昭島市の東中神駅近くにあるUR都市機構の東中神団地では、建替え事業が行われています。
これまでの建替え事業ではもともとの団地の場所で建替えを行っていましたが、この建替え事業では、もともとの土地ではない近接地を用いて玉突きのように建替えを行っています。これは2015年施行の独立行政法人都市再生機構法で可能となったもので、この団地がその1号案件となっています。
2024年3月には近接地に新しい住棟が完成し入居が始まっています。このとき様子を見に行っていたのに何故か記事にしていなかったので、この新しい住棟の様子もあわせて見て来ました。
新住棟「コンフォール東中神」
東中神駅の北東側には、新しい住棟が建設され、2024年3月から入居が始まりました。住棟は「コンフォール東中神」と名付けられています。
この土地は米軍基地だった土地で、返還後、UR都市機構が土地区画整理事業を行い整地し、換地処分後更地の状態が続いていました。
この新しい住棟には、現団地の1号棟の住人が移転し、残りがあれば2号棟・3号棟の住人も移転、さらには新しい住人も新規募集をして入居しています。1号棟の場所には移転次第新たに住棟を建設します。
コンフォール東中神は2棟建設され、間には人工芝が敷かれた広場が建設されています。
1号棟解体開始
従前の東中神団地1号棟では、足場が組まれて解体工事に着手しています。
工事件名は「東中神団地第Ⅱ期他1団地基盤整備工事」で、2025年10月31日までの予定で、岩倉建設株式会社が施工しています。
なお、紀ノ国屋東中神店があった低層部は別工事で既に解体済みです。
この住棟部分は「第Ⅱ期先工区」として工事がされており、工事件名等にはそのような記載があります。
この部分に新しく住宅を建てる「東中神団地(建替)第2期(先工区)住宅建設その他工事 」は2024年12月3日に入札公告がされています。
入札公告によると、鉄筋コンクリート造地上14階建1棟(建築基準法上の住棟数)と駐車場等を建設するものです。住棟は1棟とのことですが、別途発表されていた「工事発注の見通しに係る追加情報」によると北棟・東棟・南棟を建設するもののようで、これらあわせて建築基準法上は1棟としているようです。戸数は309戸となる模様です。
2号棟・3号棟
2号棟・3号棟は現在も健在です。旧1号棟(第Ⅱ期先工区)が完成後は移転をし、この部分はまちづくり用地として土地賃貸する予定であることが公表されています。
北東の国有地で整地工事
東中神駅北側ロータリー東側の国有地では、仮囲いがされて整地工事が始まっています。
工事件名は「立川基地跡地昭島地区整地他工事」で、株式会社福田組が施工しています。
この土地は、米軍基地が返還後にUR都市機構が土地区画整理事業を行い、その後更地のままとなっていた国有地です。
工事発注も再開発等のまちづくり関係を行う東日本都市再生本部で(団地は東日本賃貸住宅本部)、団地となるわけではないと見られます。(そもそも賃貸住宅の新規供給は原則していない)
財務省関東財務局の「第270回国有財産関東地方審議会答申結果」によると、
というような諮問と答申がされており、これに沿った土地利用がされるのではないかと思われます。
撮影日:2024年11月30日 記載内容は執筆日または撮影時のものです。変更があった場合も追記できていない場合があります。
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