武蔵村山市で事業が行われている立川3・4・17号桜街道線の進捗状況を見て来ました。
2023年に都市計画道路事業の認可がされていたところですが、2025年3月25日に沿道整備街路事業が新たに事業認可されました。沿道整備街路事業は都内6例目とのことです。
沿道では、既に沿道整備街路事業に伴う代替地整備が進められています。

事業概要
立川3・4・17号桜街道線は、東大和市新堀三丁目から武蔵村山市榎一丁目に至る延長約6130mの都市計画道路です。このうち、上記図で示した区間では、道路を新設・拡幅する事業が行われています。
施行者は武蔵村山市で、延長は約442m、幅員は場所によって一部異なりますが標準16mの道路となる計画です。
なお、従来は都市計画道路が榎交差点以東まででしたが、2021年11月30日に都市計画変更を行い、伊奈平橋交差点まで延伸されています。
また、2025年3月25日には、沿道整備街路事業が始められました。
基本データ
| 都市計画道路事業 | |
|---|---|
| 施行者 | 武蔵村山市 |
| 延長 | 約442m |
| 幅員 | 標準16m |
| 事業施行期間 | 2023年6月27日~2029年3月31日 |
| 2023年6月27日現在 | |
| 沿道整備街路事業 | |
|---|---|
| 施行者 | 武蔵村山市 |
| 事業施行期間 | 2025年3月25日~2034年3月3日 |
| 施行地区 | 武蔵村山市榎木二丁目及び大南一丁目の各一部 |
| 2025年3月25日時点 | |
最近の発注状況
| 工事 | ||
|---|---|---|
| 発注年度 | 工事名称 | 受注者 |
| 2025年度 | 立川都市計画道路3・4・17号桜街道線沿道整備街路事業代替地整備工事 | 2025年5月16日開札予定 |
| 委託 | ||
|---|---|---|
| 発注年度 | 委託名称 | 受注者 |
| ※2019年度以降は発注なし | ||
この枠内の情報は随時更新されます。記事本文の情報と枠内の情報に時間的差異が生じる場合があります。
進捗状況

撮影位置はこの通りです。(周辺のGoogleマップ)

都市計画道路事業の事業区間東側、榎交差点の東側です。
榎交差点東側の現道部分も、若干の拡幅を行う計画です。

榎交差点から先は、武蔵村山病院北東角の交差点に向かって道路が整備される計画です。都市計画道路としては2021年11月30日に都市計画変更で区域決定が行われており、比較的新しい計画です。
沿道には、戸建て住宅や農地があり、大規模な施設だと2021年4月に移転したみらい保育園の一部が都市計画道路の用地に掛かっています。
この都市計画道路の整備に当たっては、通常の用地買収方式のほかに、沿道整備街路事業により事業を進める計画で、沿道整備街路事業は2025年3月25日に事業認可されました。
通常の用地買収方式では、事業用地と関係ない土地は原則買収されません。このため小規模や不成形な残地が残ったりします。
沿道整備街路事業は、用地買収方式の長所と土地区画整理方式の長所を組み合わせることで、土地を入れ替えたり、赤道などの法定外公共物を活用したり、転出希望者の要望に応えたりすることができます。
武蔵村山市の資料によると、沿道整備街路事業は都内6例目とのことです。近隣だと久米川駅北口広場の事例があります。

みらい保育園東側には、武蔵村山市土地開発公社が取得した土地が広がっています。保育園及びこの土地の一部も都市計画道路計画線に掛かっています。
沿道整備街路事業の詳しい区域図がインターネット上に公開されていないので詳細は分からないものの、武蔵村山市のこのページの色付けから推測すると、このページも沿道整備街路事業として活用するものとみられます。(もともとは農地でした)

中間地点付近の元農地では、代替地の整備工事が進められていました。
この土地自体は、大部分が都市計画道路計画線ではありませんが、沿道整備街路事業の範囲に組み込んでいるようです。これが沿道整備街路事業の特徴です。
工事件名等は以下の通りです。なお、都市計画道路事業の範囲から少し離れた大南一丁目8-1付近(みらい保育園の旧園地)も沿道整備街路事業の範囲に組み込んでいるようで、こちらでも代替地整備工事を行っているようです。が、記録し忘れました。すみません。
不落随契を行ったようです。

| 工事内容 | |
|---|---|
| 工事件名 | 立川都市計画道路3・4・17号桜街道線沿道整備街路事業代替地整備工事 |
| 施工者 | 菊池建設株式会社 |
| 工事期間 | 2026年3月18日まで |
| 工事概要 | 造成工 汚水排水施設工 アスファルト舗装工 排水施設工 電線共同溝工(特殊部) その他各種工 |

現地を見る限り、現時点で直接買収したような土地はなかったように見えます。武蔵村山市のウェブサイトによると、沿道整備街路事業の代替地整備後、代替地への移転を行うのに合わせ、直接買収地の取得を進め、都市計画道路用地の更地化を行うようです。
武蔵村山市のウェブサイトによると、都市計画道路の整備工事は2030年度以降を予定しているとのことです。
撮影日:2025年11月22日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。






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