[京王線高架化] 2基目以降の高架も構築 第7工区でも本体工事着手

京王線笹塚駅~仙川駅間で行われている連続立体交差事業ですが、高架の構築が続々と始まっています。さらに、千歳烏山駅付近(第7工区)では、本体工事に着手していました。

2基目の橋脚

代田橋駅~明大前駅間で高架工事進む

2021年に1基目の橋脚が暫定完成した代田橋駅~明大前駅間(第2工区)では、引き続き、高架の構築工事が進められています。

2022年前半になり、代田橋7号踏切付近で、2基目となる橋脚が見えるようになっていました。

代田橋7号踏切から見た様子

代田橋7号踏切から見た様子では、踏切の脇に橋脚の半分が完成した状態のものが出来上がっていました。公表されている説明資料によると、今後下り線を高架に移した後、現在の下り線の位置に上り線側高架を継ぎ足すように構築する計画です。

奥では、足場を組み立てて高架の構築が行われています。この部分はラーメン構造の高架になるのではないかと想像しています。

この代田橋7号踏切では、別途東京都が事業を進めている放射第23号線(松原)と交差する計画で、今回できあがった橋脚もそれを見越した構造になっているはずです。(この部分だけラーメン構造ではなく、橋桁を載せる構造になっている)

桜上水駅横でも工事進む

2021年に付属街路が完成し供用開始された桜上水駅南側(第4工区)でも高架の構築が進んでいます。

現在の南口昇降施設より撮影

左に見えるのが2021年春に供用開始された付属街路第16号線で、供用開始後は付属街路と鉄道の間のスペースで工事が始まっていました。現在は、この見えている範囲のみ工事が行われている状況です。

写真からもわかるように、現在は、橋脚の主筋が伸びてきているような状況です。

京王電鉄のサイトに公表されている資料等によると、今後この部分の高架の構築を進め、構築が完了すると、現在の南北自由通路の南口をこの高架部分に仮移転させる計画で、その後、下り線側から順次高架に切り替えていくような工程となる計画です。

芦花公園駅でも高架構築工事進む

芦花公園駅下りホームより

芦花公園駅(第6工区)では、ホームを仮設化するなどの工事が進められています。特に下り線では全面的に仮設ホーム化されたほか、仮囲いにより全体的にホームの幅が狭くなっています。

工事のお知らせ等によると、現在はホーム下や横で高架の工事を進めているとのことですが、見えない部分での工事となり、様子はよくわかりません。

芦花公園駅では、今後駅舎を一旦地下に移転させる計画で、その工事もどの程度進んでいるのかわかりにくい状況です。

第7工区で本体工事着手

2022年8月1日に京王電鉄のサイトが更新され、第7工区の工事説明資料が公表されました。それによると、2022年度下半期より準備工事を始め、駅間部(京王八王子方)では2022年度より、それ以外では2023年度より高架構築工事を始めるとのことです。

千歳烏山駅南側

8月14日現在、千歳烏山駅南側の旧区立烏山南自転車等駐車場跡地に、安藤・間・淺沼JVの現場事務所が設置されていました。今後は、この付属街路と鉄道間の高架化用地等の工事に着手していくものと思われます。

この第7工区の工事着手により、すべての工区で高架本体JVによる工事に着手したことになりました。(ただし、第5工区は下水道移設工事を施工しているもので、鉄道工事は未着手。

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撮影日:2022年8月14日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。(0800)

コメント

  1. 寝ぼけ熊 より:

    毎回興味深い記事をありがとうございます。
    今回の記事とリンクを貼って頂いた京王電鉄の資料から高架の片側だけ出来た時点で下り線を走らせる事を知り少し驚きました。電車に乗っているとラーメン構造が未完成で片側仮橋脚の高架上を走っているとは気づかないところです。

    • yunomi-chawan yunomi-chawan より:

      鉄道の連続立体交差事業、特に高架化では、片側の線路から順に高架化していくことは一般的です。

      多くの場合は、一旦仮線に移したあと、もともとの線路の位置に高架を構築することが多い(仮線方式)のですが、この京王線の場合は別線方式といって、仮線を使わずに現在の鉄道の横に高架を作る方式が採用されています。別線方式の方が採用数としては少ないはずです。(ただし、下高井戸駅等の一部は直上方式)

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