スイッチバック旅(3) 勝沼ぶどう郷駅

かつて・現在スイッチバック式の駅を巡る旅、初狩駅笹子駅ときて、3駅目は勝沼ぶどう郷駅です。

現在の駅はこんな感じです。スイッチバックは複線化に伴い、1968年に廃止しています。

普通列車で駅に到着。島式の狭いホームで、勾配を感じます。特急列車は臨時停車することがあります。

電車を降りると目の前に広がるこのブドウ畑。すごいの一言!

かなり急斜面にホームがあって、反対側は甲府の盆地が広がっています。

ホームから甲府方面を見ると、現在のホームの左下に古いホームの跡があります。後で行きます。

現在の線路の奥のカーブの先にはスイッチバック用の線路が伸びていたようです。

さてさて、ここで駅を出てみましょう。

駅をでて甲府方面へ。ここにはかつてのホームが復元されています。駅名標も復元されていて、駅名が昔の「勝沼」になっているほか、隣駅が甲斐大和ではなく旧駅名の「初鹿野」になっています。

ところどころに駅の成り立ちを説明した看板もあって、この駅が地域に貢献した様子がよくわかりました。

現駅舎の東京寄りにはEF64電気機関車が置いてありました。2006年にここに設置されたようで、結構最近の機関車です。中央本線が単線時代を知っている機関車のようですよ。

ところどころ痛みも出てきています。

電気機関車のさらに奥も、かつて線路があった場所は公園として整備されていました。ホームを感じさせるような盛土もありました。

かつてのスイッチバック線路はこの辺りまで続いていたようです。橋台のようなものが見えました。

スイッチバックの名残の探索はこれくらいで終了。この上に古いトンネルがあるので見に行きました。

セミがわんさか鳴く階段を上ったところにあるのがこの右側のトンネルです。大日影トンネルといい、中央本線の敷設によって建設され、複線化後もしばらく使用されましたが、1997年に左側の新大日影第二トンネルが完成したことにより廃止されました。

トンネルの用途廃止後、一時期は遊歩道として開放されていたようですが、現在は劣化等の関係で閉鎖されています。

奥の光が一直線にこちらまで届いています。

今後遊歩道として再開するのかどうか知りませんが、向こうまで通り抜けて歩いて見たいものです。

これにて勝沼ぶどう郷駅散策は終了。乗ってきた2本次の電車で次の駅へ向かいます。

撮影日:2019年9月15日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました