幅20m4車線に拡幅される予定です。

事業はⅠ期Ⅱ期に分けられており、それぞれ事業開始時期が異なります。

基本データ

Ⅰ期
施行者 川崎市
延長 約340m
幅員 20m
区域変更告示 2009年1月26日
2020年4月22日現在
Ⅱ期
施行者 川崎市
延長 約430m
幅員 20m
事業期間 2019年1月25日~2026年3月31日
2020年4月22日現在

最近の発注状況

工事
発注年度 工事名称 受注者 当初契約額(税
※これ以前は情報収集していません
2022年度 麻生区内都市計画道路世田谷町田線道路築造(その4)工事 加藤・清生共同企業体 187,730,000円
2022年度  麻生区内都市計画道路世田谷町田線予定地整備工事 株式会社大隅興業
2023年度 都市計画道路世田谷町田線(上麻生Ⅱ期工区)上麻生交差点暫定整備工事 株式会社吉孝土建 31,890,000円
2024年度 麻生区内都市計画道路世田谷町田線道路築造(その5)工事 麻生建設株式会社 113,330,000円
2024年度 麻生区内都市計画道路世田谷町田線道路築造(その6)工事 三秀・矢島共同企業体 279,940,000円
委託
発注年度 委託名称 受注者 当初契約額(税
※これ以前は情報収集していません
2021年度 麻生区内都市計画道路世田谷町田線(暫定整備)道路詳細設計委託 株式会社 綜合技術コンサルタント 東京支社 6,444,000円
2024年度 麻生区内都市計画道路世田谷町田線(上麻生Ⅱ期工区)道路詳細設計委託 日本設計 株式会社 川崎営業所 63,296,000円
この表の注意事項
データ収集期間:工事2020年度~、委託2020年度~(それ以前は収集していません)
※委託は工事関連業務委託のみです。物品は含みません。
最終更新日:2025年11月20日

自治体等が運営する入札情報サービスなどをもとに情報を収集しています。見落とし等をする可能性があり、すべての契約を網羅しているとは限りません。特に普段とは異なる名称法則で発注されている場合は見落としが発生しがちです。また、入札後随時更新することは労力がかかりすぎて不可能であるため、データ収集開始日以前及び最終更新日以降の情報は掲載できていません
契約額は入札情報サービス記載の当初契約額です。契約変更等があったとしても対応していません。記載がないものは情報収集していません。
発注年度は入札日を基準としています。工事や業務は複数年にまたがる場合があります。
次の委託・工事は原則掲載しません。
・入札情報サービスに掲載されない契約(特命随契、少額随契、見積合わせ、オープンカウンター方式による契約など)
・用地の管理工事
・維持・修繕等の単価契約価契約
・入札不調や取り下げられた案件(公表する一部自治体除く)
・占用企業者による工事(下水道・水道・ガス等)
・物件補償や土地鑑定
・積算照査や発注者支援業務
など

写真等

川崎市と町田市の市境(都県境)

交差点の奥から川崎市で、手前は町田市となります。右側には小田急線が平行して走っています。
この付近は2車線になっていて、歩道は狭く、この交差点も右折レーンがありません。

町田市側は、鶴川駅東口交差点まで、都市計画道路の整備方針(第三次事業化計画)で優先整備路線に位置付けられており、今月にも公表される第四次事業化計画の優先整備路線にも位置付けられる見通しとなっています。町田市側は幅20m2車線で拡幅する見通しです。

上麻生交差点

主要地方道である県道3号線と、同じく主要地方道である県道12号横浜上麻生線(川崎3・5・14号野川柿生線)が交わる主要な交差点です。
横浜上麻生線は東名高速道路の横浜青葉インターにも繋がります。

この交差点も町田市側には右折レーンがなく、横浜上麻生線にも1レーンしかないため、渋滞のもとになっていて、川崎市でも対策を急いでいるようです。

障害となっている川崎市道361号線

川崎市道361号線はこの坂の上の住宅地に繋がる唯一の道で、世田谷町田線をつくると、この坂道を除去しなくてはならないため、障害となっています。

世田谷町田線に面している部分が急勾配になっていて、この場所で道を付け替えるのは困難だそうで、上の住宅地で町田市側の住宅地に接続する代替道路を検討しているそうです。しかし、2015年(平成27年)3月には町田市側の町会から受け入れられないとの回答があり、話し合いがうまくいっていないようで、川崎市は市内での代替を検討しているそうです。

横浜上麻生線(野川柿生線)を望む

この付近は小田急線や河川を越える柿生陸橋になっています。
柿生陸橋は1964年(昭和39年)架橋の、できてから50年以上が経つ古い橋で老朽化が深刻化しているそうです。鶴川駅東口にも川崎市管理の岡上跨線橋があり、それも1969年(昭和44年)架橋で老朽化しています。

柿生陸橋は現状、幅7mの2車線で歩道なしであり、川崎市では上麻生交差点から約400mの区間を幅員18~26mに拡幅する計画です(野川柿生線麻生陸橋工区)。
2014年(平成26年)に概略設計をするなど、準備を進めています。

世田谷町田線を柿生駅方面へ望む

この付近は大きな動きは見られません。信号機が多く車の流れはいいとは言えない状況です。

自転車で走る場合、基本車道を走ることにはなっていますが、非常に危険なのでやめた方が良さそうです。走ってみて身の危険を感じました。かといって、歩道も狭いので、降りたりするのがよさそうです。

柿生駅北口付近より新百合ヶ丘方面を望む

ここからは事業化しています。

柿生交差点付近

暫定的ではありますが、この付近が優先的に拡幅されました。左へ曲がると県道138号線で、そちらも若干拡幅されています。ここも渋滞の根元でしたが、それなりに効果が出ているかもしれません。

片平2丁目付近

ここで上麻生工区は終わり、ここから北側は片平工区になります。片平工区の方が先に事業化されています。

撮影日:2016年3月3日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

  1. きんちゃん より:

    昔からたまに通っていましたが、ここ10年は毎週末にクルマで通過、上麻生交差点の渋滞で辟易しているものです。
    何故こんなに酷い渋滞が放置されているのか、うまく調べられず困っておりましたところ、こちらのページを見つけました。
    わかりやすく画像付きで現況を伝えてくださり、ありがとうございます。
    進捗がありましたら、またアップくださいますと助かります(^ ^)

  2. 管理人 yunomi-chawan より:

    ありがとうございます。
    既にご覧になっているかもしれませんが、この路線についても順次更新しておりますので、ご覧くださいませ。
    https://urban-development.jp/tag/setagayamachida_kamiasao/

    上麻生交差点については10年くらいはかかりそうな気がしますね。私もよく通るので、町田市金井あたりから延々と続く渋滞にはもううんざりです・・・

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