栃木県宇都宮市及び芳賀郡芳賀町で事業が行われている宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線(芳賀・宇都宮LRT)の進捗状況を見てきました。
2021年6月以来の訪問です。この時には用地取得が行われているのか怪しい場所も多かったですが、あっという間に軌道まで敷き終わっていて驚きました。
今回も3回に分けて掲載します。
今回の記事と他の区間
この記事では宇都宮駅東口停留場~宇都宮大学陽東キャンパス停留場間を掲載します。
写真等
宇都宮駅東口停留場付近
JR線の宇都宮駅東口すぐの場所には、ライトキューブ宇都宮(宇都宮駅東口交流拠点施設)が、2022年11月30日に開業しました。最大2000人収容する大ホールなどが備わっています。
隣接地には、コジマ×ビックカメラやヨークベニマルが入居する宇都宮テラスが開業しています。
屋外に大きな階段があり、建物と広場が一体化しているような印象を受けます。
その一角にあるのが宇都宮駅東口停留場です。現時点での終着です。※ここからJR線西口方面へ延伸する計画があります。
1面2線の島式ホームで、ホームの奥には車止めが設置されています。
見ての通りほとんど完成形になっていて、既に試運転車両が入線しています。
停留場の看板類は黄っぽい色と黒っぽい色で統一されています。
停留場ごとに「個性化シート」(デザインシート)で地域の特色などを表現する予定とのことです。
停留場のベンチには、地元の特産でもある大谷石を使用したベンチも設置されています。
ベンチには、寄附者の名前とメッセージを刻んだ開業記念プレートが取り付けられるとのことです。
大谷石って新品だとこんなにきれいなのね・・・
軌道は広場を曲がり、東へ進んで行きます。
軌道と広場の間にはボラードとチェーンでのみ区切られています。
全体的に淡い色で統一されていますが、これだと弱視や色覚の弱い人には判別しにくいのではないかと疑問に思います。
今回ちょっと「大丈夫かな?」と気になったのが、宇都宮駅東口停留場すぐの横断部分です。
点字ブロックの配置形状、色、方向、種類すべてに不満があるのですが、割愛。事故がないといいですね。
私ならこうするかなぁ・・・
(線状は1列でもいいかもと、エスコートゾーンはもっと白くしたかった)
2022年11月19日0時過ぎの試運転中に脱線した跡は今も残っていました。今後カントの修正などが行われる予定です。
ここから先は道路の中央に軌道を設けた形となります。
まだ軌道両側に単管バリケードが設置されています。
東宿郷停留場
東宿郷交差点の前後に設置された東宿郷停留場です。
基本的に交差点を越えた先にホームがあり、見えているホームは右方向(宇都宮駅東口方向)に進む車両のホームです。
沿道の信号機は、既に路面電車用の矢印を備えたものに交換されていて、現示もされています。
信号機は、東京都以外で設置が進む低コスト型です。(東京都は適用する仕様が異なるのでこのタイプのものは設置されていない)
駅東公園前停留場
駅東公園前停留場です。ホームは低床で、屋根も備え付けられています。
ホームと道路は斜路で結ばれていて、二段式の手すりも設置されていました
国道4号を跨ぐ峰町立体は、4車線あった道路を2車線に減少させ、中央に軌道を敷いています。
峰停留場
峰停留場付近もほぼ完成。
この付近は4車線だった道路を、芳賀方面を2車線、宇都宮市街方面を1車線にする変更が行われています。
既存マンションを避けるように蛇行した線形の道路も、できてみると意外と普通でした。
陽東3丁目停留場
陽東3丁目停留場。こちらもほぼ完成です。
宇都宮市は丁目を英数字で表すんですね。
宇都宮大学陽東キャンパス停留場
宇都宮大学陽東キャンパス停留場もほぼ完成です。
後ろの赤い建物が、イトーヨーカドーなどが入るベルモールです。自動車での来館者が多いようで、駐車場を先頭に詰まっていました。
撮影日:2023年3月12日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(2204)
コメント
ていねいな報告ありがとうございます。自分も昨年、現地を訪れ、レンタサイクルで回りました。このあとも報告いただけるとありがたいです。
今回も終点まで廻ったので、順次公開予定です。
次回訪問は開業後になるかもしれません。